カステイ [スペイン]
オランド大統領のもとで首相を務めたこともあるマニュエル・ヴァルスが、来年の5月に予定されているバルセロナの市長選に出馬すること正式に発表しました。
フランスの国会議員でしたが、すでに辞職したようです。
ヴァルスはバルセロナ生まれ。20歳の時にフランス国籍を取得しパリ大学で学んだ後、政治の世界に飛び込みました。
首相を務めた後、大統領選に立候補することを宣言しましたが、結局、社会党の大統領候補にはなれず戦線離脱。
その後の国民議会選挙では社会党で出たのか共和国前進で出たのかよくわかりませんが、とにかく当選し国会議員を務めていたようです。
長年連れ添ってきた奥さんとも離婚(最近、新しい恋人ができたらしい)、フランスではもう将来はないと思ったのか故郷に戻ることになったようです。
因みにカタルーニャ独立には反対の立場を取っています。
来年の5月はどのような結果が待っているのやら・・・そしてカタルーニャ独立問題はどうなっているのか・・・。
本日はそのカタルーニャで行われる伝統ある行事カステイ(日本では『人間の塔」と呼ばれている)のお話です。
今年はじめてフランスのチームがこの行事に参加するそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カステイはカタルーニャ地方の都市タラゴナで2年に一度開催されます。
ご存知の方も多いと思いますが、こうやってできるだけ高く人間の塔を作るのが目的です。
「これはカタルーニャ地方の伝統です。守り続けていることを誇りに思います」と男性。
あれっ〜、下で支える役目の男性、シャツの襟を奥歯でかみしめています。こうして踏ん張っているのかしら???
力のバランスが崩れると、向こうのチームのように崩れてしまいます。
「チーム全体が協力し合うことが重要なんです。上手く行くまでに20年かかったチームもあります」と責任者の方。
メンバーにはそれぞれ役割があります。大人が基本構造を作り、子供がその頂へと登っていきます。その高さは5階建てのビルに相当するそうです。
「重要なのはこのベルトです。こうしてしっかり腰に巻くことで塔の重みを支えることができるんです」と男性。
そしてこちらは今年初めて参加することになったフランスチーム。
とりあえずタラゴナの街角でデモンストレーション。おっ、ベルトを巻いでがんばってます。
てっぺんに上がるのはソヤラちゃん。大丈夫なのかな?怖くないのかな?
「上がるまで少し緊張します。でも大丈夫です」
おお、デモンストレーションはうまくいったようです。本番でも成功するといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スペインの学校でフランス語の教師をしている。生徒たちに『ナポレオンって誰か知ってる人?』と聞いたら、生徒の一人が手を上げて言った。『先生、アメリカ大陸を発見した人です』」
VDM(Vie de Merde)より
バンクシー [トピックニュース]
築地市場から豊洲市場への引越しが始まりましたが、その後の築地がどうなるのか気になります。
11日から解体工事が始まるようですが、その前にネズミ駆除が先だとか。
このまま解体すれば大量のネズミが周辺地域へ移動しかねないと、8月頃から東京都が早急にネズミ駆除を行っているというではありませんか!
