週末はシャルルヴィル=メジエールで [スイス]
月曜日は恒例の週末旅。
今回は、フランス北部の都市シャルルヴィル=メジエール(Charleville-Mézière)を旅します。
パリからは直通の高速列車で1時間43分。有名な詩人の生誕地はどんなところなんでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはいつものように高いところに上がってみましょう。ここは観光案内所の建物にある塔(青印)。展望台に出てみると、こんな風景が待っていました。
ここはデュカル広場(赤印)。ブリュッセルのグラン・プラスにも匹敵するような立派な広場。
シャルルヴィル=メジエールは、1606年、当時この地を治めていたヌヴェール公シャルル・ゴンザーグによって作られました。充実した都市機能を持つ街を作ろうとしたことが見て取れる広場です。
広場を取り囲む建物の1階はアーケードになっていて、雨の日でも濡れずにお買い物ができそうです。
この街の生みの親はご覧の通り立派なブロンズ像になって街を見守っています(緑印)。
しかし、この街が世界的に知られるようになったのには、別の理由がありました。
S字型に流れるムーズ川。その岸辺に作られたシャルルヴィルで生まれたのが、詩人アルチュール・ランボーです。1854年のことでした。
かつて水車小屋だった建物が現在は博物館Musée Arthur Rimbaudになっています(水色印)。ここではランボーの作った詩の朗読を聴くことができます。また、ランボーにまつわるアート作品も展示されています。
そしてこの写真。ランボーと言えばこの写真ですね。故郷を離れて旅に出ることの多かったランボー、残されたものは多くありませんが、手書き原稿など貴重なものも展示されているようです。
2年ほど前からは、街角にランボーの詩が書かれるようになりました。この街ならではのストリートアートと詩の合作です。
さて、シャルルヴィル=メジエールは操り人形の街としても知られています。これはウィンストン・チャーチル広場にある仕掛け時計(黄緑印)。9月には2年に一度、国際操り人形フェスティバルも開催されます。
そして市には、操り人形芸術専門の国立高等教育機関もあります(紫印)。ここでは学生たちの実演を鑑賞することができます。アドリブあり、生演奏ありの楽しい出し物のようです。観客は大人ばかり。
さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。街の中心から車で15分ほどのところにあるHÔTEL LE CHÂTEAU FORT SEDANが今晩の宿です。欧州でも最大の中世の城砦は15年ほど前からホテルとして開業されました。建物の岩の感じが中世を感じさせます。建てられたのは1422年。なんかちょっと寒そうな感じがしますが、大丈夫なのかな?
さて翌朝は、アルデンヌ美術館(Musée de l’Ardenne)にやってきました(黒印)。ここではちょっと面白い試みが行われています。
こちらはシャルル・ゴンザーグの肖像画ですが、その絵の前にはこれを立体化したものが展示されています。目に障害のある方にも作品を鑑賞してもらうための工夫です。
「説明を聞きながら、こうして手で触ってもらうのです。耳で聞くだけでは分かりにくい作品も、こうして手で触ってみると分かりやすくなります」と美術館の方。
それにしてもうまく立体化されてますねえ〜。
次はお昼をいただくことにしましょう。入ったお店はBelgium Coffee Snack(オレンジ印)。出てきたのは、カルボナード。ベルギーとの国境に近いだけあってベルギーの郷土料理が出てきました。
「この辺りはフランスもベルギーもないんだよ。二つとも合わせてアルデンヌ地方というだけさ」と男性客。
食後のデザートは別のお店で調達です。この丸くて平べったいお菓子がアルデンヌ地方のスペシャリテ。ガレット・ア・シュック(Gallete à suc’)というそうです。バターたっぷりの焼き菓子、お砂糖もたっぷりかかっていそうです。
さて今回の旅の費用は、塔の入場料が5ユーロ、博物館が5ユーロ、操り人形劇は無料、宿泊料が105ユーロ、食事代が15ユーロ、ガレットが7.50ユーロで、締めて137.50ユーロ’(約17,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、フランス語の試験の最中に、隣の女の子が突然泣き出した。緊張しすぎたのかと思ったら、問題に書かれたあった詩の一つに感動したんだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
鳩時計 [スイス]
先日、欧州は夏時間に変わったと言ってしまったのですが、変わるのは今週末でした!
