沼のカエル [トピックニュース]
来年1月3日から、地下鉄銀座線の渋谷駅の新駅舎の使用が始まるようですが、井の頭線からの乗り換えがどのようになるのかいまひとつ謎です。
現在のホームの先頭部分は一部屋根が取り払われています。このあとどのようなことになるのだろう?と毎朝、頭をひねっています。
ネットで調べたら、新駅舎のイメージムービーというのがみつかったので見てみたら、日本人らしき姿の人間が一人も出てきません。全部、西洋系ばかり。なにこれ?アメリカ?
このビデオ(こちら)、奇怪でならない。どうも東京メトロが作っているわけではなさそうです。
それはさておき、年末も押し迫ってフランスでは、またまた騒音問題が起きていました。
その原因は、フランス中南部の小さな村にある沼。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこの沼。
とは言っても、この沼自体は問題なし。問題はここに棲みついているカエル。鳴き声がうるさいらしい。
沼の持ち主がこのご夫妻でアニーさんとミシェルさん。
先日、二人に、この沼を埋め立てるようにと裁判所からの命令が下ってしまいました。しかも、環境条例によると、カエルを捕まえてどこかに引っ越しさせることはできません。
ということはつまりカエルもろとも埋め立てろ!ということになっているのです。
「生活の場を破壊する権利なんて誰にもありませんよ。それなのに裁判所は埋め立てろというのです」とミシェルさん。
なんだかちょっと理不尽な感じ。環境団体が許さないのではと思ったら、そもそも環境団体が不服申し立てのようなことをしたのですが、裁判から却下されてしまったのでした。
この裁判、もう8年も前から続いているそうです。最初の裁判ではご夫妻が勝訴しましたが、控訴審では敗訴。原因は近隣住人の申し立てのせいでした。
「向こうの言ってることばかりがまかり通ってるんですよ」とご夫妻は憤懣やるかたなし。
生き物に手をつけると条例違反で、2年の禁固刑+150,000ユーロの罰金刑を受けることになってしまうそうです。
「沼はきちんと手入れしてます。水についても違反しないように管理してます。政府は地球は危機に瀕してる、湿地は大事にしなくてはならないと言います。だからそうしてきました。そしたらこの判決です」とミシェルさん。
どうも今回の判決は “カエルの鳴き声” がうるさいということが争点になり下されたものらしい。
しかし、いくらなんでもカエルを生き埋めにしていいってことはないですよねえ〜。この話、このままでは終わらなさそうです。
念のため付け加えると、この沼はもともとあった自然の沼だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自宅のプールに入り込んだカエルを助けた。そして、カエルが素敵な王子様に変身する映画を想像しながら、嬉しくなってカエルにキスしたら、どうやらアレルギーだったようで、唇が腫れ上がってしまった 」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスの花 [トピックニュース]
フランスのニュース番組のほとんどが年金制度改革に反対するストライキについての話題ばかり。
去年の今頃はジレ・ジョーヌ、今年はゼネスト。その度に国内の経済に小さくない打撃を与えているようです。
そのストライキを主導している労働組合の代表者たちが話し合いのために首相官邸に呼ばれているようです。
今回はジレ・ジョーヌとは違って、誰と話し合いをすればいいかはっきりしているからまだマシですね。うまいこと話がまとまればいいけど・・・。
とにかく国鉄が極端に本数を減らして運行しているため、通勤が大変らしい。
来週にクリスマスを控えてほとんどの会社が今週末が仕事納めで忙しい時期。こんな時にストライキとは少々痛いですねえ。
あまり愉快とは言えないニュースばかりですが、本日は花の話題です。
クリスマスを華やかにしてくれるのはツリーやプレゼントだけではありません。こんなお花もクリスマスを盛り上げてくれます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはニースの花屋さん。店頭に並んでいるのはポインセチア。クリスマスといえばこのお花ですねえ〜。
なにやらキラキラしていますが、どうも金箔を振りかけてあるようです。
お値段は一つ5.95ユーロですから約720円くらい。小さいのだとその半額くらいで買えるようです。
