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キャベツのファルシー [フランスの郷土料理]

 昨日のフランスは各地で降雪したようです。

 朝の気温はパリで4℃。午後もあまり上がらず似たり寄ったりの気温です。予報通り寒波がやってきたようです。

 日本もフランスほどではなさそうですが、週末は寒くなりそうです。

 本日はそんな寒い日にぴったりの郷土料理を紹介しましょう。

Paris_StCirgueJ.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 フランス中央山岳地帯の南部に位置するカンタル県で広く食べられているキャベツの詰め物料理。

 家の数だけ工夫を凝らしたファルシーがあるとか。

 ここは標高800メートルの山の中にあるオーベルジュ。遠くに見えていた雪山はピレネー山脈?

 それはともかく、ここのご主人がキャベツのファルシーを作ってくれます。

 しわしわのキャベツに包丁を入れたら、使えそうな葉っぱを選び出します。

 芯を取ったら鍋で10分ほど湯がきます。

 その他の材料は、豚バラ肉、ソーセージの中身、豚バラ肉の燻製と豚の脂肪。燻製と脂肪はスライスしておきます。

 湯がき終わったキャベツの葉は外に出して冷やします。

 「今朝の気温は5℃。冷蔵庫と同じ。ここならすぐに冷めますよ」とご主人。

 豚バラ肉は前もって1時間半かけて茹でておきます。随分と柔らかくなってます。

 茹でたお肉はミンチにしてソーセージの中身と混ぜわせます。

 これをキャベツと交互にバットに詰めていきます。スライスした豚バラ燻製と脂肪も間に挟むのを忘れないようにしましょう。

 これを160℃のオーブンで1時間から1時間半かけて焼き上げます。

 こうして出来上がったのがこれ、キャベツのファルシー。

 おお、なかなかボリュームがありますね。それに美味しそう。赤ワインなどの見ながら食べたいところです。

 作り方も難しくないですね。ただ、時間がかかります。豚バラ肉を柔らかくなるまで煮込むのに1時間半、最後のオーブンで焼き上げるのに1時間半。全部で3時間。

 ただ、その間はやることないですね。ただ待っていればいいだけ。

 ちょっと作ってみたい気がします。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、うちの事務所はあまりに寒すぎて、トイレのハンドドライヤーで暖をとった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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クレベール広場に到着 [アルザス地方]

 ヴェネツィアがまた浸水してますね。こちら

 サン=マルコ広場はプール同然。変な男が泳いでます。

 水位は1.87メートル上昇。過去にも何度か浸水していますが、ここまでの規模は50年ぶり。

 前回は1966年で、1.94メートル上昇したそうです。

 由緒あるホテルにもものすごい勢いて水が流れ込んでいます。

 住宅もこの通り。コンセントの穴から水が流れ出てます!

 これ以上水位が上がらないことを祈るばかりです。

 さて、先月末、ストラスブールのクレベール広場に設置されるクリスマスツリー用の樅木が切り出されたというお話をしました。

 その樅木、大きなトレーラーに乗せられ、10月28日にクレベール広場に立てられたそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスの新聞20minutesのサイトで2019年10月28日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 トレーラーの上の樅木、間近で見ると迫力ありますね。

 テレビ局などメディアの取材班が見守る中、いよいよ設置作業が始まります。

 2台のクレーンで樅木を起こします。樅木の重さは33トン。間違って落とすなんてことがあってはいけません。

 慎重に作業は進められます。垂直になるまでに30分かかりました。

 上の方の枝が寝てしまっているので、この後、起こすそうです。

 根元の方では、何やらチェーンソーで削っています。さらっと削った後の木片がこれ。木片とは言ってもかなり大型。幹の直径は80センチ。

 メディアの方でしょうか?匂いを嗅いでいます。

 なぜに削っているかといえば、この穴の中に入れるからなのです。

 毎年この作業を動画で見ていますが、いつも裾の方はどうなっているんだろうと思っていましたが、こんな風になってるんですね。

 垂直になるように調整しながら穴に入れていきます。

 こうして無事に設置完了となりました。そしてただいま装飾の真っ最中。

 来週の金曜日、11月22日の午後5時に点灯されることになっているそうです。

 今年はどんなツリーになるのでしょう?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、10歳になる娘にサンタクロースなんていないのよと言ったら、娘は『ふん、バカなこと言わないで』と軽蔑したように言って信じようとしない[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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オリーブの収穫2019 [プロヴァンス地方]

