秋の風景 [ローヌ=アルプ地方]
仕事が立て込みまして、ブログの更新ならずでした(涙)。
そんなこんなで三日ほど別世界に閉じこもっている間に、10月も最後の日になってしまいました。
昨日は骨休みに箱根の露天風呂でのんびりしてきたのですが、山が紅葉するまでにはまだ時間がかかりそうです。
紅葉が始まったらまたくるぞ!と言いながら、わが家へと戻ってきました。
さて、フランス・アルプスの南端にあるメルカントゥール国立公園は、山々の木々が紅葉して一番美しい時期を迎えているそうです。
少し覗いてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月29日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
赤く色づいてますね。
こちらの男性二人はアマチュア写真家。
「秋になると必ずここにきて撮影します。この季節は長くは続きませんから、今のうちですよ」
このあたりは野生動物も数多くやってくるそうです。それを狙っているのがクリフトフさん。
なんだかすごいところにもぐりこんでますね。撮影専用のネットでしょうか?それとも軍用の流用?人間がいることを悟られないようにします。
空から見た山の様子。美しい!
この辺りには雌鹿がよくやってくるそうです。そして人の姿はほとんど見かけません。
「住人はいませんよ。雪が降る冬まで空き家状態です。あちこち散策して回るなら今のうちですよ」
このあたりは冬のリゾート地。シーズンになるとスキー場があちこちでオープンします。冬の方がにぎやかになるようです。
そうかと思えば、今から冬の準備を始めている方もいます。
「ネズミを追い出しているところですよ。冬に備えて大掃除です」と男性。
そして、国立公園にやってくるのは野生動物だけではありません。羊とヤギの大群がやってきました。すごい数!
一生懸命に草を食べています。山で天然の草を味わうのもこれが最後になりそうです。冬の間は麓の小屋で過ごすことになります。
こんなにきれいに色づいた山々も、もうしばらくするとあたり一面白い雪で覆われることになるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして一週間くらい前から秋になっていた。でも月曜日の今日は秋というよりヴィヴァルディだな。たった1日で4つの季節を体験した」
VDM(Vie de Merde)より
秋の味覚 [フランスのグルメ]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズなのですが、このコーナー、秋の味覚を紹介するスペシャル版になってました。
節約晩ご飯はお休みして、このスペシャル版を紹介します。
秋の味覚といえば、キノコ。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月26日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ストラスブールの市場に並ぶキノコの数々。秋を感じますねえ〜。
中でも代表的なのが、ジロール茸、セープ茸、チャンペートル、グリセット。
このキノコに詳しいのがこちらのお店のヴァンサンさん。
栽培キノコは1キロあたり5ユーロほどですが、野生となるともっと高くなります。
お買い物にやってきた消費者の方の頭の中にはキノコを使った美味しい料理が浮かんでいるようです。
「セープ茸はリゾットかオムレツにすると美味しいですねえ」と男性。
「バターとパセリと合わせるとキノコの味と風味がさらに増して美味しいですね。それに森の中にいるような気分になれます」と別の男性。
野生のキノコが取れる採れる森といえば、ストラスブール北部にあるアグノーの森。
20,000ヘクタールほどの森には松やブナの木が生い茂り、キノコの宝庫になっています。
「キノコを見つかると嬉しいですよ(笑)。手ぶらで帰ったら寂しいですからねえ」と男性。
枯れ草を避けると、こんな大きなキノコが見つかりました。宝物を発見したようで嬉しくなるのもわかりますね!