「この花が一番クリスマスらしいですね」と女性。
「ポインセチアは定番です。毎年この花を買って飾っています」と男性。
そもそもポンセチアはメキシコの花。これをクリスマスに広めたのはメキシコのアメリカ大使。1925年のことでした。
メキシコ産ということは、寒さに弱い。
「日当たりのいい室内に置いてください。寒さに弱いからといって熱いところ、例えば暖炉の直ぐそばなどには置かないほうがいいですね。二週間に一度は水をあげてください。冬は花が少ないですから明るくなるようにこの花が選ばれたのかもしれません」
クリスマスの花なら他にも色々あります。
通称“クリスマスのバラ”と呼ばれているこの白い花。
さらに、ヒアシンスも。ヒアシンスは色だけでなくいい香りもします。
クリスマスのバラもヒアシンスも冬には強いそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、熟成20年の白ワインを花にかけている私を見て祖母が仰天していた。おばあちゃん、ボトルに入っているのは水よ」
VDM(Vie de Merde)より
2019年をちょっとだけ [トピックニュース]
今年の東京の冬は、快晴の日がなかなか続かず、雨や曇りの日が多いように感じます。
いつもならカラッと乾燥するのが東京の冬なのに、どうもジメジメした感じでいまひとつ冴えません。
来週以降から年明けはもう少しいい天気になってくれるとありがたいのですが・・・。
これから一年の埃や汚れをきれいにして新しい年を迎えなくてはならないというのに、雨や曇りでは活力が湧いてこないですよねえ〜。
さて、本日は、間もなく終わる2019年を、写真を見ながらほんの少し振り返ってみることにしましょう。
2019
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年12月14日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ご覧の通り、フランスのパリでは、あのノートルダム大聖堂で火災が発生し、尖塔が赤い炎に覆われ、焼け崩れてしまいました。今年の4月15日の出来事でした。
世界中にこの映像が流れて大きなニュースになりました。
歴史ある建物が燃えるのを呆然と見るしかなかったですね。悲しい出来事でした。
現在、総力を挙げて修復の作業が進められています。
次は、9月26日、アンバリッドの中庭にできた市民の長い列。
元フランス大統領ジャック・シラクさんの葬儀に参加するためにやってきた方々です。多くの人に慕われていたようです。また日本通でも知られていました。
そしてこちらは香港。民主主義を守るために若者たちが戦っています。
英国から中国に返還されて22年。これからどのような未来が待っているのでしょう?とても気になります。
場面は変わって、ここは湖???
いや、万年雪に覆われているはずのグリーンランドです。普通なら、雪の中を犬ぞりが走っているところですが、ご覧の通りの有様です。ソリは筏になってしまいました。
温暖化の影響はこんなところにもはっきりと表れていました。
そして最後は、空中を飛ぶ男フランキー・ザパタ。7月14日の革命記念日でフライボードに乗りシャンゼリゼ通りを飛び回りました。
南仏の海岸で飛ぶトレーニングをしていたようですが、近隣の人たちに騒音を立てるな!と怒られてましたっけ。今頃どうしているんでしょう?他にトレーニングに最適な場所が見つかったでしょうか?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、図書館で働いている。入館者が本を借りたいというので、写真付きの身分証明書が必要だと言ったら、スマホでFaceBookのプロフィールを見せられた」
VDM(Vie de Merde)より
皆でフレンチカンカン [フランスのお宝]
カレンダーを見ながら、あれえ〜、もう17日か!となってしまいました。どういうわけか、まだ10日くらいの気分でいました。
今日が17日ということは、年越しまでちょうど2週間。時間が過ぎるのはやっぱり早い。2週間経てば2019年ともお別れです。
大晦日の過ごし方はいろいろですが、フランスではキャバレーでショーを楽しみながら新しい歳を迎える人たちもいるそうです。
キャバレーと言っても女性が男性を接待する店のことではなく、ご馳走をいただきながら、舞台のエンタテインメントショーを楽しむのがフランスのキャバレーです。
パリのキャバレーですぐに思いつくのがムーランルージュ。ムーランジュージュと言えばフレンチカンカンです。
