タイムのリキュール [プロヴァンス地方]
連休中、鉢植えのラベンダーでも育ててみようかなとふと思い立って、苗を売ってそうなお店に行ってみたところ、すごくきれいな鉢植えがありました。
値段を見てみると・・・8000円!どうも母の日のプレゼント用らしい。
とてもじゃないけどそんなもの買えないとなり、結局、某100円ショップで2袋100円という種を買ってきました。
発芽用に玉子パックに穴を開け土を入れ、下から水を吸わせるようにして種を蒔き、室内の日当たりのいい場所に置いておきました。
それから一週間ほど経った昨日、芽がひょろっと出てきました。全部、けなげにも窓側に向かって伸びています。もやしのような感じがするので、今日は外の日の当たる場所に出してみることにします。
これが育って花を咲かせてくれたら、部屋中がいい香りでいっぱいになってくれるかも。楽しみ。しかし、それまでに少なくとも2年はかかるらしい・・・(汗)
さて、わが家はラベンダーの話で盛り上がってますが、南仏ではタイム(香草)の収穫が始まったそうです。
そして、収穫したタイムをこんな風に使うなんて初めて知りました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
タイムと言っても、葉っぱではなく花を収穫します。タイムの花ってピンク色してたんですね。
摘み取っているのはリキュールのメーカーの従業員。この花を使ってリキュールを作るために収穫していたのです。
摘み取ったタイムの花は袋に入れて持ち帰りますが、あまりにギュウギュウ詰めにするとリキュールの味が悪くなるらしい。
「タイムの花が咲くと春が来た証拠です」と女性。
皆さん、せっせと摘み取っていますが、リキュールを作るためには90キロものタイムを収穫しなくてはなりません。
今年はちょうど必要な時期に雨が降ってくれたので出来は良さそうです。こちらはメーカーの社長さん。
「タイムの出来がリキュールの質に影響します。今年の冬は寒かったですが、寒すぎるということはありませんでした」
摘み取ったタイムの花は、畑から数キロのところにある工場に運ばれ乾燥され、70度のアルコールに投入されます。
この重要な工程を担っているのがこの道39年というイヴさん。
こうして出来たのがファリグール(Farigoule)と呼ばれるリキュールです。この地域一帯で昔から作られてきたお酒です。
適度の量を食後にいただくのがいいそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、近所の花屋の店員が豪華な花束を手にやってくるところに出くわした。僕は思わず『この花束をもらえる奴は幸運だね』と言った。店員はけげんな顔をして通りを渡り、お葬式が行なわれている教会に入っていった」
VDM(Vie de Merde)より
フランスの観光客 [トピックニュース]
5月も10日になってしまいました。早いですね。
時間が過ぎるのが早く感じるのは、やっぱりときめきがなくなったからか?
駅で電車が来るのを待ちながらそんなことを考えていました。
線路の向こうの土手には紫陽花がたくさん植わっているのですが、緑の葉でいっぱいになってきました。
まだ花の蕾は見えませんが、今月末あたりからボチボチ咲き始めるかもしれません。そうなると梅雨間近。もう一年の半分が過ぎてしまいそうです。
さて、大型連休は自宅で過ごしたという方が多かったようですが、海外旅行に出かけた方もいらっしゃるようです。
フランスは世界でも有数の観光地ですが、フランスを訪れる観光客を調査・分析すると、こんな結果になるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年5月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランスの中でも外国からの観光客が多いのがパリですが、地方を訪れる人もかなりの数に上ります。
名所旧跡であるというだけでなく、ドラマや映画の撮影地になったということで訪れる人たちは少なくありません。
例えば、モン=サン=ミッシェル。韓国からの観光客が一番多いそうです。というのも、韓国で放送されている恋愛ドラマのロケ地になっていたためです。
そして、プロバンス地方のヴァランソル(Valensol)のラベンダー畑には中国人。こちらもやっぱりTV映画の恋愛ドラマのロケ地になっているそうです。
また、英国人とオランダ人が多く訪れるのはフランス南西部のベルジュラック地方。なぜかと言えば、英国からベルジュラック地方を結ぶ格安航空会社の直行便が飛ぶようになったからだそうです。
では皆さん、何をしに来るのかと言えば、大まかに、名所旧跡の見学、娯楽を楽しむ、美味しいものを食べる、そしてショッピングの4つ。
フランスにやってくる観光客が使うお金は全体で400億ユーロにもなるそうです。
買い物に一番お金を使っているのは・・・日本人!1日平均で197ユーロ。
次がロシア人の170ユーロ、続く168ユーロは中国人、152ユーロはアメリカ人となっています。
では滞在時間はどうでしょう?