しかし、気をつけなくてはならないのは中には毒キノコもあるということ。食べられるキノコより毒キノコの方がはるかに多いらしい。
カゴいっぱいになったら日が暮れる前に帰りましょう。
収穫したキノコは埃や汚れを取りのぞきます。とは言っても水で洗ってはいけません。
きれいになったらサイコロ大に切っておきます。このご夫婦、どうやらレストランを営んでらっしゃるようです。
翌日のメニューの一つがキノコのオムレツ。
サイコロ大のキノコに、ニンニク、パセリ、塩を加え炒めます。別のフライパンに玉子と生クリームをよく混ぜたものを加え火を通します。
この料理、ただ単にキノコを入れたオムレツじゃないようです。
キノコを使ったソースの上に、先ほど炒めたサイコロ大のキノコをのせ、その上に火を通した玉子をのせて、このお店のセープ茸のオムレツの完成です。
「あの森にあったキノコを、このお店で食べられるなんて、ありがたいことですよ」と男性。
セープ茸を使ったパスタも美味しそう。
1日の営業が終わったら、また森に出かけて野生のセープ茸を探しに出かけるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、オムレツを作った。5歳になる娘を驚かそうと、玉子を割りながら言った。『きゃあ、玉子の中からひよこが出てきた!』娘はソファの上で寝転がって動かず。代わりに16歳の息子がやってきた。『ひよこ、どこにいるの?』」
VDM(Vie de Merde)より
冬時間2019 [トピックニュース]
オールブラックス、イングランドのディフェンスに阻まれなかなか攻めきることができなかったですねえ。
今日は、南アフリカvsウェールズ。ウェールズが勝ってしまうと、決勝は英国同士になってしまうので、やっぱり南アに勝ってもらいたし。
それはさておき、日曜日恒例の週末旅はどこかなとTF1のサイトを見てみたら、残念ながら放送がありませんでした。
特別番組でもがあったのか、ニュースの時間が半分以下になってました。
さて、フランスは今日から冬時間になりました。日本との時差は8時間。
でも、この時間の変更はもう止めるんじゃなかったでしたっけ?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
土曜日と日曜日の間の夜3時になったら1時間だけ針を逆に回します。これで冬時間の出来上がり。
一般市民の方はちゃんと理解してるんでしょうか?
26日の土曜日、ここはとある青空市場。ちょっと皆さんに時間変更について聞いてみましょう。
「ええっと、今は朝の10時半よ」と女性。
「明日の今頃は何時になるかわかりますか?」と取材班。
「う〜んと、何時だっけ・・・」と女性。
「1時間余分に寝ることができるのよ。あってる?正解でしょ?」と別の女性。
ピンポ〜ン、正解です。
「時間を変えるのには反対よ。ことがややこしくなってしまうから」と年配の女性。
「時間が変わるのはこれで最後のはずだよ」と店主。
ブ〜ッ!最後ではありません。2021年にならないと終わりません。
ええっ、そういう話か。ということは2021年3月に夏時間に変わったら、それ以降はずっと夏時間のままってことですかね?
案外、ご存じない方ばかりですね。
「本当?今日変わるの?ねえねえ、ジャン=ポール、時間が変わるのって今晩なの?」と女性。
「そうだよ」とジャン=ポール。
「時間を戻すんだっけ?それとも・・・」
やっぱりしっかり自覚している人は少なさそう。
夜中の3時が2時になるから、確実に1時間余分に寝られます。
「大丈夫、携帯の時計は黙っててもひとりでに変わってくれるからね」と男性。
「針のついた時計はまだいくつかありますから自分で変えないとねえ」と女性。
まさか3時に起きて針を2時動かすなんてバカなことはできませんから、寝る前かなんかに変えておいたほうがいいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お隣さんは週末になると必ず同じ音楽を何回も繰り返して聴いている。おかげで僕は、ジャスティン・ビーバーの “Love Me” をそらで歌えるようになってしまった」
VDM(Vie de Merde)より
アマルフィのレモン [イタリア]
いよいよイングランド対ニュージーランドの日がやってきました。
ニュージーランドがイングランドに勝って三連覇への道を前進するのか、それともイングランドがそれを阻むのか、気になりますねえ〜。
個人的にはイングランドに阻んでいただきたし。ニュージーランドが嫌いなわけじゃなく、同じチームが3回も続けて優勝するのはどうも受け入れ難いからなのです。
それはそうと、ネットのニュースを見ていたら、オールブラックス公認の日本酒があるとか。その名も「ALL BLAKS 純米大吟醸」。