 寒くなりました。

 とは言っても暖房を入れるところまでは至らず、かといってそのままでは寒いのでダウンのチョッキを羽織ったり、ひざ掛けをかけたりして暖を取っています。

 近くの公園の木々も数日前よりは色づいてきたようです。秋がどんどん深まって冬が近づいています。

 さて、昨日はトリュフのお話でしたが、今日はオリーブのお話です。

 プロバンス地方でオリーブの収穫が始まったそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 高枝切り鋏を持って高いところの実を取っているのかと思ったらそうではなさそう。

 何やら先っちょに扇子の骨みたいなものがくっ付いていて、くるくる回って小枝を震わせています。

 すると、オリーブの実がポトポト落ちてきます。地面にはネットが引いてあって、ごっそり一度に集められるようになっています。

 今まで見たこともないような収穫の方法。

 あの小さな実を一つずつ取るなんて大変ですもんね。一気にバサッと済ませてしまいたい。

 この器具、通称 “櫛” と呼ばれているそうです。

 ここは何世代にもわたってオリーブを栽培し続けてきた農園です。

 「剪定したり水やりしたり、一年中休まず世話をしてきましたから、収穫の日を迎えることができて喜びもひとしおです」と農家の方。

 この辺りで栽培されているのはサロナンクと言う種類のオリーブだそうです。

 このオリーブで作られたオイルは、ヴァレ・デ・ボー=ドゥ=プロヴァンス(Vallée des Baux-de-Provence)という呼称のAOP付き。

 収穫された実は、農家が共同で運営している工場に運ばれます。選別されほぐされ、保管庫に移される前にここで数日かけて熟成されます。

 「ここは気温が高めなので徐々に実が熟していくのに連れて、香りも進化するんです」と工場の運営責任者。

 ひと手間かかってるんですね。

 これが終わると洗浄され、砕かれ、圧縮されて、オイルが誕生します。

 どんなお味のオイルなのか気になります。

 「青臭くもなくちょうどいいくらいに熟したオリーブの味がします」と男性。

 この地域では、収穫からオリーブの製造までが数週間続きます。この期間、1日あたり5,000ℓのオリーブ油が作られるそうです。


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今日、ハチミツとオリーブ油と砂糖を混ぜてスクラブ剤を作った。するとパパがやってきてパンにつけて食べてしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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白トリュフ [イタリア]

 今週、フランスに寒波がやってくるようです。予報を見ると後半に寒くなるような・・・。もうそろそろ秋が終わって冬の到来ですね。

 さて日本は、ほとんどの地域がまだ秋。東京の紅葉はまだ少し後になるようです。

 そして今年はもう連休がないので(涙)、年末年始のお休みを待つのみ。

 12月23日は今年から祝日ではなくなりました。最初はこんな時期に祝日か?なんて思ってたのですが、慣れて仕舞えば、年末の小休止のようなありがたい1日になっていました。

 今年は小休止もなく年末まで突っ走ることになります。

 それはさておき、本日はトリュフのお話。しかも黒ではなく白。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年11月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはイタリアのオークション会場。

 ただいま、このトリュフが120,000ユーロで落札されたばかり。日本円にして1500万円ほど。

 重さが1キロ強なので、1グラムあたり120ユーロ(約15,000円)と、ほとんどダイヤモンドと同じ。

 落札したのは香港に住む匿名の方だとか。

 赤い座布団に乗せられた白トリュフ、岩石のように見えます。

 ここはイタリアのトリュフ市で知られる町アルバ(Alba)。シーズン中は毎週末に11万人がやってくるそうです。

 トリュフの採れるピエモンテ州の秋。紅葉して美しいですね。

 湿気が多いのが特徴です。そのおかげでトリュフが育つのだそうです。

 ルカさんが愛犬を連れて、とある森にやってきました。場所は秘密。松茸と同じ。

 「こうしてしばらく犬の後をついていくとトリュフが見つかります。犬が見つけてくれるんですよ」とルカさん。

 ルカさんの愛犬、懸命に地面の匂いを嗅ぎ回ってます。どうでしょう、見つかるかな?