一番長いのがアメリカ人とロシア人で9日間、次が日本人と中国人で6日間となっています。
それにしても中国人を抜いて日本人が一番ショッピングにお金を使っているとは意外でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、少し買い物をすることにした。ATMでお金を引き出そうとしたら、カードとお金が出てくる代わりに、メッセージが出てきた。『窓口にお出でください』」
VDM(Vie de Merde)より
セレのさくらんぼ [ラングドック=ルシヨン地方]
昨日の東京は、連休中の中途半端な天候を償うかのように、久しぶりに文句なしの晴天でした。
湿度もほどほどで、爽やかな風も吹いていました。
こんな天気を想像しながら、寒い冬に「早く春にならないなあ〜」って言ってたのでした。
今はツツジの開花真っ盛りで、白とピンクの花の間をクマバチのような大きめ蜂が元気に飛び回っていました。
2月に花を咲かせていた梅の木には緑色の実がついて、今月末あたりには熟してきそうです。
収穫しているところを見たことはありませんが、近所の学校の生徒たちが課外授業とかで収穫して持って帰るらしい。
さて、フランス南部ピレネー=オリアンタル県のセレ(Céret)では、梅ではなく桜の実、つまりさくらんぼの収穫が始まったそうです。早いですね!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「う〜ん、美味しい。ちょうどいいくらいの甘さで本当に美味しいわ」と女性。
赤い色のさくらんぼ、この時期になるとこうして屋台のお店に並びます。
「この時期、バカンスで来ると必ず食べています。セレのさくらんぼは美味しいことで知られてますからね」と別の女性。
お値段はというと、1キロあたり16ユーロ(約2000円)。
こちらは、そのさくらんぼを収穫中の果樹園です。こうして一つずつ手で摘み取って収穫します。
「まだ熟してない実を摘み取らないように気をつけながら収穫しています」と女性。
「この二週間は気が抜けませんでした。熟した実をタイミングよく収穫できるかどうか決まるのがこの二週間でしたからね」と果樹園の方。
桜の木の向こうには雪をかぶったピレネー山脈が見えています。
今年はヒョウに降られることもなく、理想的なタイミングでさくらんぼを出荷できたそうです。
果樹園は4haもあるそうです。人の手で全部の実を収穫するとなると大変な労力ですね。
「これは “労働” じゃないですよ。デリケートな実を気をつけながら摘み取る作業は、むしろ喜びなんです。それに、青空の下、こんなすばらしい風景を見ながら仕事ができるんですから幸せです」と女性。
今日の収穫量は100キロほどですが、これが最盛期になると1日800キロにもなるそうです。
収穫されたさくらんぼはフランス全土で売られることになるそうです。
セレのさくらんぼは春の不安定な気候に左右されることはなかったようですが、霜にやられてしまったブドウ園や果樹園もあるようで、自然の恵みの大切さをつくづく感じるのでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして二週間前から、7か月になるうちの息子は、ある特定の時にしか笑ってくれなくなった。それはつまり、私がヘマをやらかした時だけ」
VDM(Vie de Merde)より
開業から25周年 [トピックニュース]
NHKの大河ドラマ「いだてん」、低視聴率らしいですが、私は見てますよ。
でも、マラソンの方より志ん生の話が面白くなってきて、どっちかというとそっちの方に興味が向いています。
それはともかくとして、今から25年前の5月6日、英国とヨーロッパ大陸を結ぶトンネルを走る鉄道ユーロスターが開業しました。
あれはもう25年も前のことになるんですねえ〜。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ユーロスター開業のセレモニーでは、エリザベス女王とミッテラン大統領が仲良くテープカット。確かに当時、この映像をテレビニュースで見た記憶があります。
それから遡ること4年。フランス側と英国側のそれぞれから掘り進められていた海底トンネルが繋がりました。
その瞬間を記念して撮影された映像がこれです。英仏友好の証。当時、ブレグジットなんて言葉はありませんでした。
開業から25年経った今、そのトンネルの出入り口に近い都市カレー(Calais)はどんな具合になっているでしょうか?