先日、吟醸酒を味わってきた身としては無視できないお話。ちょっと飲んでみたい。
それにオールブラックスがあるのなら、桜の戦士もあったっていいじゃないか!となります。例えば「桜の戦士 大吟醸 斗瓶囲い」とか。
今年、いち早く作っていたらかなり売れたでしょうねえ〜。
それはさておき、本日は南イタリアの海岸沿いにある町アマルフィの特産品レモンのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空から見たアマルフィ。美しいですね。
この階段状の畑で作られているのがレモンです。
サルヴァトーレさんの栽培するレモンはここにしかない品種。なんだかでこぼこが多いけど・・・。
「ほら、これを見てください。エッセンシャルオイルが表面に出てきて、とてもいい香りがします。それに果汁も甘みもたっぷりで、すぐにこうして食べられますよ」
3ヘクタールくらいの小さな果樹園ですが、90トンものレモンが収穫されるそうです。
どうしてこんなにたくさんのレモンが育つのか?その秘密は養蜂家のジョヴァンニさんがご存知です。
ジョヴァンニさん、ここでレモン専用の蜂蜜を集めているそうです。
「レモンの木は受粉のためにミツバチが必要なんです」
ミツバチが働けば働くほどレモンもたくさん実るというわけです。
収穫されたレモンは、この小さなロープーウェイで麓に運ばれます。
「昔は女性が背負って運んだんです」とサルヴァトーレさん。
さて、こちらはレモンのリキュールを作っている製造所。集まってきた観光客に香りを嗅いでもらうと、強烈ですねという言葉が返ってきました。
「ちょっとした薬のようでしょ」と製造所の方。
このレモンのリキュールはリモンチェッロと呼ばれ、アマルフィのシンボルのような存在になっています。
作り方は、まずレモンの皮を出来るだけ薄く剥きます。
「この黄色い皮の部分を使います。こうするとエッセンシャルオイルが出てきますよ」
この皮を蒸留酒に入れ、水と砂糖を加えて漬け込みます。こうしてできたのがリモンチェッロです。
「このラベルが大事なんです。AOPで保護されているんです」
リモンチェッロは美しい大聖堂と同じくらい人々に愛されています。
「暑い時に飲むとスッキリします。でも、飲む量は気をつけないとね。夜飲むのがいいかもしれないですね」と女性。
蒸留酒ですからアルコール度高め。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、裸足で庭を歩き回っていたら、突然、蜂に刺されて飛びのいたら、今度はそこで別の蜂に刺された」
VDM(Vie de Merde)より
田舎の匂い? [地方の小さなできごと]
着るものを一枚増やさないといけない季節になってきました。
雨の日があまりに頻繁に続くのでパッとしませんが、今日の雨をやり過ごせば、今週末から以降の一週間は、日差しのある日が多いようです。
今日は信号が変わるのを待っている間、ふと街路樹に目をやると、枯れ葉がいくつもあるのに気がつきました。
いよいよ季節は寒いほうに向かって前進しているようです。
さて、フランスでは地方の小さな町や村では騒音問題が起きています。
このブログでも取り上げたことがありますが、教会の鐘の音がうるさい、隣の民家で買っている雄鶏の鳴き声がうるさい、牧場の牛の首につけたカウベルがうるさいなど、裁判沙汰になっているケースが多々あります。
そのどのケースにも共通しているのは、地元の人は気にならないのに、よそからやってきた人たちには気になる、ということ。
フランス南部の小さな村でまた似たようがことがおきてしまいました。しかし、今回は音ではなく匂い。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
理想的な田舎の風景。絵葉書になりそうです。
しかし、問題はその匂い。ワイン農家のこちらの男性、毎年冬になる馬と一緒にこの牧場にやってきて数週間過ごすことにしています。
それだけならどうということはないのですが、生き物を連れてくるということは、すなわち、その排泄物も一緒にやってくるということ。
「ここは馬にとって天国みたいなところなんです」と飼い主のミシェルさん。
しかし、ここから10メートルほどのところに住んでいる人にとっては天国ではなかったようです。馬の糞の匂いが有害だとして訴えを起こしたそうです。
この隣人、数年前からここに住むようになった英国人の女性。
「いったい、どんな罪だというんです?昔からの文化と伝統をそのまま続けているだけなんですよ。私は馬が好きで、自分の土地で一緒に暮らしている、それだけなのに、隣の人から訴えられるなんて理不尽ですよ」
人口500人足らずのこの村、村人たちはどう思っているんでしょう?