そうなるとゴキくんもかなりの数、生息しているのでは?と疑ってしまいます。
ネズミはパリでも問題になっており、市が駆除にのり出しました。しかし一方で、“ネズミは不潔でもなんでもない、人間と同じ地球に生息する動物の一つだ、駆除はやめて!” などという駆除反対運動が始まり、何とも複雑。
人間のエゴかもしれませんが、正直、ネズミがウロウロするような家はちょっときついですし、そんなお店には足が向かないような気が・・・。
さて本日は、現代アートのお話です。
日本でもニュースになったようですが、10月6日土曜日、ロンドンで競売にかけられたある作家の作品がとんでもないことに・・・。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年10月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはサザビーズのオークション会場。
ある作品が100万ユーロあまりで落札された直後、ご覧のようにひとりでに動き出し、シュレッダーにかけられたかのようにバラバラに・・・。
騒然となる会場。従業員が駆けつけ、壁から取り外し奥へと引き取っていきました。
もともとはこのような作品でした。通称 “バンクシー(Banksy)” と呼ばれる正体不明の英国人作家の作品です。
その後、バンクシーと思しき人物がSNSに「banksy, going, going, gone…」とつぶやいたとか。
バンクシーの作品の多くは街角にあります。世界的に人気を集めるのがわかるような気がします。
こちらはアート作品の収集家ジョンさんのお宅。バンクシーの作品も数点お持ちです。そのうちの一つがこれ。
ジョンさんによれば、今回の出来事を通して作家はメッセージを発信しているとか。
「アート作品というのは、100万ユーロ以上もの価値のあるものでも、一瞬の価値以外の何物でもない、と言いたかったんでしょう」とジョンさん。
この自動シュレッダー事件の後にバンクシーは、額縁にこのような仕掛けを取り付けた時のビデオを公開しました。
ということは、これも作家の作品の一部ということなのか・・・。
オークション会場にいた複数の人の話によると、帽子をかぶりリモコンを手にした変な男が、この事件の直後にそそくさと会場を出て行ったそうです。
恐らく、バンクシー自身が会場にいて、あの仕掛けをリモコンで動かしたのでしょう。
半分以上が切り刻まれてしまったたあの作品の価値はどうなるのやら・・・。
心配は無用。あのおかげで作品の値段は少なくとも倍以上になったはずと言われています。
確かに、オリジナル作品より切り刻まれた作品の方がずっといいですね!
バンクシーさん、うまいことやりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しいアパートに引っ越してきた。元住人が残していったものを発見。ネズミ駆除剤、パイプクリーナー、そして防カビ剤。そこには短いメモが記してあった。『きっと必要になるはず』」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯39 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、料理記者のオリヴィエ・プールさん。
秋を感じさせてくれるお料理を作ってくれるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この方がオリヴィエさん。どうやら専門はワイン。
本日はオリヴィエさんのご自宅があるブルゴーニュ地方にやってきました。
ここはシャブリ地区のぶどう園。早速30ユーロを渡して材料を揃えてもらいましょう。車に乗って市場へ向かいます。
「ワインを使った料理にしようと思ってるんだ。それに秋だから、キノコもいいと思うね」とオリヴィエさん。
さあ市場に到着です。まず向かったのが八百屋さん。
ジロール茸の250グラム、エシャロットを数個、そして玉子を6個購入。玉子は放し飼いの鶏が産んだもの。
さらにデザート用にイチジク8個も手に入れました。これが全部合わせて12.54ユーロ。残りは17.46ユーロ。
最後に八百屋さんがシブレットをおまけしてくれました。八百屋さん、ありがとう!
次に向かったのがお肉屋さん。加工肉と鶏肉が専門のお店です。
ここではメインの料理に使うもも肉を購入。大量生産ではなく、小規模農家で大切に育てられた鶏のもも肉です。
さらにスモークベーコンも買いました。合計で13.15ユーロ、の頃は4.31ユーロ。
次はスーパーにやってきました。スパゲティと料理に使う赤ワインを購入。これが4.02ユーロで残りは0.29ユーロ。
これでお買い物は終了です。30ユーロ以内でおさまりました。では調理開始!
まずはジロール茸の前菜から。
フライパンでエシャロットのみじん切りを炒めたら、そこににジロール茸を投入。一緒に炒めます。最後にみじん切りのシブレットをふりかけ、半熟卵をトッピングしたら出来上がり。簡単ですね!
ちなみにジロール茸はアンズのような香りとコショウのようなピリッとした味がするそうです。
次はメインのブルゴーニュ風コッコーヴァン(鶏の赤ワイン煮)。ブルゴーニュ風とは言っても、そもそもこの料理の発祥の地はブルゴーニュです。
ベーコンとエシャロット+玉ねぎを刻んで鍋で炒めます。そこにもも肉を入れてさらに炒めます。周りに火が通ったら赤ワインを加えて煮込みます。
なんだか白い粉が入っているように見えます。小麦粉ですかね?とろみを出すためでしょうか?