年間約2000万人を乗せて走るユーロスター。この25年間で総数4億3000万人を運んだことになるそうです。
トンネルができたことでフランスと英国の結びつきはさらに強くなったとか。
「ロンドンに行く時はこのトンネルを利用していきますよ。早くて便利ですからね」と男性。
トンネルができたことでフランス側には2,500人の雇用が生まれ、高速道路A16が新たに整備されました。
こちらにある巨大商業施設は、週末になると英国からの観光客で賑わいます。
「ここでフランスのお肉やチーズを買い込んで英国に帰ります」と女性。
しかし問題は、この観光客が、もっぱら郊外にできたこの商業施設で買い物を済ませ、なかなかカレーの中心街までやってこなくなったこと。
そのため小規模の小売店が閉店を余儀なくされています。
「繁華街はちょっと困った状態になっています。かなりの数の小売店が閉店してしまいましたからね」と男性。
「確かに、ある時期に比べると少なくなりました。でも、英国人は来てますよ。常連客がいますから」と別の男性。
ちょっと前までは英国を目指すシリアからの難民が、このカレーで足止めにあい、難民キャンプのようになっていたこともありました。
そして今はブレグジット問題です。カレー市民はしばらくは落ち着かない日々が続くようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕は車をシェアしている。シェアの相手が大真面目な顔で言った。『トンネルの中を走れば人は濡れないで済むんだ』」
VDM(Vie de Merde)より
大聖堂修復プロジェクト [パリ]
昨日紹介した日本人シェフの作る節約晩ご飯、ナレーターがブルゴーニュ地方の料理に日本のテイストを加えた料理とかなんとか言ってましたが、あの料理に日本風のテイストがあったかどうか大いに疑問です。どこからどう見ても洋風にしか見えませぬ。
それはさておき、パリのノートルダム大聖堂の火災から3週間になろうとしていますが、修復への準備は着々と進んでいるようです。
そして、様々な建築家が、様々な修復案を発表しているようです。
その案によると、必ずしも火災前の大聖堂にそっくりそのまま戻すわけではなさそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年5月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
現在の大聖堂には仮の屋根が作られています。何より雨水が侵入するのを防がなくてはなりません。
この屋根、将来はどのようなことになるのでしょう?
火災から間もなくして、様々なアイデアが登場しました。
まずは、尖塔は以前のままを復元し、屋根はガラス張りにする。
次は、屋上庭園を設置した未来派風の作り。
さらに、屋根全体をステンドグラスにしてしまおう!なんていう案があるかと思えば、屋上を歩き回れるようなテラスにしてはどうかという案もあります。
ちょっと驚きですね。焼け落ちた屋根の作りはデジタルデータで残っているようですから、そのままそっくり以前の姿に戻すに決まってると思っていたのですが、どうもその辺りは確かではなさそうです。
一番驚いたのは火災直後に登場したこの案。ヴィオレデュクの作った尖塔は忘れて、全く新しいガラスの尖塔を作ってしまおうというわけです。
「私は、どう修復するか議論してもらおうと思い、このアイデアを発表しました。必ずしも以前のままに復元しなくてもいいんじゃないか、文化財として尊重しながらも現代のやり方で復元してもいいのではないか?ということなんです」とアイデアを出した建築家。
どうもフランス政府はアイデアを広く世界中から公募することにしたようです。一般の市民はどう考えているんでしょう?