「私はすぐ隣に住んでますが、全然気にならないですよ」と女性。
「田舎なんですからこういうのは普通ですよ」と男性。
「雄鶏が鳴くことだってあるし、夜、ちょっと騒いだりする人だっています。村とはそういうもんでしょう」と別の男性。
困っているのは村長さん。
「同じ村に住んでるんですからね。仲良く暮らして欲しいんですよ」
この問題もまた難しいですねえ。糞だけでもまとめてどこかに片付けるってわけにはいかないんですかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちのニャンが猫のトイレに極小のウンチをしていた。全部探し出して片付けているうちに、何やら宝探しでもやってるような気分になってきた」
VDM(Vie de Merde)より
2024年五輪ロゴ [トピックニュース]
今年もまた吟醸酒の会で、北から南まで日本各地の吟醸酒を試飲することができました。しかもおつまみ付き、お土産付き。
利き酒ができるほどの技術は持ち合わせていませんが、直前に飲んだものと、今飲んだものの違いだけはわかります(笑)。
これが楽しい!で、また来ようということになり今年で4回目。年をおうごとに輸出を意識したものが増えているような気がします。
スパークリングの吟醸酒なんて邪道と思ってましたが、今年はこれがなかなか美味しかった。
蔵元さんたち、チャレンジ精神でがんばってるみたいです。また来年も行こう!
それはさておき、開催中のラグビーのワールドカップ、次回はフランスで開催されます。どういう偶然か、来年東京で開催されるオリンピックも、次はパリで開催されます。
現地ではすでに準備が始まっていますが、この度、パリ・オリンピックの正式ロゴが発表されました。
2024 パリ
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリの地図の上に描き出される図形。丸の中に・・・炎が見えて・・・最後は女性の顔になりました。
これを創り出したのがこちらのデザイン事務所。
オリンピック委員会と相談しながら出来上がったのがこのロゴです。ここには3つのシンボルが隠されています。
「まず一つが金メダルです。二つ目が聖火。そして3つ目がマリアンヌです。このマリアンヌでフランスらしさを表現することができました」
マリアンヌはフランスを象徴する女性像。例えば、あのドラクロワの絵の中で三色国旗を持って人民を導いているのもマリアンヌです。
金メダル、聖火、マリアンヌの3つがうまい具合いにこのロゴマークにまとめられています。
色も再考に再考を重ねた結果、この色に決まりました。
「印刷するにしてもデジタルで使用するにしても省エネになるようにしました」
そのようなことまで考慮して作られたものとは!確かに、これならインクも一つで済みますし、パソコンでの読み込みも短時間で済みます。
委員会はこのロゴを様々なグッズに使って世界中に販売することを計画しているそうです。
そして最後に、このロゴマークにはもう一つの利点があります。
それは、誰にもあっという間に描いてしまえること。
オリンピック誘致のために使用されたシンボルマークとはまた一味違ったものになりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、14歳になる妹に、今テレビで見ているオリンピックは夏のオリンピックなのか、それとも冬のオリンピックなのか、と聞かれた」
VDM(Vie de Merde)より
今年もこの季節が・・・ [トピックニュース]
今月20日午後7時、フランスの観光名所モン=サン=ミシェルで火事騒動があったようです。
火元はオムレツで有名なラ・メール・プラールのかまど。あのオムレツを焼くかまどです。
お店には60人ほどの客がいたようですが、従業員の素早い対応で無事避難し負傷者はゼロ。さらに、延焼もなくかまどとその周りが焼けただけで済んだそうです。
あのお店、島の唯一の出入り口のすぐそばなだけに、大きな火事になっては一大事と消防隊もすぐに駆けつけたようです。
騒動のあった翌日に記者がリポートしている映像に興味のある方は→こちら。
それにしても気になるのは出火の原因。午後7時ということはオムレツを焼いている時間のような・・・。
それはさておき、今月もあと一週間あまりにで終わります。
そうなるといよいよ年末・年始のシーズンに突入。時間は待ってくれません。
そんなわけで、アルザス地方ではクリスマスの準備が始まっていました。あのクレベール広場に設置されるクリスマスツリーの樅木が切り出されたようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クレベール広場のツリーになる木は、毎年ヴォージュの森で育った樅木が使われることになっています。
たくさんの候補の中から選ばれたのが、こちらの樅木。高さは30メートルほど、重さは10トン。お年は80歳くらい。
ええっ、ちょっと驚き。これくらいの大きさで姿のいいものになるためには、それくらいの年月がかかるのですね。
そして、この樅木を見つけるまでには数カ月の時間が必要だったそうです。