「弱火にして煮込みます。台所のガス台の端の方に忘れられたように朝から晩まで鍋が置いてあるというような感じの料理なんです」
最後はイチジクのデザート。
イチジクは縦に4つ切りにしました。フライパンにワインを入れて火にかけアルコールを飛ばします。ここにイチジクを投入。ワインをさっとからめたら出来上がり。
おっと、隠し味を忘れるところでした。コショウを一振り。
ええっ、イチジクにコショウ???これが合うらしいのですよ。お皿に盛りつけたら最後にミントの葉を飾って出来上がり。
メインのコッコーヴァンはこんな具合に煮上がっていました。付け合わせはスパゲティでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、9歳になる娘に、赤ちゃんはどうすれば生まれるの?と聞かれて、夫と私が代わる代わる答えていると、娘が言った。『ふ〜ん、でもそんなことするより玉子で産むのがいいな』」
VDM(Vie de Merde)より
イタリアかスイスか [トピックニュース]
日曜日恒例の週末旅は、以前の再放送になってしまいました。
旅先はハンブルク。見逃した方は→こちら。来週は新しい場所にご案内できそうです。
さて、二週間ほど前から、地下鉄半蔵門線の半蔵門駅の発車ベルが歌舞伎のお囃子になったのに気がつきました。
渋谷から来る電車と渋谷へ向かう電車では音が違っているようです。
渋谷へ向かう電車の方は、ああ歌舞伎だとすぐにわかるのですが、逆方向の音を初めて聞いた時、一瞬、どうしてこんなところで中華の音がなってるんだろう?と思ったのでした。
しかし、直後に歌舞伎のお囃子だということに気がつきました。半蔵門には国立劇場がありますからねえ〜。
それにしても、あの音は確かに中華の音。この手の日本の音楽のルーツは中国にあるんだろうかと思わせる出来事でした。
出来事といえば、7カ国にまたがるアルプス山脈で、こんな珍事が起きていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年10月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはイタリアとスイスの国境が接するローザ高原。
「ここからイタリアにあるスキー場ツェルヴィーノに向かう人もいれば、スイス側のツェルマットに向かう人もいます。そして私が立っているここはイタリアの領土です。しかし、最近、ちょっとおかしなことが起きています」とリポーター。
ロープーウェイに乗って標高3,500メートルの山の頂上に着くと山小屋があります。50年ほど前からスキーヤーたちを受け入れてきた山小屋です。
ここは今のところイタリアの領土。しかし、温暖化の影響で氷河が溶けたため、スイスの領土になってしまうのでは?と言われているのです。
「山小屋が右にずれているんです。右側がスイスで、左側の崖から下がイタリアです。40年間ずっと変わっていなかったのですが、気候変動で山が低くなり、右に移動してしまったんです」と山小屋の方。
その結果、現在は国境が山小屋の中を通るという前代未聞の事態に。
「今、私がいるところはイタリア、そしてこちらに来るとスイスということになります。今のところ大きな問題になっていませんから何の不都合もありませんが、どうなるのか早めに決めてもらいたいんですよ。近く改築工事をしたいんですが、このままだとどこに届け出たらいいのかわかりませんからね」
専門家の話によると、およそ150年ほど前の地図と今を比べると、数年でイタリア側の氷河がなくなると考えられるそうです。
今年の5月にイタリアとスイス間で初めての話し合いが行われたとか。すぐには結論は出なかったようです。
「もしもこの山小屋がスイスとイタリアの二つに分かれたとしたら、それはそれで面白いんじゃないですかね」と男性。
そのせいか、山小屋のオーナー、イタリアとスイスの2つの国旗を掲げることにしたようです。
物珍しさでお客さんが増えるかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、手術が必要なくらいの怪我をしてスキー旅行から戻ってきた。家に帰ってみると、出かける時に妹が残していたメモが机の上に置いてあった。『お姉ちゃん、気をつけて行ってらっしゃい。くれぐれも足を骨折なんてことのないように、ヒッヒヒヒ・・・』アアア・・・ 」