「これはちょっとやりすぎじゃないですかね。オリジナルからだいぶかけ離れているようですが・・・」と男性。
「新しくすることに反対ではないわよ。現代の技術を活かしてもいいじゃないですか」とマダム。
「緑があるから・・・そう、これ、いいんじゃない!」と別のマダム。
あらま、高齢者の方、意外と新しいものを受け入れてくれそうですね。しかしこんなことをおっしゃる建築家の方もいらっしゃいます。
「様々な奇抜なアイデアが数多く出てきましたが、少々、本末転倒だと思いますよ。本来はどのように以前の姿を取り戻すかということを議論すべきなんです」
ということは、デザインではなく方法が重要ということでしょうかね。
一方、修復後ではなく修復中に着目した人もいます。
「修復工事の間だけ、塔の代わりにライトを照らしてはどうかと思うんです。あの尖塔が焼け落ちた時のショックは大きかったですからね」と提案者。
あの尖塔がない大聖堂は寂しい感じがするので、これはいいかもしれませんね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの猫は現代に適応しているようだ。誇らしげに獲物を私に見せに来るのだが、それがネズミではなくピッツァの一切れだった」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯61 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
チャレンジしてくれるのは、なんと日本人シェフ。ディジョンにお店を持ち、今年ミシュランの星を獲得したばかりです。
ではスタート。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがシェフのケイゴ・キムラさん。
レストランL’ASPERULEのホームページを見ると、あのマルク・ヴェイラさんのところで4年間、修行していたようです。
マルクさんといえば、このシリーズにも登場しましたね。→こちら。デザートを作るためにレストランの下にある鶏小屋に玉子を取りに行った方、黒い帽子がトレードマークの個性的な方でした。
それはともかく、本日の料理のテーマは甘辛。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
向かったのは市場の中にあるお肉屋さん。購入したのは豚のスペアリブ。4人分で8.95ユーロ、残りは21.05ユーロ。
スペアリブは蒸し煮に適していて、手頃な値段で美味しく食べられるらしい。節約晩ご飯にぴったりですね。
次は八百屋さんで前菜用にホワイトアスパラガスを購入。そういえば、前回もホワイトアスパラの前菜だったような・・・。
やっぱり今が旬ですからねえ、この機を逃すと来年までお預けになってしまいます。今のうちに料理して食べておきたいところです。
さらに、フランボワズとイチゴも購入。これが合計で10ユーロ、残りは11.05ユーロ。
また別の八百屋さんで、マッシュルーム、ニンジン、グリンピースを購入。これが5.20ユーロで、残りが5.85ユーロ。
そして最後は、スペアリブを蒸し煮にするのに必要なクレーム・ドゥ・カシスを購入。
クレーム・ドゥ・カシスはリキュール。ブルゴーニュ地方の特産品です。白ワインにクレーム・ドゥ・カシスを入れたらキールという飲み物になります。白ワインではなくシャンパンを使えばキール・ロワイヤルです。
本日は小瓶を一本買いました。これが5.80ユーロ。
予算は大丈夫か?と思っていたら、手元には0.05ユーロがかろうじて残っていました。ギリギリセーフ!
では厨房に戻って調理の開始!
まずはメインの “豚のスペアリブのクレーム・ドゥ・カシス風”。
お肉を4等分したら、玉ねぎとニンジンをスライス。これをお鍋で炒め白ワインを加えグツグツしているところにクレーム・ドゥ・カシスの小瓶一本分(500cc)を加えます。このまま2〜3時間煮込みます。時間かかりますね。
その間に、前菜を準備します。
アスパラガスは蒸し器で蒸します。次に、フランボワズ、バルサミコ酢、塩、ヘーゼルナッツ油でソースを作ります。
メイン料理につけ合わせるグリーンピースを茹でている間に、デザートを用意します。
イチゴはヘタを取って2等分します。ボールに入れてレモンの皮を少々すりおろして加え、最後にバジル油を一振りしたら出来上がり。
前菜のホワイトアスパラにはソースの他にスライスしたマッシュルームがトッピングされていました。食べるとどんなお味なんでしょ?気になります!