最近、このダンスが一般の人たちに人気だそうです。
下記の下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリ郊外のナンテールにあるダンス教室。
フレンチカンカンを踊っているのは、エンジニア、公証人の見習生、英語の先生等々。
1週間に1回この教室でレッスンを受けます。レンスンを休む人はめったにいないそうです。
「仕事のことも私生活の心配事も全部忘れて踊ります。飛び跳ねて叫んでとっても楽しいです」と女性。
確かに、フレンチカンカンはストレスの発散に最適かも。
先生が持ってきたのはレースのショーツ。ショーツとは言っても、見せるために作られています。
こういうのを一度履いてスカートを捲り上げて踊ったら、すっきりしそう。
この5年間で受講生の数は3倍に跳ね上がりました。
「世の中、少々うっとおしいでしょう。だから、皆、楽しい気分になりたいんです」と先生。
フレンチカンカンを踊るためには、基礎となる体作りが大切。柔軟でないと足は上がりませんし、しっかりした筋肉がないとすぐに倒れてしまいます。
「バランスを保つのが難しい(笑)。でも柔軟な体になりそうです」と女性。
「私はフレンチカンカンを踊るためにジム通いをやめてしまいました」と別の女性。
「私はもう若くありませんが、不思議なことにこのダンスだけは踊れますよ」とマダム。
運動もできてストレスも解消できるなんで一石二鳥。人気になるのもわかります。
一方、こちらはナンテールから600キロほど離れたドローム県の小さな町。
小学生と思しき女の子たちがスタジオでフレンチカンカンのレッスンを受けています。
レッスンは5歳から受けられるそうです。
「ミス・フランスを見たら、私もドレスが着たくなったんです。このドレスはとても素敵です」と女の子。
こちらのフレンチカンカンは子供達にも踊れるように振りを少し変えているそうです。ここも人気で生徒数は倍以上に増えているとか。
さらに、女の子だけではなく男の子の心も捉えているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女のためにストリップショーをやって見せた。大笑いしている彼女が言った。『Mr.ビーンが踊ってるのかと思ったあ〜ははは』」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯83 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は帆立貝を使った料理を、ノルマンディーの漁師さんが作ってくれます。
帆立貝といえば、年末のご馳走に使われる高級食材のひとつ。30ユーロで大丈夫か?
ではスタート!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クルスール=シュル=メール(Courseulles-sur-Mer)の港。
ここで待ち合わせているのが漁師のジャン=マルクさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
ジャン=マルクさんは帆立貝の漁師。お父様も同様だったそうです。
年末は一年で一番重要な時期。
「11月から12月末までは毎日漁に出ます」とジャン=マルクさん。
まずは魚屋さんにやってきました。実はこの女性、ジャン=マルクさんの奥様。家族一丸となってお仕事に励んでいらっしゃるようです。
ジャン=マルクさんの船は毎週7トンもの帆立貝を水揚げするそうです。
「貝殻が動いてますからまだ生きてますよ。こうやって殻を開けて身を取り出します」
帆立貝、これはたまらないと水を吹き出してました。
で、結局、20個ほどの帆立貝を購入しました。これが18ユーロで、残りは12ユーロ。
予算の半分以上を使ってしまいましたが、他にも必要な食材がまだまだ残ってます。
余裕の表情のジャン=マルクさん。頭にはすでにメニューが出来上がっているようです。
さて次は八百屋さんにやってきました。どうやらネギを買うようです。3本で2ユーロ、残りは10ユーロ。
次に生クリームをカップ一杯分購入して1.10ユーロ。残りは8.90ユーロ。
さらに、エシャロット2個にレモン2個+リンゴ5個を購入。これが全部で3.13ユーロで残りは5.77ユーロ。
そして最後にタルト用の生地とシードルを購入。これが5.46ユーロ。手元に残ったのはわずかに0.31ユーロでした。
予算をクリアーしたら、調理の開始!