 おっと、地面を掘り始めました。大当たり、トリュフが見つかりました。

 毎年平均で、黒トリュフなら80キロ、白トリュフは3〜4キロほど採れるそうです。

 やはり白トリュフの方が貴重ですね。

 トリュフを使った料理といえば、このリゾット。しかし、最近ではこんな甘いデザートに使われることもあるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、レストランで夫がトリュフ料理など絶対に注文しないという。『だって動物の鼻なんかまずいに決まってるだろう』どうやら本気らしい・・・」

VDM(Vie de Merde)より



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ツリー用樅木 [トピックニュース]

 中古のiPhoneと格安SIMカードを手に入れ、オンラインであれやこれや面倒な手続きを済ませて、先週末にやっとスマホが使えるようになった。

 ああ〜、疲れた。これでもう携帯はしばらく放っておくことができます。4Gはもう使えなくなると言われない限りですが・・・。

 そんなわけでスマホが使えるようになったので、自分のブログをスマホで見てみたところ、あまりの広告の多さに呆然。こんなことになっているとは!

 どれがブログでどれが広告なのやらわからないほどの立て込みよう。もうがっかり。あそこまで広告まみれになっているとは知らなかったあ〜(涙)。

 あれはブロガーには止められないらしい。お金を払えば止めてくれる???

 唯一、もう少しすっきり見る方法としては、下の方にある「PC版を見る」をクリックすること。全体が小さくなって表示されますが、拡大させると文字もきちんと読めますし、動画も見られます。

 それはさておき、11月も中旬にさしかかり、刻一刻とクリスマスが近づいてきます。

 フランスの苗木屋さんではクリスマスツリー用の樅木が出荷され始めたそうです。

Paris_StBrisson.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ツリー用の樅木が次々に切り倒されていきます。

 シーズン中は毎日2,000本ほどが切り倒されるそうです。すごい数ですね。

 装飾用の樅木は、出来るだけ枝や葉を傷めないようにしなくてはなりません。

 枝がまっすぐに伸びた、針のような緑の葉は光に当たると青く見える、そんな樅木がいいとされています。

 このくらいのサイズになるまでに10年かかるそうです。

 「高さは152センチくらい。居間に飾るにはこのくらいの大きさがベストです」と苗木屋さん。

 確かに、これくらいが一番いいですね。これ以上高いと天井に届いてしまいそうですし、低いといまひとつ映えません。

 「この仕事は動物を育てるのに似てます。できるだけ美しい樅木を育てるために気を配っています」

 日本の家庭でツリーが飾られるのは12月になってからでしょうか?

 「この作業は特に素晴らしいというわけじゃないですが、雪が降ったりすると本当にクリスマス気分になれますよ」と作業員。

 切り倒された樅木はこんな風に網を被せられて出荷されます。1本40〜60ユーロほどで販売されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、4年間悩みに悩んだ末、やっと決心がついた。クリスマスツリーを処分するぞ!」

VDM(Vie de Merde)より



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30ユーロで晩ご飯79 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回チャレンジしてくれるのは、ドイツでレストランChez Davidを開いているフランス人シェフ。

 ドイツとは言ってもフランスとは目と鼻の先。

 ではスタート。

Berlin_Sarrebruck.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 広場の市場で待ち合わせたのがそのシェフ、ダヴィドさんです。

 早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 やってきたのは加工肉のお店。2019〜20年の優秀職人に選ばれたお店だそうです。

 ドイツには豚肉や牛肉を使ったソーセージが1500種類もあるとか。今回はこのお店で豚の血を使ったソーセージと、塩漬けの豚バラ肉、玉子を購入。これが全部で12.35ユーロで残りは17.65ユーロ。

 次は八百屋さんにやってきました。こちらは新種の野菜。しわしわキャベツと芽キャベツを交配させてできた野菜だそうです。

 これと、ドイツ語でなんとかというグリーンリーフのような野菜を購入。さらに、玉ねぎ、エシャロット、ジャガイモ、ニンジン、デザート用にリンゴも購入。これが全部で11ユーロ。残りは6.65ユーロ。

 最後にパン屋さんでプチ・ミルクパンを購入。これが3ユーロで、手元には3.65ユーロ残り、予算内で収まりました。

 ではお店の厨房で調理の開始。

 まずは前菜の冬のサラダ。

 グリーンリーフのような野菜は4つ切りにします。塩漬け豚バラ肉は千切りにしてエシャロットと一緒に炒めます。そこにマッシュポテトを加えてカリカリになるまで炒めます。これをグリーンリーフの上に玉子の黄身と一緒に載せたら出来上がり。