「4月頃から探し始めていました。その頃は森の木々は葉をつけていませんから探しやすかったんです。でも、そのうちあっという間に鬱蒼とした森になってしまい、容易ではありませんでした」と担当者。
切り出しの作業もそう簡単ではありません。何しろ木を傷つけてしまっては使い物になりません。
まずは樅木のてっぺんをクレーンにつないで固定します。それからチェーンソーで根元を切り始めます。
切り離したと同時にクレーンで吊り上げられ、運送用のトラックに乗せられます。
縦にしたまま運ぶことはできませんから横にしますが、枝を傷つけないように慎重におろしていきます。
「樅木の切り出しは毎年、感慨深いものがあります。何しろ年に一度のクリスマスのお祝いで使うものですからね」と作業員。
あの枝の部分はロープかネットで結わえて運ぶんでしょうね。
ストラスブールのクリスマス市は11月22日から始まるそうです。その頃には樅木も装飾が施されてキラキラ輝いていることでしょう。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になる甥っ子が私に言った。『どうして僕がサンタクロースなんて信じてないのか知ってる?それはね、もらったプレゼントに “メイド・イン・チャイナ” って書いてあったからさ』」
VDM(Vie de Merde)より
サポーターの九州観光 [トピックニュース]
ラグビー日本代表、何から何までカッコよかった。この一ヶ月、ワクワクさせてくれて本当にありがとう!
次は4年後のフランス大会。応援にフランスまで行っちゃおうかしら(笑)。
そのフランス代表レ・ブルー、惜しかったですねえ。
フランス人のどなたかが、“初めはいいんだけど、たいていいつも逆転されるんだよね” とつぶやいてましたが、残念ながらその通りになってしまいました。
わずかに1点差。4年後はホスト国だから鍛えてくるでしょうねえ。
今年、そのレ・ブルーを追いかけて日本にやってきたサポーターの中には、こんな方々がいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス南部の都市トゥルーズからやってきたラグビーファンの皆さん。4年に一度開催されるワールドカップは必ず現地で観戦するそうです。
ニュージランドにも行きました、イングランドにも行きました。そして今年は日本へ。
ラグビーを見るだけではなく、現地もあちこち見て回るそうです。この日は阿蘇山を見学。
この方のTシャツ、すごいですね。品位、結束、情熱、規律なんて言葉が散りばめられています。
それはともかく、阿蘇山は活動が活発化しているのでこれ以上は近づくことはできません。しかし、一人5000円でヘリコプターの遊覧飛行を楽しむことができました。
「素晴らしかったわ。本当に素晴らしかった」と女性。
そして遠くに阿蘇山を見ながらピクニックです。食料はもちろん現地調達。なにやらサラミをお箸で食べています。
こうしてフランス代表を追いかけて4,500キロあまりを旅するそうです。
寝泊りは、この車の中。阿蘇山を見学した後は地図とにらめっこ。どこへいらっしゃるんでしょう?
「この車にはトイレもシャワーもないので、これから温泉に行こうと思ってるんです」
日本には数え切れないほどの温泉があるとはいえ、外国人にとって目的地まで行くのは容易いことではありません。
車を降りて走ったり、地元の人に道を尋ねたりしながらやっとたどり着くことができました。よかったですねえ〜、旅の疲れを温泉で癒してください。
帰りには、記念にスタンプを押すのも忘れてはいけません。
おっ、すごいですね、レ・ブルーの勝利を祈願して御朱印もしっかりゲットしているみたいです。
翌朝は福岡の魚市場にやってきました。福岡は韓国人観光客の減少で痛手を被っていたようですが、ラグビーのお陰で帳消しになったところが多かったようです。
桜の戦士たち、また4年後もよろしくね。にわかファンの私ですが、ずっと忘れないで応援します。
とかなんとか言って、ワールドカップが終わってしまったような口ぶり。準決勝と決勝がまだまだ残ってます。
南アフリカ対ウェールズ、イングランド対ニュージーランド。どれも見逃せないゲームになりそうです。
率直に言って、ニュージーランドの三連覇を阻止したい!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、インドでの5ヶ月に渡る人道支援活動から戻ってきた。帰宅するや否や妻が抱きついてきた。問題は、私がインドにいる間に12キロも体重が減って、フランスにいた彼女が7キロも増量していたこと。まるでラガーマンにタックルされたようだった」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯77 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、以前にも一度登場したことのあるローラン・マリオットさん。
フランスのラジオやテレビの司会者であり、プロの料理人としても活躍する方です。
二回目はどんな節約晩ご飯を作ってくれるんでしょう?