スペアリブのグリンピースが効いてますね。食べてもよし、見てもよしです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、歯の検査をしていると、患者さんの口の中に赤い謎の物体を見つけた。一体何だろう・・・よく見ると、それはイチゴキャンディのかけらだった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はフランクフルトで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はドイツの大都市フランクフルトを旅します。
パリからは乗り換えなしの高速列車で4時間足らず。ドイツのマンハッタンと称される街はどんなところでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
確かに、高層ビルの立ち並ぶこの風景はマンハッタンと言っても過言ではありません。
マインタワーの展望台からなら一目でそれがわかります(青印)。
また、フランクフルトは金融の街としても知られています。ここには、証券取引所、ドイツ連邦銀行、欧州中央銀行等々が軒を連ねています。
そのせいか、国外から多くの人たちが集まってきます。その玄関口がこちらの駅。
まずは駅近くにある今晩の宿Hotel Nizzaへと向かいましょう(こげ茶印)。案内されたのはこの客室。調度品は骨董店から調達したもの。アットホームな雰囲気のお部屋になっています。
そして屋上にはテラスもあります。遠くに高層ビル群が見えていますが、周りは落ち着いた雰囲気の古い建物ばかり。
ホテルの受付で観光ルートを確認したら早速出かけましょう。
まずはマイン川を渡ってシュテーデル美術館(Städel Museum)へ(赤印)。ここは美術館の庭。庭というよりアート作品のようですね。
「一般市民がくつろげる公園であり、美術館の屋根でもあるんです」と美術館の方。
確かに、下に降りるとこんな具合になっていました。あの丸い水玉模様のようなものは明り取りの窓でした。これなら自然光の中で作品を鑑賞することができます。この部屋は現代アートの展示室のようです。
また別の展示室では様々な時代の絵画を鑑賞することができます。
「700年の美術史を物語る作品3,000点が展示されています。週末だけで全部の作品を鑑賞するのはちょっと難しいかなと思います」と学芸員。
次は、またマイン川を渡ってレーマー広場にやってきました(緑印)。街の歴史を感じさせる建物が並んでいます。茶色い建物はバルコニーのある旧市庁舎。この広場も先の大戦の爆撃でほとんどが破壊されてしまいましたが、いくつか残ったものもあるそうです。
さて、そろそろ夕食を頂くことにしましょう。ここは人気のお店ツム・ゲマールテン・ハウス (Zum Gemalten Haus)(オレンジ印)。お客様で満員ですねえ。なんとかかろうじて席を見つけることができました。
陶器のピッチャーに入ったりんご酒をいただきながら料理が運ばれてくるのを待ちましょう。このりんご酒、シードルより少し苦味があるそうです。
頃合いもよく料理が運ばれてきました。このお店のスペシャリテの一つシュニッツェルです。緑色のソースが付いています。
「私もよくシュニッツェルを食べますよ。りんご酒にとってもよく合うの。このお店、地元の人から外国人まで様々な人たちがやってくるから、いろんな言葉が飛び交うんです」と女性客。
そして、この方の歌も聴くことができます。
食事の後は、高層ビルにあるバー22nd Lounge & Barで一杯やってからホテルに戻りましょう(紫印)。ここからなら夜の摩天楼を堪能できます。
そして翌朝、ホテルの食堂に行ってみると、なんと豪華な朝食が待っていました。それだけではありません。屋上のテラスで、この豪華な朝食をいただくことができます。だらだらと長居してしまいそうですね!
重い腰を上げてやってきたのはクラインマルクトハレ市場(Kleinmarkthalle)(黄緑印)。
フランクフルトと言えば・・・ソーセージ。美味しいソーセージを求めて長いお客さんの列に並びます。ここは評判のお店SCHREIBEER。60年も前からここでソーセージを販売しています。
「良いお肉を取り扱っている肉屋のものを使っているから、うちのソーセージは質が良いのよ」と店主。
これは美味しそうですね。これだけでランチになります。手で持って食べられるように包装紙で包んでくれていました。フランクフルトに行く機会があったら、絶対にここでソーセージを食べます!
次はちょっと変わった電車に乗ってみましょう。1時間で街を一巡りしてくれる観光トラムEbbelwei-Expreß。乗ると必ずりんご酒が付いてきます。
「フランクフルトを知るにはこの電車に乗るのが一番です」と女性。
「フランクフルトには銀行しかないと思われていますが、これに乗ったらそうじゃないことがよくわかりますよ。ユニークで面白いところがあちこちにあります」と男性。
さて今回の旅の費用は、マインタワーは7.50ユーロ、美術館が14ユーロ、レストランでの食事が18.50ユーロ、宿泊代が120ユーロ、ソーセージが4ユーロ、観光トラムが8ユーロで、締めて172ユーロ(約21,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、上司と一緒にワシントンに出張することになった。しかし、上司と僕は同じ飛行に乗るわけじゃない。上司はパリからワシントンの直行便。僕はといえば、パリからフランクフルト、フランクフルトからトロント、トロントからワシントンと二回も乗り換える。こっちの方が安いんだそうだ 」
VDM(Vie de Merde)より
一番リッチな村 [ローヌ=アルプ地方]
ここまで休みが長いと曜日の感覚がおかしくなってきます。今日はてっきり土曜日だと思っていたら、実は金曜日だった、てな具合です。休みボケで出勤日を間違えないようにしなくては!