本日は漁師さんらしく調理は船のキッチンで行います。思った以上に広いキッチン。
まずは貝から帆立を取り出します。
「これから作る料理は父親がよく作っては仲間と一緒に食べていたものなんです」
前菜はカルパッチョ。エスプレットの唐辛子を振り掛け、最後に上からレモンを絞ります。
次はメインのホタテとネギのフォンデュ。
帆立をフライパンで炒めます。そこにネギを生クリームで煮込んだものを添えます。
最後はデザートのタルトタタン。使うのは帆立貝の殻。オーブンで焼いたら出来上がり。
どれも簡単で美味しそう。お供の飲み物はシードルでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母がプレゼントを持ってうちに来るという。プレゼントとは箒とちりとりだそうだ。壊れたシードルの瓶や、まだ小さい息子の食べ残しがいつまでも残っているのを見ていられないという。それにしても私の誕生日のプレゼントが箒とちりとりとは」
VDM(Vie de Merde)より
週末はケルンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はドイツのケルン(Köln)を旅します。パリからは列車で3時間ほど。
2000年の歴史を持ち、ドイツでもっとも古い都市ケルン、さあ、出発!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリ発の列車に揺られて、いよいよケルンに到着です。
駅を出てすぐに目の前に現れるのがケルン大聖堂(青印)。ものすごい迫力。高さは157メートル。ランスの大聖堂の2倍だそうです。そしてファサードの面積は8000㎡。荘厳なゴシック様式の建物は600年も前からここでケルンの歴史を見続けてきました。
第二次世界大戦で街のほとんどが破壊されてしまいましたが、この大聖堂だけはそのまま残りました。歴史家のマチウスさんが中を案内してくれました。
「ここからの眺めが一番美しいですよ」
一通り中を見学したところで、マチウスさんがこんなところに連れて行ってくれました。
「これは大聖堂の設計図の原本です。大聖堂は13世紀に作られました。現存する世界で最も古い設計図ではないかと思います」
大聖堂の一番のお宝がこちら。宝石で装飾の施された金の箱には聖遺物が収められています。
次はガラリと変わって、こんなところに行ってみました。ケルンの地ビール“ケルシュ”が飲めるレストランFRÜH am Dom(オレンジ印)。一日200万リットルのケルシュが消費されるそうです。住人一人当たりにすると1リットル。結構な量ですね!
まずはここでビールの注ぎ方を教えてもらいましょう。実際にやってみると簡単ではないですね。カウンターの中はこのくらいにして、テーブルでビールを飲みながら美味しい料理をいただきましょう。一緒に飲んで食べたくなりますねえ〜。
どうやらケルンではグラスが空になるとすぐにビールを足すと言う習慣があるそうです。止めたい時はこうやってコースターで蓋をします。
夕方になりサラリーマンが仕事を終えてオフィスから出てくる頃、今晩の宿Hostel die wohngemeinschaft Kölnへと向かいましょう。客室にはそれぞれテーマがあります。こちらは「風と共に去りぬ」、こちらは「ルービックキューブ」。今回宿泊する部屋はこちら。スターウォーズのお部屋。
しかし寝るにはまだちょっと早すぎます。ホテルの一階にあるバーにやってきました。
「ここは地元の人や海外から観光にやってきた人たちが集う場になっています」とホテルのオーナー。
外に出て飲食店街にやってくると大変な賑わいでした。
「年末ですから特に賑やかです」
「ここならちょと騒いでも問題ないからいいでしょう」
なんだか東京のガード下の居酒屋みたいなところ。冬の寒い時期はホットワインも飲むことができます。またこんなカクテルもあります。何が入っているかといえば、りんご酒+麦酒等々。アルコール度高そう・・・。お酒はほどほどという方は、室内でダンスを楽しむこともできます。
翌朝は、スニカーに履き替えて街を散策です。案内してくれるのはセドリックさん。やってきたのは大聖堂の裏手。ここから見ると、ヤギの彫刻が取り付けられているのがわかります。