ではスタート。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ご自宅を訪ねると、ご本人がドアを開けてくれました。暖炉の薪が炎を上げています。ヴォージュ地方はもうそこまで季節が進んでますか・・・。
早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
ローランさんのご自宅から数キロのところにある市場にやってきました。
「ここはオーガニック野菜や製品だけを作っている生産者が共同で運営している市場なんです」
市場には秋の野菜が並んでいます。その一つがビーツ。普通は赤ですが、オレンジ色のもあるようです。ローランさん、赤とオレンジを一つずつ買うことにしました。
さらにクルミ、ヤギのチーズ、トマト、ニンニク、エシャロット、カマルグ産のお米、スイバとパセリを、デザート用に洋梨、りんご、ぶどうを購入。
全部まとめて、21.26ユーロ。残りは8.74ユーロ。
今回はまとめてお会計なので楽ですねえ〜。その代わり何がいくらくらいするのかはわかりませんでした。
次はお肉屋さんに向かいます。メインのトマトの詰め物料理に使うソーセージミートを購入。これが7.36ユーロ。
手元には1.38ユーロが残りました。お見事!
ではローランさんのご自宅に戻って調理の開始!
まずはビーツを洗ってオーブンで焼きます。
その間にトマトの詰め物料理に取りかかります。まずはヘタから三分の一ほどのところで切り取り、中をくりぬきます。
ニンニク、パセリ、エシャロットをみじん切りにして、くりぬいたトマトの中身と生パン粉と一緒にソーセージミートに加え混ぜ合わせます。これをトマトに詰め込み蓋をしたら、お米の上に乗せてオーブンで焼きます。
次はデザートのフルーツサラダ。
まずはシロップを作ります。お湯にブラウンシュガー、オレンジの皮、スターアニス、シナモンスティックを入れ煮立たせます。洋梨とりんごは皮付きのまま切ってお皿に盛り付けブドウを散らしたら自家製シロップをかけてできあ上がり。
最後は前菜。
焼きあがったビーツの皮をむきます。かなり熱そう。皮をむいたら6〜8等分に切ってお皿に盛り付けます。冷ましている間に、ドレッシングを作ります。ヴィネガー、オリーブ油、オレンジ果汁を混ぜ合わせ、最後に蜂蜜を加えたら出来上がり。
冷めたビーツに、千切りのスイバと山羊のチーズとクルミをトッピングし、ドレッシンングをかけて出来上がり。
前菜をいただいていると、トマトの詰め物料理が出来上がってきました。さあ、ワインで乾杯したらいただきましょう!
トマトのファルシー、美味しそうですねえ〜。食べたくなります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、食事のたびに、テーブルの下にもぐり込み、落ちてきた食べ物のかけらを拾って食べる。いやいや、うちのワン公じゃなくて、1歳になる娘のことさ」
VDM(Vie de Merde)より
週末はニースで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はおしゃれなリゾート地として世界的に知られるニース(Nice)を旅します。3年ほど前にも一度行っているので、今回は二度目。
3年前と同じでパリからは空路で1時間弱、列車なら6時間弱。
週末をニースで過ごすなんておしゃれぇ〜。ではさっそく出発!