もうボケボケで、すみません。
3月最後の週末に変更になるのでした。そして3月はもう一回週末があるのでした。
よって夏時間になるのは3月31日から。訂正してお詫び申し上げます!
さて、本日はその時間を知らせてくれる鳩時計のお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鳩時計といえばこの音。なんだか懐かしい気分になりますね。
ここスイスでは数百年も前からこの鳩時計が作られ続けてきました。そしてその技術は何世代にもわたって引き継がれてきたのです。
こちらはその製作工房。
鳩時計に使われる材料は菩提樹。部品ごとに整形され、丁寧に組み立てられます。
鳩時計の形は、あのスイスの山小屋と同じ。
「私は山小屋が大好きで一度作ってみたかったの。とは言っても、だいぶ小さいですけどね」と職人さん。
屋根と壁ができたら、細かな細工を施していきます。ミニチュア作りは簡単ではなさそうです。
「何度も何度も作っているうちに上手くはなるのですが、まだ完璧と言うわけではありません」
これは少し粒の大きい砂に色をつけたもの。これを窓の下に付けると、鉢植えの花になります。
「木も石も砂も、全部身近にたくさんありますから中国製のものを使う必要はないですよ」と職人さん。
そして最後は鳩時計の心臓部。時間になると窓が開いて鳩が登場します。
こちらはすでに完成した時計です。出荷する前に3週間のテスト期間があります。
箱の中を見てみると・・・こんな仕掛けが取り付けられています。
これで時を刻み、ちょうどの時刻になると鳩が出てきて鳴くことになります。
「これが鳩の鳴き声の正体です。この取り付けを間違えると鳩が鳴かなくなります。閉じるのが早すぎても遅すぎてもダメなんです」
なかなか微妙ですねえ〜。
こうして30時間ほどの作業を経て完成したのがこの鳩時計。
スイス国内だけでなく、世界中に輸出されています。
「私たちは皆が楽しくなるものを作っているんです。一台、壁に取り付けていただければ、親から子へ、子から孫へとずっと使っていただけます」と社長さん。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私の母が夕食にやってくる。夫が家に帰るなり言った。『あのばばあ、何時に来るんだっけ?』あなた、母は目の前にいるわよ。早めに来たのよ」
VDM(Vie de Merde)より
ロカマドゥール [フランスのグルメ]
ブレグジットの期限って今日なんじゃなかったでしたっけ???と思ったら、2週間先延ばしになってました。
これから2週間でなんとかなるんだろうか???
「我々は忍耐と柔軟性を持って対応してきた。しかし、忍耐にも限界というものがある」と、あるEUの関係者。
「イギリス議会の決定は、ぶつかる前に氷山をどけるようにと投票するタイタニック号のようだ」と、ある特派員。
英国は一体どうするんでしょう?メイ首相、大変な時に首相になってしまいましたねえ〜。
そもそもはキャメロンが国民投票する!と言ったのが間違いの元。英国にとってEUを離脱しても何もいいことないような・・・。
さて本日はフランスのチーズ、ロカマドゥール(Rocamadour)のお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス中南部のロット県の特産品ロカマドゥール。白くて丸くてクリーミーなヤギのチーズです。
蜂蜜、ハーブ、エスプレット唐辛子などをトッピングして、様々な食べ方を楽しむことができます。
丸々一個をパンにのせて食べてますね。
「皮の中はトロッとした生地が詰まってます」
こちらの農家では3世代にわたってロマカドゥールを作り続けてきました。
ヤギの乳を固めて水を切るところまでは他のチーズと同じ。違うところはここからです。水を切ったら生地をこねます。
「こうすることで滑らかになるんです」
ヤギのチーズと言えば、フェタチーズのようにパサパサしたものとばかり思っていたら、クリームのようにトロッとしたのがあって驚いたことがあるのですが、こんな作業をするんですね。
ロカマドゥールは今から22年前にAOPを獲得しました。よってこのラベルで販売するためには厳しい基準を満たさなくてはなりません。
ロット県で生産されたヤギの乳を使うこと、サイズは直径6センチ、重さは35グラム、熟成期間は最低で6日間。
よく見るとふた口くらいで食べられそうな大きさですね。
さて、こちらはその原料となる乳を出してくれるヤギを育てている牧場です。この時はヤギ君たちが朝食を取っていました。
ぽりぽり音をさせて食べているのはシリアル。シリアルも干し草も地元で生産されたものだそうです。
春の日差しを浴びながらチーズを楽しむ方々。どんなお味なのか食べたくなりますねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家から出ようとしたら、隣の家のヤギたちがうちになだれ込んできて驚いた。怖くなって逃げたら、興奮したヤギ5頭に追い掛けられ、1キロも走らされた。ああ、疲れた 」