さて、過疎化の問題は日本だけでなくフランスにもあるようで、毎年、学校が閉鎖の危機にあるとか、無医村になってしまった等々のニュースが流れています。
そんな中、フランスで最もリッチな村があるそうです。どんなところなのか訪ねてみましょう。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年5月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
リッチと言えば、高級ブティックに高級ホテルの集まるおしゃれな界隈、またはセレブの集まる冬のリゾート地、でなければヨットハーバーのある地中海のリゾート地?
ブ〜!そんなところではありません。それはスイスとの国境に近い人口2,800人ほどの小さな村アルシャン(Archamps)。
ボートはありますが・・・こんな感じ。リッチとも思えないこの風景。
近くにはリゾート地で有名はレマン湖がありますが、それも数キロ先。高級ホテルもなければ星付きレストランもありません。
しかし、ある調査会社の調査によれば、中流の村人の月収は3,800ユーロ(約470,000円)を超えているとか。
片田舎の月収とは思えない額ですね。実際はどうなんでしょう?
「村人に聞いてみれば、そういう人もいると思うけど、全員じゃあないねえ」と男性。
「そんな月収、もらったことなんて一度もないですよ。最低賃金で働いてます(笑)」と女性。
「でも、立派なお住まいですよね」と取材班。
「これは母の家なんです。家賃が節約になりますからここに住んでいるだけですよ」
しかし、村を歩いてみると、確実な広さははっきりしませんが、プール付きのヴィラがあちこちにあります。
こちらは元銀行員のお宅です。2年前に100万ユーロで購入したそうです。
「どうしてここにお住まいなんですか?」と取材班。
「ジュネーブに近いからですよ。車なら10分で行けます」と元銀行員。
実はアルシャンの住人のうち半分がジュネーブで働いているそうです。ご覧の通り、朝はジュネーブに向かう車で道路は混雑しています。
つまりアルシャンはジュネーブのベッドタウンというわけです。
面白いことに、スイスは、国境を越えて働く人たちの月給から差し引いた所得税を村に還付してくれるらしい。
「村の収入の40%はそういう人たちからのものです。おかげで様々な公共事業が可能になりました。こちらのテニスコートも作ることができましたし、あちらは今工事中ですがパン屋が開店することになっています。今までパン屋がなかったですよ」と村長さん。
同じようにレストランもありませんでしたが、スイスからの還付金で村が古い穀物倉庫を改築してレストランを開業させました。
シェフの話によると、ジュネーブで店を開業するより、国境近くのフランス側で開業するのがいいらしい。
一方、こちらは乳牛を育てている牧場。製造した牛乳はもっぱらスイスに輸出しているそうです。
「フランスで作ってスイスに輸出するのが得なんですよ」
どうやら牛乳の値段がフランスより高いらしい。だからフランスよりスイスで売った方が利益が上がるというわけです。
このように経済的に豊かなとされる村はフランスに20村あるようですが、そのうちの9つがアルシャン村と同じオート=サヴォワ県にあるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、税関で2時間半も足止めされた。なぜかって?カバンの中に12キロのハムを入れたまま通ろうとしたからさ」
VDM(Vie de Merde)より
5月1日のパリ [パリ]
この連休、天気がパッとしなくてやさぐれてしまいそうです。
昨日もやっと晴れると期待して洗濯物を干したら途中から土砂降りでがっかり。午後2時か3時くらいになって日差しが出て持ち直したものの、こんな天気ではやる気も湧いてこない。
連休後半からは晴れて暑くなるらしいですが、本当なんだろうねえ?そうなってくれないと浮かばれません。
それはさておき、5月1日のパリのデモ行進はやっぱりちょっと暴力沙汰が起きましたねえ〜。その映像に興味のある方は→こちら。
午後1時前にデモ隊が行進を始めようとしたところに、ブラック・ブロックと呼ばれる集団が現れてドンパチになったようです。
シャンゼリゼ通りはデモ禁止になってしまったのか、今回はモンパルナス大通りで行われたようです(14区〜13区)。有名なラ・クポールはお店を閉めて、その前を機動隊がきっちりガードしてました。
ドンパチはあったものの警察がうまく収めてくれたようで、午後2時半には、いつもの平和なデモ行進に変わっていたようです。
途中またブラック・ブロックが登場し不穏な雰囲気になりケガ人も出たようですが、ひとまずデモは終了。