 次はメインのソーセージ料理。

 鍋に、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、香草を入れて煮込みます。ソーセージは輪切りにし小麦粉をまぶしてフライパンで炒めます。

 煮込んだジャガイモとニンジン等々は潰して型に入れオーブンで焼きます。

 あれれれ、もう二人でビールで乾杯です。

 メイン料理はこんな感じに出来上がりました。新種の野菜も付け合わせになってます。ビールに合いそう。

 デザートは、ミルクパンにシナモンを絡ませて揚げて(?)、リンゴと一緒にいただくようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、2週間あまり配送業者とやりあって、やっと注文した漫画が届いた。開けてみると、ドイツ語だった [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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週末はパレルモで(再訪) [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はシチリア島の都市パレルモ(Palermo)を旅します。2年前の3月にも一度行っていますから、今回は二回目。

 パリから空路の直行便なら2時間半、乗り継ぎ便なら最短で4時間弱。では出発!

Rome_Palermo.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 シチリア島第一の都市パレルモ。大都会ですね。歴史を物語る美しい建物が並んでいます。

 街を歩けば、豪華な噴水が現れたり、結婚式の現場に出くわしたりと楽しい体験ができます。そして、お輿しに乗せられた聖母子像のパレードがやってきました。ゴッドファーザーの一場面を思い出しますね。

 どう見てもこれは夏に撮影が行われたようです。

 それはさておき、まずはガイドさんオススメの場所へ行ってみましょう。そこはクワトロ・カンティと呼ばれる交差点(青印)。上から見ると4つの建物に囲まれているのがよくわかります。

 「ここはパレルモの代表的な交差点です。それぞれの建物のファサードの最上部にはパレルモの4人の聖者の像が設置され、街を守っているのです」とガイドさん。

 この交差点のすぐちかくにあるのがプレトリアの噴水(水色印)。これまた印象的な噴水です。噴水には裸の彫像が設置されていますが、この噴水を挟んで2つの教会が建っており、裸の像をめぐってはちょっとした騒ぎになったとか。

 思わず見とれてしまいますが、次の名所へと向かいましょう。ここはパラティーナ礼拝堂(赤印)。壁全体に金箔が貼られ、装飾が施されています。

 「はあ〜、ただただため息のみです」と男性。

 「すごいところです。他にこんなところはないでしょう」と女性。

 壁全体がモザイクになっていて金、銀、大理石などの小さなタイルで覆われています。

 「本物の金が使われています。シチリアの初代王は、イスラム、ビザンチン、ラテンの優れたものを一つに集約しようとしたのです」と関係者の方。

 さて、そろそろ美味しいものが食べたくなってきました。やってきたのはデル・カポ市場(オレンジ印)。

 中に入ると食欲をそそるものがたくさん!ここのお店では歩きながら食べられるものを提供しています。どれも地元産の食材を使ったものばかり。中でも注目なのがこのボールのようなこの食べ物アランチーニ。具を詰めたおにぎりにパン粉をつまぶして揚げたものらしい。

 このお店では1日に2,000個を売り上げるという人気ぶり。具は40種類ほどあるそうです。

 「ほら、中はリゾットになってるんですよ」と男性。

 これは美味しそうですね。一つ3ユーロだそうです。

 お腹がいっぱいになったところで、古いお屋敷見学に出かけましょう。ここは18世紀に建てられた貴族のお屋敷Piazza Conte Federico(黄緑印)。部屋の数は20室ほど!屋敷というより宮殿ですね。オーナーが歌で迎えてくれました。見学料は10ユーロ。宮殿のメンテナンスの費用になるそうです。

 パレルモには同じようなお屋敷が100軒ほどもあるそうです。今晩はその中の一つに泊まることにしました。そこはまあるいお部屋。バルコニーからはパレルモの美しい眺めを堪能することができます。

 翌日はちょっと変わった場所に行ってみましょう。駅の窓口で列車の切符を買いました。どこ行きかといえば・・・パレルモから50キロほど離れたところにあるコルレオーネ村(こげ茶印)。

 コルレオーネと言えば、マフィア。マフィアと言えば『ゴッドファーザー』。

 「皆さん、ドン・コルレオーネを探しにやって来られますが、そんな人は実在しないんです」

 とは言っても、こちらのアンチ・マフィア博物館にはマフィアに関する書類が500点ほど保管されています。

 繁華街を歩いているとあちこちに映画にまつわるグッズが溢れています。さらに、同じ名前のリキュールまであります。お土産に一本購入!