VDM(Vie de Merde)より
シャランテーズ [メイド・イン・フランス]
昨日登場したガラビの高架橋は、今年で135周年を迎えるそうです。
エッフェル塔より前に作られたようですからエッフェル塔よりは年上なのは当たり前ですが(1884年の完成)、そんな年には見えないくらい美しかったですね。
着工から完成までにかかった時間は4年。当時としては画期的な速さだったようです。
工事に雇われた労働者の中には200人ほどのイタリア人が含まれていたそうです。主に石工として働いていたとか。
危険な工事で死者も出たようです。高架橋の美しいパノラマの写真は→こちら。
現在、ユネスコの世界遺産登録を目指しているらしい。
さて、欧州では先週の土曜日から日曜日にかけて1時間早まって夏時間に変わりましたが、欧州議会は、この時間変更を2021年に終了することを正式に承認しました。
終了は来年かと思っていたら再来年になったようです。その後、どの時間帯を採用するかは各国の裁量で決めるようですが、どっちにしても少なくとも今の夏時間は10月まで続きます。
しかし、夏時間が始まったとはいえ、冬と春が同居しているような状況。油断すると身体が冷えて風邪を引き込まないとも限りません。
そんなわけで、この履物はまだまだ手放せません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それはこの室内履き。フランスではパントゥッフルと言いますが、特にフランス西南部のシャラント県でつくられるパントゥッフルは “シャランテーズ” と呼ばれ、高品質の特産品として知られています。
この “シャランテーズ” が、この度、IGP(保護地理的表示)を獲得したそうです。
ということは、この地域で作られたパントゥッフルでなくては “シャランテーズ” という名称を使って売ることはできなくなりました。
「シャラント県に、気の利いた、心地のいい履物ができたというのは本当にいいことだと思いますよ」と男性。
「ええ、うちに一足持ってますよ。クリスマスのプレゼントで家族からもらったものです」と別の男性。
シャラント県の製造会社5社がIGPを申請し、それが認められたということのようです。
これからは安心して本物の “シャランテーズ” のパントゥフルを買うことができるようになります。
「シャランテーズは手作りで品質がいいですから私の誇りです」と女性工員。
本物のシャランテーズは裏返しのまま仕立てられます。そして最後にこんな風にくるっとひっくり返して完成です。
年間500,000足のシャランテーズが製造されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、飛び回るハエを叩き落そうとしたら、パントゥッフルが手から離れて窓から外に飛び出していった。ライオンの顔のついたパントゥッフル、未だに外に拾いに行くことができない」
VDM(Vie de Merde)より
エッフェル [パリ]
今週の日曜日、3月31日に、パリのエッフェル塔が130歳の誕生日を迎えるそうです。
そこで今日は、その生みの親であるギュスタヴ・エッフェルの足跡を4分弱で辿ってみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年3月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの山高帽子の男性が、あのエッフェル塔を作ったエッフェルです。
しかし、エッフェルの残したものはエッフェル塔だけではありません。
こちらはフランス中央山岳地帯のカンタル県にあるガラビの高架橋(viaduc de Garabit)。
美しいですね。エッフェルの手によるものです。
長さは560m、高さは120m。3000トンの鉄が使われているそうです。このアーチ、どことなくエッフェル塔を思い起こさせます。
1884年、この高架橋の完成とともに、エッフェルはその技術を確立し、風という見えない敵にも打ち勝ったのでした。
「この様式の橋なら、風が通り抜けるため風圧を受けにくく、橋の耐久力が増したのです」と専門家。
この高架橋ができたことで、初めて山岳地帯とパリが鉄道で結ばれたのでした。
ここはサン=フルール駅(Saint-Flour)。高架橋を走る列車に乗ってみることにしましょう。
いよいよ高架橋に差し掛かりました。
「当時はここを渡ることは冒険だったんです。乗ってみようと思う人は多くなかったようです」
確かに、この高さとスカスカの橋はちょっと怖い。
橋といえば、エッフェルさん、世界のあちこちで作ったようです。ベトナムの紅河にかかる橋、ポルトガルのポルトーにある橋等々。
その技術は橋だけでなく建物にも応用されました。これはブダペスト駅。さらに、ニューヨークにある自由の女神の構造を考えたのもエッフェルでした。