VDM(Vie de Merde)より
オリーブの収穫 [プロヴァンス地方]
欧州各国では今月の28日の夜に夏時間から通常の時間に戻ります。夏の間、フランスとの時差は7時間でしたが、これ以降8時間になります。
夏時間が何年から廃止されるのか(本当に廃止されるのかも)まだわかりませんが、少々寂しい気もします。
夏時間になると時差が1時間縮まるので距離も少し縮まった感じがしていました。
これがなくなると時差はずっと8時間のまま。例えばフランスが午後1時の場合、日本は午後9時になります。
EUの投票でどのようなことになるのやら・・・。
さて、本日はオリーブのお話です。
そのほかの野菜や果物と同じように、この時期、オリーブの実の収穫も始まっています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはプロヴァンス地方にある小さな村レ・ボー=ドゥ=プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)。広大なオリーブ園が広がります。
ここで育てられているのがベリュゲット(Béruguette)という品種のオリーブ。AOPの保証つき。
こうして一つずつ人の手で収穫されます。割に簡単に枝からとれるようです。とは言っても、一つずつとるのは根気のいる仕事ですね。
綺麗な緑色をした実は一箇所に集められます。一日に一人あたり8キロの実を収穫するとか。
例年に比べるとかなり少ないそうです。しかし、数は少なくても品質に影響はありません。
「状態のいいオリーブに育っています。緑色をしていますが熟し始めていて、こうして割ってみると油分をたっぷり含んでいることがわかります。この時期に食べるととても美味しいんです」とオリーブ園la Lieutenanteのオーナー。
収穫されたオリーブはこちらの工場に運び込まれます。
汚れを落とされ、選別され、この機械で割れ目ができるくらいにつぶされます。
その後、苦味を取り除くために数回ほどソーダ水で洗浄されます。
最後にハーブと一緒に塩水に浸します。こうして二日ほどしたら食べごろになっています。
カリカリっとして美味しそうですね。プロヴァンスの香りもするそうです。
このオリーブ園のオリーブは、毎年パリで開催される国際農業見本市で、2015年に金賞に輝いているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、こぼしたオリーブ油は小麦粉に吸わせてから片付けるときれいに片づけられる。それを知ってか知らずか、16歳になるわが娘は、こぼした小麦粉を片付けるのにオリーブ油を撒き散らした 」
VDM(Vie de Merde)より
山の季節 [ローヌ=アルプ地方]
買い物のついでに近くの公園に寄ったところ、銀杏が落ちていたのでいくつか拾ってきました。
どうも台風24号通過時の強風で落ちたようです。上を見るとまだまだ沢山の実をつけている枝がありました。
イチョウの木は何本もあるのですが、実をつけているのはどうもこの一本だけ。
直接触るとかぶれるというので、ビニール袋に入れてモミモミしながら果肉を剥がすと、確かにあの銀杏が出てきました。
きれいに洗って乾燥させると、お店で売っているのと同じような銀杏になりました。ただ、全体にちょっと小ぶり。
美味しいのかな?適当な時に食べてみようかと思います。
そんなこんなで、少しですが秋の気配を感じることができました。
しかし、フランス東部サヴォワ地方ではすでに季節は冬に向かっているようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まだ日も明けやらぬ朝の5時。ここは標高2000メートル以上はある山の中の牧場。だいぶ寒そうですが、いつもの乳搾りの時間が始まりました。
もちろん乳搾りは機械がやってくれます。でも、レミーさん、手で搾り始めました。
「こうやってると手があたたまるんですよ」
なるほどね。暖をとるのと乳搾りで一石二鳥ってことですかね。
この日の夜から早朝にかけての気温は、なんとマイナス5度!