 コルレオーネを堪能したらパレルモに戻りましょう。最後は、マッシモ劇場にやってきました(緑印)。パリ、ウィーンに次ぐヨーロッパで三番目に大きなオペラ座です。

 しかし今回はオペラを見るために来たのではありません。エレベーターに乗り、屋根裏を登り、屋上にやってきました。ここは一番美しいパレルモが見渡せる場所。

 いいところですねえ。でも、誰でも行けるわけじゃなさそうな・・・。

 さて今回の旅の費用は、飛行機代が150ユーロ、宿泊代が65ユーロ、見学代が46ユーロ、食事代が21ユーロ、お土産代が10ユーロ、交通費が10ユーロで、締めて302ユーロ(約36,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、僕の父は、街をうろついている暴走族に、自分がロシアマフィアの一員だと信じ込ませた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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クリスマスを先取り [パリ]

 今日、“クリスマスプレゼント” なんて言葉を聞いて、年甲斐もなくちょっとワクワクしてしまいました(汗)。

 そんな季節になったんですねえ〜。年末から年始にかけてお祝い事が続きます。

 そして、今やパリの伝統にもなってしまった、デパートのクリスマスのショーウィンドウがオープンしました。

Paris_Paris.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 クリスマスまであと47日となりました。

 11月7日の夜、クリスマスのショーウィンドウが華々しくオープンしました。

 それぞれ工夫を凝らした作品が並びます。その中の一つがこれ。オウムが腰をフリフリ踊っています。それを見ていた男の子も一緒に腰をフリフリ。

 そもそもは子供たちに喜んでもらうために始まったこのショーウィンドウ。とはいえ、大人も同じくらい楽しんでいるようです。

 「毎年これを見に来るんですよ。子供の頃に戻ったような気分になれます」と女性。

 「クリスマスを先取りですね。夢の世界に連れて行ってくれそうです」と別の女性。

 このショーウィンドウ、想像以上に大規模ですね。沢山の人たちが足を止めて作品に見とれています。

 人が集まるとなると、こんな屋台も登場します。そう、焼き栗屋さん。すでにクリスマス商戦の火蓋が切り落とされたようです。

 こちらは “女王の中の女王” と題された作品。女王とはリスたちのこと???

 そしてこちらは鳥たちがプラカードを持ってアピールしています。

 “羽をむしられるのはもうたくさん!” なんてことが書かれてあります。

 そう言えば、エリザベス女王が 本物の毛皮はもう着ない!とおっしゃったとか。羽の方はお召しになるんでしょうかね?

 それはさておき、観光客はここぞとばかりにスマホで写真撮影。もちろん、フランス国内からも見物にやってきます。

 「私はアミアンから来ました。色々ありますけど、お祝い事ですからねえ、楽しみましょう」と女性。

 苗木屋さんでは一般家庭向け樅木の出荷が始まったそうです。次はそれぞれのお家でツリーを飾る番ですね。


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今日、父がずっとGoogle Homeの話ばかりしていたので、クリスマスプレゼントに買ってあげた。すると要らないという。なぜなら『家の中でスパイのようなことをされるんじゃかなわん!』

VDM(Vie de Merde)より



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続・あったかいスープ [フランスのグルメ]

 パリのノートルダム大聖堂の火災から7カ月が過ぎました。今月3日に撮影された大聖堂が→こちら

 木製の屋根が作られているようですが、おそらく応急的なものでしょう。それに後陣の窓も何やらカバーが掛けられているようです。ステンドグラスが補修中なのかもしれません。

 またフライングバットレスの一つ一つに補強が施されています。慎重に修復作業が進められているようです。

 それはさておき、この週末、寒波がやってくるそうじゃないですか!暖房が必要になるとか・・・。

 そうなるとやっぱりあったかいものが食べたくなりますね。

 というわけで、今日もスープのお話です。今回はリムザン地方に昔からある伝統のスープを紹介しましょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのスープ。ブレジョード(béjoaude)というそうです。何の変哲も無い野菜スープのようですが・・・。