各方面で活躍していたエッフェルさんですが、19世紀末に起きたパナマ事件で財産の一部を失い、さらにパナマ運河の事業からも撤退を余儀なくされました。
さて、パリ16区にはエッフェルの研究所があります。ここには世界最大の風洞が設置されています。ここで、ものが風によってどのような影響を受けるか実験していたそうです。
そして106年後の今もなお、研究所としての役割を果たしています。
最後はやっぱりエッフェル塔に登場していただきましょう。
階段を上がる男性はエッフェルのご子孫(ひひひ孫さん)。
3階まで上がると、そこにはエッフェルの事務所があります。あれ、エッフェルさんらしき方が・・・蝋人形でした。当時の様子を再現してあるようです。
「これは私が11歳の時に撮った写真です。とても誇らしかったですねえ」
現在は一部屋しか残っていませんが、かつては100㎡の住まいがあり、家族が休養のためにここにやってきたそうです。
「祖母は若い頃に喘息を患っていたため、海抜の高いところに行くようにすすめられていました。それで午後になるとエッフェル塔のこの事務所にやってきて、パリの眺めを楽しみながら数時間を過ごしていたそうです」
エッフェルは91歳でこの世を去りましたが、その名はパリのシンボルと共に歴史に刻み込まれたのでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、歩道に50ユーロ札が落ちていたので腰をかがめて拾おうとしたら、風が吹いて、お札が隙間から下水に落ちてしまった。ちぇっと言いつつ起き上がった途端、自分の携帯を下水に落とした」
VDM(Vie de Merde)より
骨董市 [イル=ドゥ=フランス地方]
先週の日曜日、桜の開花具合が気になり、買い物のついでに公園を横切ったところ、ほとんど開いておりませんでした(涙)。
となると、見ごろは今週末ということになりそうな・・・。早く暖かくなって満開の花を咲かせてほしいものです。
さて本日は、パリ近郊の街、シャトゥー(Chatou)で開催されている骨董市に行ってみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
骨董市が開催されているのはセーヌ川に浮かぶアンプレショニスト島。
オーギュスト・ルノワールはキャンバスに描く光を求めて頻繁にこの島にやってきたそうです。
「舟遊びをする人々の昼食」と題されたこの絵はここで描かれました。
その島に行ってみると、様々な古い物が並んでいました。こちらは陶器の人形。
そしてこちらはセラピー用のシャワー、ボイラー、銅製のバスタブ。1850年頃のものだそうです。こんなもの、よく見つけてここまで持ってきたもんですねえ〜。
「お宝を探し出すというのが骨董屋の仕事でしてねえ。一種の情熱なんですよ」と骨董屋さん。
こちらはなんでしょう?鍵をひねると、シャッターが下りて棚になってました。誰がなんのためにこんなものを作ったのか・・・。
このお店には何かオルゴールのようなものが置いてあります。
「19世紀末から20世紀初頭にかけて、このような目を楽しませてくれる箱が作られました」と男性。
音楽が鳴り出すと人形がくるくる回って踊り出します。お値段は15,000ユーロ(約190万円)。
そして新しくて古いものもあります。これは1960年代に作られた灰皿のようです。中央のボタンを押すと、灰や吸い殻があっという間になくなります。
懐かしいLPレコードも売っています。これはミッシェル・ポルナレフのアルバム。
さらにこちらのブースでは変わった照明器具が売られています。
「これは珍しいですよ。フランのランプです。1930年代のアールデコ時代のものです」と女性。
ピカピカ光っているのはランプシェードでしょうか?これもアールデコ。
そうかと思えば、水道工事の作業員が使っていた道具箱や・・・古いラッパ、なんてのもあります。
こちらの赤い椅子は映画館の座席。座り心地が良さそうですね。
骨董市ではありとあらゆるものが展示販売されていて、思わず時間を忘れてしまいそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、骨董市をウロウロしていると、かわいいクマのぬいぐるみを見つけた。いくらだと尋ねると店の人が言った。『あれはうちの子だよ。白い毛の上下を着せてるんだ』」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯56 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、一昨年末に亡くなったフランスの国民的歌手ジョニー・アリデーの専属料理人を務めていたジャクリーヌさんがチャレンジしてくれます。
ジョニー・アリデーと言ってもよく知らないという方が多いかもしれませんが(私もその一人)、フランスにロックンロールを根付かせた偉大な歌手として人気があります。
本日はそのジョニー・アリデーが大好きだった料理を作ってくれるそうです。