天然の牧草は姿を消し、初雪がうっすらと積もっています。45頭の牛には干し草を食べさせます。
「天気予報によれば、まだ大丈夫そうなのでもう一週間ほどここにいるつもりです。雪がもっと積もるようなら山を降ります」とロイスさん。
レミーさんとロイスさんは兄弟のようです。
この山の麓にあるのがボヌヴァル=シュル=アルク村。人口は約250人ほど。“フランスの最も美しい村” の一つです。
家の玄関のすぐ隣には薪が積み上げられています。そして室内の暖炉に火がつけられました。
今日から冬が終わるまで毎日、暖炉で薪が燃え続けることになります。
とは言っても、翌日にはまた気温が上昇するとのことで、厳しい冬が始まるのはまだ先になるようです。
しかし、ここから見えるフランスアルプスの山々はすでに白い雪に覆われています。
この地域ならではの美しい風景ですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、下の階の住人が冬の間の暖房費の半分を支払ってくれという。なぜなら、自分ちの暖房が上にあるうちの部屋も暖めているからだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
割引クーポン [トピックニュース]
早いとこ夏に去っていてもらいたくて部屋の中を秋仕様に変えました。テーブルクロス、ベッドカバー、椅子カバー等々、取り替えると何んとなく落ち着いた感じになってきました。
とは言っても、自分自身はまだ半袖Tシャツ。さすがに短パンは涼しすぎるので普通のGパンです。今週末からの連休には暑くなる日もあるようで、ちょっとがっかり。
それはともかくとして、最近、割引クーポンというのをあちこちで見かけます。
それはフランスでも同じこと。購入した商品のパッケージについてきたり、スーパーのレジやインターネットで配られ、毎年3500万枚のクーポン券が使用されているそうです。
そこでフランスのTV局TF1は、本当にクーポンがお買い得かどうか試してみることにしました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
様々なクーポン券。割引率もまちまちです。どうやって使うのが一番いいのか、考えるだけで頭が爆発しそう。
そこで、クーポンの専門家を訪ねることにしました。こちらがそのスペシャリストのステファニーさんです。
1ヶ月に1回、このクーポン専門のサイトをチェックしクーポンを手に入れています。
手に入れたクーポンはまとめてプリンターで印刷。一つ一つハサミで切り離しお店ごとに整理します。
こりゃまた大変な労力!好きでないと続かないような・・・。
ま、とにかくこうして準備したクーポンを手にいざお店へ!
カゴを引っ張りながら商品棚に向と、ありました、お得な商品が。洗濯洗剤にアンチカルキ剤。さらに歯磨き粉もお得。
が、そのあとが少々面倒なことに・・・。
商品を探すのとクーポンをうまく組み合わせるのだけで時間がかかりました。
クーポンがあるのに商品がなかったり・・・そしてこんなこともありました。
「ええっ、4袋買わないと割引にならないの!?」
しょうがないなあと言いつつ、4袋買ってクーポンを使うことに。
お会計を済ませるべくレジに向かいます。8種類の商品を買うつもりが5種類になってしまいました。3種類はここのお店のものではなかったようです。
普通に買えば合計で32.02ユーロだったのが25ユーロで買えました。ということは7ユーロお得だったわけです。
「こんな風にクーポンを使って買い物をするお客さんは大勢いるんですか?」とリポーター。
「ええ、いらっしゃいますよ。だいたい月に2000〜2500ユーロ分のクーポンを利用されています。主に常連のお客様です」とお店の責任者。
次は別のお店で地元産の商品を購入します。ここでもクーポンを使いました。
全部合計すると41.72ユーロですが、クーポンを使って33.42ユーロで買うことができました。8.30ユーロのお得です。
しかし、準備するのにかかった時間や移動した時間を考えるとどうなんでしょう?しかも余分なものまで買ってしまいました。
お得かどうかは微妙なところです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼が近くのダイエットセンターの割引クーポンを手に仕事から帰ってきた。『これを君にあげよう。そうすれば僕はベッドの端じゃなくベッドの真ん中で寝ることができらしい 』」
VDM(Vie de Merde)より
TV広告 [トピックニュース]
昨晩はなかなか寝付けず難儀しました。
台風で、ものすごい強風が暴れまわったかと思うと急に静かになり、静かになったかと思うとまた暴れまわるといった感じで落ち着かず、やっと静かになった頃に寝付いたようですが、睡眠不足は否めず。一日中睡魔に襲われておりました。
しかし、ほっとしたのもつかの間、また似たような台風が近づきつつあるらしいじゃないですか!