「これは戦後に取り付けられました。というのもヤギはケルン市の、そしてケルンのプロサッカーチームのマスコットキャラクターだからなんです」
おお、確かに試合中の会場にヤギがいます。着ぐるみではなく本物。現在のヤギは9代目だそうです。
ケルンは歴史のある古い街ですが、ストリートアートなどの新しいものも受け入れているようです。戦時中に破壊された建物の壁にもアート。
「戦争で街の80%が破壊されてしまいました。市民は戦前の街の姿をそのまま復元したかったのでこんな具合に再生されました」とセドリックさん。
ケルンは中世以来ずっとヨーロッパの中心都市になっていました。そこにやってきたのが、あの侵略者ナポレオンです。そのナポレオンとケルンをつなぐものが今も残っています。それがオーデコロン(ケルンの水)(緑印)。
これを発明したのがこの方ファリナさんです。
「ナポレオンはお得意様でした。なにしろ一日1本もオーデコロンを使っていたからです」
このお店でいろんな香りを楽しんでいるうちに一本お土産で買ってしまいました。
さてトライアングルタワーから街の眺めを楽しみながら(紫印)、今回の旅の費用をおさらいしておきましょう。列車代が70ユーロ、大聖堂見学が無料、食事代が15ユーロ、宿泊代が59ユーロ、ホットワインが4ユーロ、オーデコロンが40ユーロ、トライアングルタワーが3ユーロで、締めて191ユーロ(約23,000円)でした
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、人生で初めて女性とキスをした。ケルンのカーニバルの時だった。相手は、バイキングに扮装した、僕の2倍は太った女性だった。ああ、怖かったあ〜」
VDM(Vie de Merde)より
レ・ナダレ [ミディ=ピレネー地方]
パリのオペラ座は、今回のストライキの影響で15回の公演がキャンセルとなり、すでに250万ユーロの損失を出しているとか。
交通機関のストライキが原因ではなく、公演関係者によるストライキで公演が不可能になったからのようです。
なんと100人ほどのバレーダンサーがデモに参加したとか。
年金問題ですから、影響を受ける範囲が大きいようです。
さて、ちょっと憂鬱な年金問題はこれくらいにして、本日はフランス南部の都市カストル(Castres)に伝わるクリスマスの伝統行事を紹介しましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年12月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
日が落ちて夜の帳が下りる頃、教会の鐘を鳴らすためにたくさんの人たちがやってきました。
カストルではクリスマスまでの毎晩、鐘を鳴らす習慣があるそうです。
始まったのは19世紀。これをレ・ナダレ(Les Nadalets)と呼ぶそうです。
カストルだけではなくこの近隣の地域に伝わる習慣だとか。
“ナダレ” はクリスマスのことだそうですが、一体、どこの言葉???フランス語でクリスマスは “ノエル(Noël)” と言いますから、だいぶ違ってますね。
鐘を鳴らすのは大人だけではありません。子供も参加することができます。
「別のところでも鐘を鳴らしたことがあるけど、ここのはまた違う音がするよ」と男の子。
「鐘を鳴らすことができるのは名誉なことなんです」と男性。
また、こちらの男性は一人で二つの鐘を鳴らしています。そうするためには120段の階段そ駆け上がったり下りたりしなくてはならないそうです。
「ちょっと大変です。息を整えるのに少し時間がかかりますね」と男性。
そしてこちらはカリヨン。演奏しているのはジャン=ピエールさんです。ここのカリヨンを演奏し始めて今年で50年になるそうです。
「子供の頃は家の窓を開けてナダレをよく聞いていました。今は自分が演奏していますよ」
教会の足元ではクリスマス市が開かれており、歌好きの人たちが集まってコーラスを始めました。
やっぱり聞いたことのないような言葉で歌っています。この地方の言葉でしょうか?