ではスタート!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ジャクリーヌさんのお宅を訪ねると、リビングにはジョニー・アリデーの肖像画が飾られていました。そしてテーブルにも写真がいっぱい。
ジャクリーヌさんが専属の料理人になったのは1990年のこと。それから6年間、フランスのロックンローラーのために料理を作っていました。
そして今年2月には、こんな料理本も出していました。どれもジョニー・アリデーが好きだった料理です。今日はこの中から3つを選んで作ってくれます。
では30ユーロを渡して、材料を揃えていただきましょう。
まず向かったのが八百屋さん。ジョニーさんはポタージュが好きだったそうで、前菜はポタージュになるようです。
普通のセロリと根セロリ、玉ねぎ、ジャガイモを購入。ジャガイモはメイン料理の “トリュファード” にも使います。これが締めて4.75ユーロで残りは25.25ユーロ。
次はチーズ屋さんにやってきました。メイン料理に使うトムと呼ばれるハードタイプのチーズを買いました。さらに牛乳を1ℓ、玉子4個も合わせて購入。これが合計で12.46ユーロ。残りは12.79ユーロ。
そしてこちらのお店ではメイン料理に使う生ハムを購入。薄くスライしてもらいました。これが2.94ユーロで、残りは9.85ユーロ。
ハム屋さん、この番組をいつも見ているとかで、予算が30ユーロだということをご存知でした。
最後はデザートのババオロムの材料を調達に食料品屋さんにやってきました。生クリーム、ラム酒、イースト菌、そしてポタージュに使うチキンブイヨンを購入。合計で8.77ユーロ。1.08ユーロを残してお買い物は終了です。
ではキッチンで調理の開始!
まずは前菜のポタージュ。
ジャガイモと根セロリは皮をむいて適当なサイズに切っておきます。普通のセロリは茎と葉っぱの両方を使いますが、これも適当なサイズに切ったら、全部を鍋に入れてさっと炒め、チキンブイヨンで煮込みます。火が通ったところでミキサーにかけたらポタージュの出来上がり。
次はメインのトリュファード。この料理、前回の週末旅に登場しました。オーベルニュ地方の郷土料理。
ジャガイモの皮をむいたらスライスします。チーズも同様に細かく切っておきます。フライパンにラードを引きジャガイモを炒め、そこにハムとチーズを加え混ぜ合わせたら出来上がり!簡単ですね。しかも美味しそう。
最後はデザートのババオロム。
玉子、牛乳、小麦粉、イースト菌で生地を作ったら型に流し込みオーブンで焼きます。焼きあがったらラム酒に浸します。これにホイップクリームをトップングしたら出来上がり。
どれも “おふくろの味” のような気取らない料理ばかりでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お隣さんはジョニー・アリデーの大ファン。彼の歌を歌うのが大好きで、一杯飲んだ時に必ず大声で歌いだす。問題は、それが毎回朝の2時だってこと」
VDM(Vie de Merde)より
週末はオスロで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はノルウェーの首都オスロを旅します。パリからは空路の直行便で2時間20分。
北欧の春はまだ先のようで、オスロは雪に覆われていました。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
週末旅では必ず高いところに上がって街を一望することになっていますが、今回の旅も同様です。
なにやら高いところに上がっているようですが、ここは冬季五輪のために作られたジャンプ台Holmenkollbakken(青印)。オスロでオリンピック?いつのことだ?と思ったら、1952年のことでした。
それはともかくとしてジャンプ台って高いですねえ〜。眼下に広がる首都オスロ。パリの4倍の面積を誇ります。
ジャンプ台の近くにはスキーのできるゲレンデもあるそうです。
旅人さんはこの辺りからトラムに乗って街の中心へと降りていきます。まず向かったのがオペラハウス(赤印)。10年ほど前から街のシンボルになっています。
「この辺りはかつては繊維工場が立ち並んでいたんです」とガイドさん。
雪道を歩いていると思ったら、いつの間にか建物の屋根の上を歩いていました。面白い作りになっているようです。
「この建物は海に浮かんでいた氷山が陸の上に上がったような形をしているんです」
中に入ってみると、こんな感じ。
「あちらが氷河、こちらが流氷、そして向こうが森を表しています」
この森の扉を開けると・・・劇場になっていました。収容人数は1300人。案内してくれた女性は元バレリーナ!今回は残念ながらオペラもバレーも観る予定はなし。
その代わり、屋外に出るとあちこちでアート作品を鑑賞することができます。これなんかシャツを干しただけに見えますが、これだけの規模で海風にはためく姿を見ると、何かを表現しているなと感じます。