この界隈は観光地としても人気があるのですが、これでは少々危ないですね。皆さん、どこに行っていたかというと、こんなところに行ってました。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらパリの北側にあるモンマルトルの丘(9区)。
この辺りにはデモ隊はいないようで、皆さん、のんびりとお過ごしのようです。
「モンパルナスからイタリア広場までのデモ行進からは離れているので静かに過ごせます」と女性。
「賑やかですけど、ここは平和だから居心地がいいですよ」と若い女性。
この時期、やっぱりパリは観光客で賑わってますねえ〜。
名所中の名所、エッフェル塔もデモ行進とは一線を画して、いつものように観光客で長蛇の列(7区)。ブルターニュから28年ぶりにパリにやってきたモニクさんも列に加わりました。
根気よく待っていれば、あの高いところまで上がって、パリの眺めを満喫できそうです。
一方、こちらは火災のあったノートルダム大聖堂が見える界隈(6区)。カフェのテラス席は春の日差しを楽しむお客様で満員です。
「友人と久しぶりに会えたので、今起きてることは忘れて楽しく過ごしたいんですよ」と女性。
「ご覧の通りお客様でいっぱい、何の問題もありませんよ」とお店の方。
セーヌ川を行く観光船もたくさんの観光客を乗せて通り過ぎて行きました。
これを思うと、モンパルナス大通りはとんだ災難でしたね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、のんびり通りと歩いていると、エコロジストのデモに出くわした。デモ隊の人が私のところにやってきて『一緒にやりましょう。そして、テレビカメラに向かって何か言ってくれませんか?』と言った。デモ隊が『エコ!!』と叫んでいるので、思わず私は『ノミー』と言ってしまった」
VDM(Vie de Merde)より
バターの消費 [フランスのグルメ]
今から約1ヶ月ほど前、懸賞に応募して当選したら、4月30日の夜、ルーブル美術館を貸し切りで見学ができ、しかもカップルで一夜を明かすことできる、という夢のような話をしましたが、あれは嘘ではなかったようです。
当選したのはイタリア系カナダ人女性ダニエラさん(26歳)。
ボーイフレンドのダニエルさん(29歳)と一緒にモナリザが見守る中、アペリティフを楽しみました。→こちら。
そして、ガラスのピラミッドの中に設置された寝室が→こちら。
800人もの応募者の中から選ばれたそうですから、説得のある手紙だったんでしょうね。
さて、バゲットを食べるフランス人が徐々に減っているようですが、それと関連してバターもまた消費量が減っているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年4月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
縦半分に切ったバゲットにバターをたっぷり塗って、コーヒーや紅茶と一緒に食べるのがフランスの伝統的な朝食。
またバターはフランス料理には欠かせない調味料です。
ある調査によれば、フランス国内で一人当たりの年間消費量は8キロだそうです。日本人とは比べ物にならないくらいの量ですね。
しかし、最近、バターの消費量が少しずつ減少しているとか。
「食べるものには気を使ってますよ。コレステロールとか気になりますからね」と男性。
「オリーブ油とかバターを使った料理はあまり食べないようにしてます。脂肪分は、摂りすぎない方がいいですからね」と別の男性。
「私は朝はシリアルを食べています。バターは料理の時にしか使わないですね」とまた別の男性。
古い白黒映像の登場です。ほお〜、昔はパンにべっとりバターを塗りたくってましたねえ〜。
もちろん今でもパン作りにバターは使われています。しかし一般家庭のキッチンに置かれているバターの量は減少傾向。
「朝食にタルティーヌ(バゲットにパンを塗ったもの)を食べる人が少なくなりました。だからバターの消費量が減ったんです。それに肉や加工肉を食べなくなったことも原因です。これらの食品はバターと密接につながってますから。皆が健康に気を使うようになったことや食事が多様化したことが、バターの消費量が減った主な要因です」と専門家。
さらに、今年はバターの値段が高騰したことも影響のひとつです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、15歳になる娘に、クッキーを作るからバターを買ってきてと頼んだら、バターが見つからず、手っ取り早くクッキーを買ってきた」
VDM(Vie de Merde)より