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まだ夏のニース。地中海の青が美しい!そしてサーモンピンクの屋根が並んだ街並み。
ニース観光の出発点は日時計のあるここ(青印)。向こうには、I Love NICEの大きな看板のようなアート。
まずは、ガイドさんと一緒に “英国人の散歩道(プロムナード・デ・ザングレ)” と呼ばれる海岸沿いの道を自転車でサイクリングです(赤印)。自転車は1日のレンタルで1.50ユーロ。
19世紀初頭、冬の寒さを逃れてたくさんの英国人がニースにやってきました。当時は シュマン・デ・アングレ(英国人の道)という小さな道があったのですが、1850年頃から海岸沿いの道が整備され、今のような呼び名になったそうです。
英国人の散歩道は6〜7キロほどあるそうです。サイクリングもいいですが、ジョギングにも良さそうです。
次は、サエイヤ広場の花市にやってきました(緑印)。ここでニースの絵を描いているのがセルジュさん。もう14年間ここでその絵を売っているそうです。やはり南仏の光が創作にインスピレーションを与えてくれるとか。
さて、そろそろ正午。教会の鐘の音とともに、大きな爆発音が!観光客の皆さん、一瞬、ビクッとなってました。
「なんですか、あの音は?知ってるんだったら教えてくださいよ」と男性。
あの爆発音、このお城の丘の上から聞こえてきます。鳴らしているのはこの方。
「目の前にあるこれがその正体ですよ」と男性。
大砲かと思ったら、打ち上げ花火の筒のようなものでした。
昔は大砲だったようですが、今はこれになりました。筒の中に爆薬(?)を入れて火をつけると・・・大きな音が轟きます。
「1862年、退役軍人の英国人が定期的にニースにやってきたのですが、その奥さんが昼食の時間をわざと遅らせるので、地元の人たちの同意を得て、こうして正午ちょうどに大砲を鳴らすことになったんです」
なんだか凄い話ですね。一個人のために大砲を鳴らすとは・・・。
それはともかくとして、遅くならないうちにお昼おをいただきましょう。やってきたのはソッカの専門店Chez Pipo(オレンジ印)。1920年創業ですから、もう100年ほど続いている老舗です。ソッカとはこれのこと。
「ニース伝統の食べ物です。ひよこ豆の粉と水とオリーブ油で生地を作り、薪のかまどで焼きます」とお店の方。
ソッカは熱々を食べるのがいいそうです。味付けは胡椒だけ。地元産のワインによく合うそうです。
地元産のワイン???ニースにもこんなブドウ園がありワインを作っているそうです(紫印)。
「ニースでもワインは作られていますよ。1941年にはAOCも獲得しています。ブドウの品種は古いものはローマ時代からのものもあります」とワイナリーのDomaine de la Sourceのオーナー。
そろそろ今晩の宿Hôtel Winsorに向かいましょう(黄緑印)。素敵なお庭のついた19世紀末の建物。しかし、ホテルの中は近代的。しかも、各客室は現代アートで装飾が施されています。なんだかちょっと落ち着かない感じもしますが、話の種に泊まってみるのもいいかもしれません。一泊150ユーロとちょっとお高め。
1日の最後は、こちらのルーフトップバーでカクテルといただきながら暮れ行くニースの街を眺めて過ごしましょう(こげ茶印)。
翌朝は、海水パンツを手にビーチに直行。ニースでは一年中海で泳ぐ人が絶えないそうです。真冬でも寒中水泳とか言って泳いでますもんね。
最後は、現代アートを鑑賞しましょう。ここは近代現代美術館(MAMAC)(黒印)。イヴ・クラインのブルーが印象的。ここにはニース派(エコール・ドゥ・ニース)の作品が展示されているそうです。
「1950年代末から1960年代初頭、新しい時代の芸術家たちがやってきてそれまでの歴史をひっくり返して行ったんです」
こちらはセザールの作品。車をコンプレッサーで圧縮しただけの作品。そういえば、つい先日、いろんなワインオープナーをひとつに集めて圧縮した作品もありましたっけ。
さて今回の旅の費用は、貸自転車が1.50ユーロ、ルーフトップバーでのカクテルが15ユーロ、美術館の入場料が10ユーロ、宿泊代が150ユーロ、食事代が45ユーロで、締めて221.50ユーロ(約27,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、英語が読めない母がヘルメットをプレゼントしてくれた。そこに書いてあったのは “Fuck me I’m a bitch” 」
VDM(Vie de Merde)より