そろそろお腹がすいてきました。海岸通りにあるお店Vippaで魚のスープをいただくことにしましょう(オレンジ印)。
「昔からノルウェー人は魚で暮らしを立てていたんです。世界中に魚を売ってますよ。高品質の魚をね!」と料理人。
同じ魚料理でも日本とは違ってますね。この魚のスープが125クローネで約14ユーロ。このお店、様々な国の料理を出してくれることで人気だそうです。食後のデザートはノルウェーのクレープ。茶色のクリームは、ヤギと牛のミルクに砂糖を入れて火を通したもの。少し焦げてカラメル状になるのだとか。クリームが塩バター風で美味しいそうです。
お腹がいっぱいになったら王宮へ向かいましょう(緑印)。行ってみると衛兵の交代の真っ最中。英国やバチカンとはまた違った制服で北欧らしいですね。
次に向かったのがノーベル平和センター(水色印)。
「ここは “ノーベル賞の庭” と呼ばれている場所です。これまでのノーベル平和賞受賞者全員の写真が展示されています」
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。オスロはホテル代が高いので、今回はこちらのお宅に民泊することにしました。オスロの一般家庭の住まいはこんな感じだそうです。リビングには暖炉もあります。これなら寒い北欧でもなんとかなりそう。こちらが寝室。のんびりできそうですね。
しかし、まだ寝るには早すぎるとナイトライフも楽しみに出かけて行きました。今風のバーでカクテルを一杯。
翌朝は、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻が展示されているヴィーゲラン彫刻公園へ(黄緑印)。入場は無料。どの彫刻も皆ヌード。何か理由があるんでしょうか?
「洋服を着ているとどの季節にいるかってことがすぐにわかりますよね。ヌードなら季節も何もわからないから普遍的なわけです」とガイドさん。
面白い作品が多いですね。年間100万人の観光客が訪れる人気のスポットです。この公園のシンボルになっているのがこの子供の像。
「母親にチョコレートを取り上げられて怒っているんです」
なんだか左の手だけピカピカしているなあと思ったら、ここを触ると幸運が舞い込むらしい。
さあ、そろそろパリに戻る時間が迫ってきました。その前に一つ行っておきたい場所があります。それは海に浮かぶサウナKOK Oslo(こげ茶印)。ここなら、サウナで熱くなったところでドボンと海に飛び込むことができます。ひゃあ、冷たそう!水温3℃。
「またすぐに体が熱くなりますよ」と女性。
旅人さんも意を決してドボン!目の前にはオペラハウスの見える絶景が広がります。
さて今回の旅の費用は、トラムが4ユーロ、美術館が12ユーロ、食事代が28ユーロ、宿泊代が96ユーロ、カクテルが15ユーロ、サウナが20ユーロで、締めて175ユーロ(約22,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、職場の同僚とサウナに行った。どんどん熱くなるたびに、同僚がじゃんじゃん石に水をかけている。どうやら水をかけると気温が下がると思い込んでいるらしい」
VDM(Vie de Merde)より
空から見た空港ベスト10 [トピックニュース]
プライベートジェットのチャーター仲介会社PrivateFlyが行った調査に関連して、世界で最も美しい空から見た空港ベスト10というのが決まったそうです。
その空港の映像が→こちら。
まず10位がイタリアのオスタ空港(Aosta Airport)、9位が英国のロンドン・シティ空港(London City Airport)、8位はカナダのビリー・ビショップ・トロント・シティー空港(Billy Bishop Toronto City Airport)、7位はニュージーランドのクイーンズタウン空港(Queenstown Airport)、6位がカリブ海のサバ島にあるサバ空港(どこにあるのかと思ったら、右下の海にせり出した半島に小さいのがあります)、5位が同じくカリブ海のサン・マルタン島のプリンセス・ジュリアーナ国際空港(Princess Juliana International Airport)、4位がアメリカのオーランド・メルボルン国際空港(Orlando Melbourne International Airport)。
そしていよいよベスト3の発表です。
第3位は・・・フランスのニースにあるニース・コート・ダジュール空港(Aéroport Nice Côte d'Azur)。
第2位は・・・スコットランドのバラ島のバラ空港(Barra Airport)。
そして第1位は・・・アイルランドのドニゴール空港(Donegal Airport)。
どこも小規模の自然に囲まれた渋い空港ばかりですねえ。
で、本日は第3位に選ばれたニース・コート・ダジュール空港に着陸してみましょう!