ジャン=ピエールさんの演奏するこのカリヨンの音楽は誰もが知っているクリスマスの歌。
クリスマスまでこの音が鳴り響くことになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、朝の4時になって、わが家の猫に鈴をつけたのは間違いだったことに気がついた 」
VDM(Vie de Merde)より
隣国から見たゼネスト [トピックニュース]
フランス政府が計画している年金制度改革に抗議するストライキやデモはまだまだ続きそうです。
改革の詳しい内容まではわかりませんが、要は、退職して年金がもらえる年齢を引き上げようとしているらしい。
どうもフランスの年金制度は、公務員、一般企業、国鉄、電力会社等々によって、引退して年金がもらえる年齢が異なっているようです。
今回の改革案では、それを無しにして一つの統一されたシステムに変える計画らしい。そうなると国鉄職員が受けていた優遇措置ももう受けられないことになってしまいます(国鉄職員の中には52歳で引退して年金がもらえる人々がいるらしい)。
それでこのストライキです。改革反対派は「クリスマスだからといって手加減しない!」とか言ってます。
年末のフランスはどうなることやら・・・。
そこで、フランスのこの現状をお隣の国ドイツの市民に聞いてみました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはストラスブールからすぐのところにあるドイツの町ケール(Kehl)。この間、週末旅に登場した町です。ストラスブールからトラムに乗って数分で行ける距離でした。
それはともかくとして、ドイツの皆さんはフランスのゼネストをどう思っているのでしょうか?
「フランス国民はデモが大好きですが、ドイツ人はそれほどじゃないんですよ」と男性。
「年金改革について反対の声を上げるべきですよ。もちろん交通機関に支障が出ますね。でもそれくらいは問題ないですよ」と別の男性。
フランスのゼネストについて大々的に取り上げているドイツの新聞はありませんが、皆さんすでにご存知のようで、ゼネストに理解を示す人たちが多いようです。
ドイツの年金額はフランスより低く、高齢になっても仕事を続けなくてはならない人たちが大勢います。
「自分たちの権利を守るためにデモをするのはいいことだと思いますよ」と女性。
「ドイツ人にフランス人と同じくらい勇気があったら、今とは違った状況になってると思いますよ」と別の女性。
ドイツ人は衝突を避けるために妥協する傾向があるとか。
「フランス人は反対のデモを強行しますが、それではことがスムーズに運びません。一方、ドイツ人はまずは様子を見るという姿勢になってしまいます。で、決定された時にはすでに手遅れ。もう何もできません」と男性。
ドイツでは年金制度は何度か変更されましたが、将来は年齢を69歳にまで延長する案が検討されているそうです。
この感じからして、日本人はドイツ人に近そうですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になるわが息子を、夫の母親に預けられないか聞いてみた。なにしろ母は引退して今は年金暮らし。しかしきっぱりと断られてしまった。犬の面倒を見るので手一杯だそうだ 」
VDM(Vie de Merde)より
冬入り [ローヌ=アルプ地方]
昨日の天気予報は外れてしまいました。晴れの予報だったのが一日中曇り。
日差しもなければ風もなしで、洗濯物は1日外に干していても完全には乾かず(涙)。
ラグビー日本代表のパレードにも見に行けなかったしなあ〜。なんだか気持ちがむしゃくしゃする!