 暖炉の火もあったかそうです。

 ブレジョードを作るためには、まずは野菜が必要です。向かった先は市場ではなく自宅の菜園。

 地面を掘り起こすと出てきました。ルタバガという根菜です。

 この辺りの農家には自宅に必ず菜園があって、野菜を育てているそうです。

 必要な野菜を収穫したら自宅に戻ります。野菜は、ルタバガの他に、ネギ、じゃがいも、キャベツ。

 しわしわのキャベツが白菜に見えてしまいます。キャベツの芯は食べ心地が良くないので取り除くそうです。

 そしてニンジンは入れないそうです。ニンジン嫌いの人にはぴったりのスープ。

 鍋に適量の水を入れ火をつけます。そこに切った野菜を全部入れて、最低1時間は蒸し煮にします。

 次に登場したのがこの方。何やら白いものを持ってきました。

 塩漬けにした豚の脂肪。この脂肪をスライスしたら、フライパンで炒めます。そこにお湯を加えて煮詰めます。

 脂肪が出尽くしたら全部取り出します。取り出すときは脂肪を潰して中身を絞り出すようにします。

 この “潰す(brejar)” という言葉がスープの名前の起源だそうです。

 こうして取れた脂肪の出汁を野菜スープの中に少しずつ入れていきます。乱暴に入れると油に火が付いてしまうらしい。

 ブレジョードが、豚の形のスープ壺に入って登場しました。

 この方々、何者?と思っていたら、例のコンフレリーのメンバーだそうです。

 伝統の料理ブレジョードを守り、広く世に知らしめ、普及させるというのがその役割。いいお仕事ですね。

 最後は、お皿に残ったスープに赤ワインを加えてすするのが伝統の食べ方だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、貧乏学生ゆえに食費も乏しく、できるだけ小さいスプーンでスープを食べた。なんだかたくさん食べた気がした[たらーっ(汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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あったかいスープ [フランスのグルメ]

 11月1日は諸聖人の日でした。この日は、キリスト教の聖人たちをお祝いする日です。

 それと同時に、フランスでは、年に一度のお墓まいりの日でもあります。

 今年、元仏大統領で日本通だったジャック・シラクさんが亡くなりましたが、モンパルナスにあるお墓にはたくさんの人がお参りしたようです。その様子に興味のある方は→こちら

 お花に混じってたくさんのリンゴが供えられていました。

 1995年の大統領選で、リンゴはシラクさんのエンブレムになり、見事に大統領に当選したのでした。

 シラクさんのお墓から数メートルのところにはシャルル・ゲンズブールのお墓があるそうです。

 そこにはたくさんの地下鉄の切符。その理由は、ゲンズブールの最初のヒット曲が「Le Poinçonneur des Lilas(リラ門駅の切符切り)」だったからのようです。

 それはさておき、本日はこの季節にぴったりの暖かいスープのお話です。

 ちょっと変わってますが、こんなスープは如何でしょう?

Paris_Dunkelque.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 このスープの主役はベルギーチコリ。それを引き立てるのがジャガイモ。

 チコリを4つ、大きめのジャガイモ3つを購入して4.20ユーロ。

 カトリーヌさん、お孫さん二人に手伝ってもらってスープを作ります。

 チコリの芯を取り除きスライスします。芯を取ると苦味が少なくなるそうです。

 これを鶏出汁スープの中に入れ、ジャガイモと一緒に数分煮込みます。

 あれっ、まな板がピンクのブタになってましたねえ〜。

 それはともかくとして、煮込んだ後はハンドミキサーでドロドロにします。

 そこに温めたミルクを適量加えます。これで出来上がり。簡単ですねえ〜。

 最後にナツメグを下ろして香りをつけます。そして食べる直前にクルトンではなくクルミを入れていただきます。

 ほろ苦くて、甘くて、塩味もするという、とっても味わい深いスープのようです。

 でも、お孫さん達は手放しで美味しいとは言っていないような・・・。

 大人の味のスープなのかも。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、食事をしていると、祖母がわざとスープの中に入れ歯を落とした。みんなを笑わせようとしたらしいが・・・見事に失敗[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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