酷暑の次は台風攻め。自然は意地悪ですねえ〜。
それはともかくとして、今年、フランスのテレビにコマーシャルが登場して50年になるとか。
ヨーロッパの他の大国に遅れること10年。さらに日本で最初にテレビコマーシャルが放送されたのは1953年だそうですからフランスはだいぶ遅いですね。
では当時、どんなコマーシャルだったんでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Franceinfoで2018年10月1日に公開)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
当然ながら映像は白黒。
夜中に目を覚ました男が呟いたのは “Bousin(ブルサン)” 。何かに取り憑かれたかのように同じ言葉を叫びながら台所にまっしぐら。冷蔵庫を開けて出てきたのがブルサン。
日本でもおなじみのフレッシュチーズです。プレーンもあればニンニクとハーブ入りやコショウ入りもあって気軽に楽しめます。
これがフランスで初めて放送されたTVコーマーシャルだそうです。
1968年10月1日、午後8時のニュースの直前に流れました。
この俳優さん、“ブルサン” を少なくとも17回叫んだそうです。当時は商品の名前を最低でも3回は繰り返すのが効果的とされていたそうです。
この手法、今でも見かけます。
そして2番目は粉ミルクのRégilait。飲むと牛の鳴き声が聞こえてきます。森の中にいるような気分になれるらしい。このメーカー、今も健在です。
3番目は、最後の最後で商品がひょっこり登場します。バターのVirlux。こちらは姿を消してしまったようです。
4番目はニット製品メーカーのles tricots Bel。なんだか可愛いいですね。
で、最後に登場したのがシュナイダーエレクトリック。今では、世界的電気専門メーカーになっています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、携帯にあまりに多くの広告メールが入ってくるので、STOPをクリックして止めたら、配信を止めたという返信メールが17通もきた!」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯38 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回のチャレンジャーは最年少国会議員のサンドリーヌ=ル=フールさん、27歳。所属党は共和国前進。
農業従事者でもあるサンドリーヌさんがオーガニック食品を使って作ってくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがサンドリーヌさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えてもらいましょう。
いつものように市場にやってきました。朝の10時。様々なお店が並んでいます。皆さん、秋の装いですね。
それはともかくとして、まずやってきたのが八百屋さん。トマト、カボチャ、ニンジン、ジャガイモを購入。これが11.45ユーロで、残りが18.55ユーロ。
「この方、誰だか知ってますか?国会議員ですよ」とリポーターさん。
「知らなかったよ、ごめんなさい」と八百屋さん。
サンドリーヌさんの知名度は残念ながら今ひとつのようです。これからに期待しましょう!
次はパン屋さんへ。ABのマークはオーガニックの印。ここではオーガニックの小麦で焼いたパンを売っているようです。パンが2.50ユーロで、残りは16.05ユーロ。
果物屋さんではデザート用にイチゴを購入しました。こんな時期にイチゴ?
7月の猛暑で生育がはかばかしくなかったため収穫が遅れ、後ろにずれこんだそうです。いちご一パックが3ユーロで残りは13.05ユーロ。
そして最後はメインの料理に使うカワメンタイを購入。予算が限られているので13ユーロ分の切り身を購入しました。残ったのは0.05ユーロで、ほぼ使いきりました。
ではサンドリーヌさんのお宅のキッチンで調理開始です。
まずは野菜を切ります。皮はむきません。適当なサイズに切ったら鍋で火を通し、水気を切って潰します。これがメイン料理の付け合わせになります。
魚をフライパンで焼いたら、つぶした野菜の上にのせて出来上がり。
サンドリーヌさんは、WTOに発がん性の可能性があるとされたグリホサートという除草剤の使用禁止を訴えています。目下の目標はこれを法制化すること。
一年生議員として頑張っていますが、プロの料理人ではないようで、レシピをチェックしながらの料理です。
最近は紙ではなくハイテクを使ったレシピ本があるようですね。キッチンでも使いやすいようにデザインされています。
デザートはこのハイテク料理本を見ながら作ります。どうやらイチゴのタルトを作ってくれるようです。
小麦粉、玉子、バターでサブレ生地を作ったらオーブンで焼きます。焼きあがったところで、カスタードクリームをのせイチゴをトッピングしたら出来上がり。
前菜はトマトとルッコラ(?)のサラダのようです。
今回は家庭的な料理になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、地下鉄でくしゃみをしたら、約4名が別の車両に移っていった」
VDM(Vie de Merde)より