さて、フランスでは相変わらずゼネストが続いています。
交通機関だけでなく学校までストライキをやっているため様々なところに影響が出ています。
書き入れ時の商店街も売り上げに影響が出るのではと心配してるとか。
そんなざわつく12月をよそに、静かに冬を迎えた小さな村があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランスアルプスの人口650人にも満たない小さな村ペゼ=ナンクロワ(Peisey-Nancrois)は、12月10日、こんな朝を迎えました。
気温はマイナス4℃。少し霧がかかっています。そして、20センチの積雪。
ベルナデットさんは自宅の駐車スペースに積もった雪を取り除いています。
「冬の始まりですよ。雪の積もった寒い朝を迎えると、まるで子供のように嬉しくなります」
谷間にできた村は白い雪に覆われています。そこに冬山が大きな影を作っています。
そして子供達は完全防寒で学校に向かいます。
「寒さを防ぐにはシッカリした下着を身につけることが大事です」とお父さん。
「えっと、手袋、長靴、マフラーに帽子をかぶってきました」と女の子。
「すごく楽しいです!」と雪で遊んでいた男の子。
大人の方は仕事が増えます。凍りついた車の雪を取り除いたり、道路の除雪もしなくてはなりません。
「ほら、あそこをみてくださいよ。美しいでしょう。この地域はどこもこんな感じで美しいです」と除雪車を運転するミッシェルさん。
確かに美しいですね。天然のクリスマスツリーと教会。
そして家々の煙突からは煙いが立ち上ります。
「こんなのはまだまだですよ。マイナス10℃や15℃になる時もありますよ」と男性。
夏の間山で過ごしていた牛たちも冬は山を降りてここで干し草を食べて過ごします。暖かそうですね。
次第に日が昇りアルプスの白い雪山が姿を現してきました。山間の村だからこその眺めです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、7歳になる息子が学校のクラスメートと一緒に1週間のスキー教室に出発していった。母親としては心配でならない。必ず連絡をするのよと念を押した。しばらくすると絵葉書が送られてきて、こんなことが書かれてあった。『心配するな、すぐに戻る』」
VDM(Vie de Merde)より
ブルドゥル [アルザス地方]
今年も残り3週間。だからってなんなのよなのですが、いろいろ押し迫ってきました。
早く年末年始の休みに入りたいもんです。とにかく休んで好きなことがしたい!
朝の満員の通勤電車がうんざりになってきました。
朝の満員電車で思い出したのが地下鉄半蔵門線の永田町駅。もうかれこれ3年以上も前からエレベーターが工事中。稼働しているエレベーターが少ないためすごい混雑になっています。
私はあそこでは乗り換えないからそれほど影響はありませんが、さすがに工事が長いなあと感じています。
どうなっているんだろうと思っていたら、最新の情報では2020年3月あたりに完了の予定だそうです。なんとなくホッするなあ。
銀座線の渋谷駅も年明け早々に新しい駅が完成し、これまでの不自由な状況も終わりになります。来年は一気にことがスムーズに運びそう。
それはさておき、本日もクリスマスのお話。昨日のクリスマス市で女性たちが「美味しいお菓子」と言っていましたが、アルザス地方にはクリスマスシーズンに食べる伝統のお菓子があるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月9日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
そのお菓子がこれ。いろんな形のクッキーみたいなお菓子。これをブルドゥル(brelele)というそうです。
クリスマスが近づくとおばあちゃんの作ってくれるブルドゥルが待ち遠しいというお宅にお邪魔してみました。
お孫さんもお手伝い。作り方はご先祖様から代々受け継がれてきたそうです。
「かれこれ70年間も作ってきましたが、ブルドゥルのない12月は考えられないですよ」とおばあちゃん。
お年は93歳。ひょっとして男の子はひ孫さん???
こちらの固めの生地は、小麦粉、アーモンドパウダー、シナモンでできています。型抜きして焼いたら、最後は木イチゴのジャムを塗って仕上げます。
ああ、待ちきれなくなって食べちゃった!
代々伝えられてきたレシピも時代の流れとともに少しずつ変化しているとか。
その一つが形。これは子供の形?焼きあがったらトッピングシュガーで飾ります。
全部が出来上がったらみんなが待っている食卓に運びましょう。このお宅は賑やかですね。
クリスマスマーケットでもブルドゥルがお客さんに振る舞われていました。
番組の最後にはブレストのクリスマスマーケットの様子が紹介されていました。
クリスマスまではあと2週間。プレゼントの用意はできてますか?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕はひどく孤独を感じている。2015年のパーティで出したお菓子が今も残っているからさ」
VDM(Vie de Merde)より