下記ウィンドウの▸をクリックしてビデオをご覧ください。フルスクリーンがオススメです。Landing Niceの文字をクリックすると新しいウィンドウが開いてフルスクリーンで見られます。
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはその空港に着陸しようとしてるエアバスA320のコックピット。
雲の中を通り抜けると、眼下にコート・ダジュールの夜景が見えてきます。
地中海に突き出ているのはアンティーブ岬(Cap d’Antibes)。
それにしてもコックピットの中はキラキラのネオンみたいですねえ〜。
さて、アンティーブ岬を越えたところで雲の間から目の前に現れてきたのが、ニース・コート・ダジュール空港です。
左下に地図が出てきたので飛行機の位置がわかります。
少しずつ空港が大きく見えてきます。どんどん近づいてきます。
500メートル・・・400メートル・・・300メートル、200メートル・・・100メートル、50、30、20・・・着陸!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車で空港まで義理の母を迎えに行った。僕は車を運転しながら、隣にいる妻の膝の上に片手を置く癖があった。しかし、それも直したほうがよさそうだ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
猫のトイレ [トピックニュース]
昨日の東京は午後から強風が荒れ狂いました。ベランダに出していたものを室内にしまいこまなくてはならないほど。
気圧を測ったら1000hPa前後。夜になったら994hPa!
天気図を見ると日本列島の中心に大きな低気圧が陣取っておりました。
明日はいなくなってくれるのかしら?
さて、ブログのネタを探してフランスのニュースをあれこれチェックしていたら、こんなものがありました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年3月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
猫を飼うとなると必ず必要になるのが専用トイレ。
人間と同じトイレで済ませてくれたら楽なんだけどな、なんて思うことありますよね。
「部屋は狭いし、どうしよう?確かに、こんなことができるようになったらいいわねえ〜」と司会者。
猫ちゃん、トイレで新聞読んでます。長居されるのもちょっと困りますが・・・。
冗談ではなく、そんな日がやってくるかもしれません。何しろ、そのためのトレーニングキットが販売されているからです。
どんなキットかと言えば・・・。
子供用の補助便座に、まずは赤いトレイをはめ込み砂を入れます。
まずはここで用を済ませるのに慣れてきたら、実際に水洗トイレに移します。
これがうまくいったところで、次はドーナツ型に変えます。ここからちょっと時間がかかります。
数週間ほどしたら、今度はグリーンのプレートに変えます。
そして最後は何もない、普通のトイレで用が済ませられるようになる、というわけです。
こうして解説されるとできそうな気になってきますが、本当にできるようになるのかなと疑問。
しかし、動画の猫ちゃん、便座の上で済ませてるような・・・。
「ちょっとこれはかなりの根気がいりますよねえ(笑)」と司会者。
一朝一夕にはいかないですね。とにかく気ながぁ〜にやったほうがよさそうです。
それはそうと、最後に水は流してくれるのかしら?最近のはセンサーで感知して自動的に流れるものあるから心配ないですかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、部屋の中でネコの鳴き声が聞こえてから本物を見つけ出すまでに30分もかかった。ゴミ屋敷と化した部屋に呆然」
VDM(Vie de Merde)より