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ストラスブールのXmas市 [アルザス地方]

 昨日のわが家の夕飯は、ジャガイモとネギとベーコンのスープ。味付けは塩・コショウのみ。これだけで美味しく食べられます。しかも経済的。

 一昨日は豚汁とご飯。寒くなるとスープ系の料理が多くなりますねえ〜。

 さて、この時期、楽しい話題といえばやっぱりクリスマスがらみ。

 ストラスブールのクリスマス市が始まったことはすでにお伝えしましたが、今日は少しゆっくりと見物してみることにしましょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月6日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 今日、市を案内してくれるのはジャックさん。アルザス地方専門?そういうえば、ドイツかなんかの週末旅にも登場してましたっけ?

 ジャックさんにとってストラスブールのクリスマス市は子供の頃の思い出だそうです。

 午後1時の市は人通りはあるもののそれほど混雑していない様子。

 しかし、夜になるとこんな感じになります。

 この夜は大聖堂もなんとなく霧がかかっているような・・・。

 この場所に初めてクリスマスのためのお店がオープンしたのは今から450年前のことでした。しかもクリスマスの数日前だったそうです。

 今では一ヶ月以上も続く大きな市になりました。しかし、クリスマスのエスプリだけは昔と変わらないそうです。

 「キラキラした明るい感じと美味しいお菓子が印象的ですねえ」と女性。

 「皆んなが温かい気持ちになれますよ。子供たちは大喜びだし、親たちはそれを見て満たされた気分になれます」と男性。

 こちらのお店は、5世代にわたってここのお店を出し続けてきました。

 「私はここを通って学校に行きましたよ。両親も同じようにして学校に行きました」と子連れの女性。

 上から見た市の様子。オレンジ色の明かりが暖かくできれいですねえ〜。

 体を温める飲み物と言えば、これ、ホットワイン。

 一方、こちらは家庭用ツリーのために樅の木を販売しています。この樅木よりずっと大きいのが、あのクレベール広場のクリスマスツリーです。

 こんなに綺麗に飾り付けされていました。運ばれてきたばかりの樅木は少ししょんぼりした感じに見えましたが、枝を広げて形を整えるとこんなに立派になります。

 さてジャックさん、今度はホットワインの屋台の前にやってきました。後ろには銅のお鍋がすらりと並んでます。それぞれ風味が違うのかしら?

 赤ワインばかりかと思っていたら白ワインのホットもあるそうです。

 毎年、海外でも開催されているこのストラスブールのクリスマス市ですが、今年はニューヨークで開かれているそうです。

 30軒ほどの屋台が出店しているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、学校から帰ると妹がクリスマスプレゼントを開けていた。僕は驚いて全部元に戻せといった。すると妹がいった。『サンタクリースは前進するのみ。後戻りはしません』サンタクロースなんて信じてないくせに!

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯82 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回チャレンジしてくれるのは、野菜のチコリ(フランスではアンディヴ)の生産者。

 もちろん、チコリづくしの晩ご飯を作ってくれます。ではスタート。

Paris_ArrasN.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはアラスの青空市場。冬の野菜チコリが店頭に並び始めました。

 チコリはベルギー生まれの野菜。そのベルギーに近いフランス北部には、この野菜のスペシャリストがいるそうです。

 それがこの方、パスカルさんです。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 「承知しました。前菜、メイン、デザート全部にチコリを使って作りましょう」

 デザートにも使います?あのチコリを・・・。

 パスカルさんは今はチコリの生産者ですが、元はパティシエ。ということはデザートはお手の物というわけですね。

 まずやってきたのは八百屋さん。

 「このサイズを16個ください」とパルカルさん。

 小ぶりで切り口が白いのが新鮮でいいそうです。そして、甘み、塩味、酸味、苦味のどれにもなじむ野菜だとか。

 このお店では他にも青リンゴ1個、オレンジ2個、グレープフルーツ1個も購入。これが合計で6.58ユーロ。

 ええっ、そんなもんですか!日本で16個もチコリを買ったら確実に2000円以上にはなりますよ。需要と供給の関係がフランスほど安定してないということでしょうか?

 それはともかくとして、残り23.42ユーロを手に、地元産の食材を売っているお店にやってきました。

 ここでは10枚入りトラウトの燻製を購入。これが11.90ユーロで、残りが11.52ユーロ。

 次は乳製品のお店にやってきました。ミモレットというチーズと生クリームとバターを購入。これが4.54ユーロで残りは6.98ユーロ。

 さらに、お菓子やさんで板チョコを購入。これが3ユーロで残りが3.98ユーロ。

 最後はパスカルさんの農場にある直売所にやってきました。ここでは様々な風味のチコリのコンフィを売っているそうです。今日は、レモン味のコンフィを購入。これが3.80ユーロで、手元に残ったのは0.18ユーロ!

 ほとんど使い切りました。では調理の開始!

 まずはメインのチコリのグラタンから。

 水を少し入れたお鍋を弱火にかけチコリの加えたら30分ほどかけて火を通します。

 その間に、前菜のサラダを作ります。

 青リンゴをスライス、グレープフルーツの身を取り出し、チコリをスライスします。チコリは芯を取った方がいいそうです。これをドレッシングで和えたら出来上がり。

 30分が経ってチコリに火が通ったのでメイン料理に戻りましょう。こんな具合に少し焦げ目がつくくらいになったら、燻製トラウトを巻きつけ、グラタン皿に並べます。鍋にベシャメルソースを作ったらレモン風味のチコリのコンフィを加えて上からかけます。最後にミモレットをトッピングしたら180℃オーブンで20分ほど焼きます。

 最後は問題のデザート。

 チコリを蜂蜜で煮詰めます。これを、生チョコレート、オレンジ、生のチコリと一緒に盛り付けたら出来上がり。

 どれも美味しそうですが、個人的にはグラタンが食べてみたい!


******* フランス人のつぶやき *******

今日、妹が美味しそうなズッキーニのグラタンを作ってくれた。いざ食べてみると、変な味と口当たり。よく見ると、それはキュウリのグラタンだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はブリーヴで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、フランス中南部の町ブリーヴ=ラ=ガイヤルド(Brive-la-Gaillarde)を旅します。

 パリからは列車で4時間半弱。第二次世界大戦中のレジスタンスの町として知られているようですが、旅の番組には登場したことがないような・・・。どんな町なんでしょう?

 では出発!

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ラグビーチームがあり、歴史にもその名を残し、お酒もあれば美味しい食べ物もある、それがブリーヴ=ラ=ガイヤルド。

 教会を中心に町ができているのがよくわかります。古い町並みを散策していると、こんな方に出くわしました。

 自転車の前には少々大きめの荷車。何か売り歩いているのかな?

 この方、この地域ではちょっと知られたレストランのシェフ。28年も前からブリーヴにお店を出しています。これから市場に食材を仕入れに行くところでした(青印)。

 この市場、ジョルジュ・ブランサンスの歌でよく知られているそうですが、質の良いものが売られていることでも有名だそうです。

 新鮮な食材を仕入れたフランシスさん、お店の厨房に戻ってきました(オレンジ印)。

 厨房ではすでに息子さんが腕をふるっていました。コンロの上で焼かれているのは仔牛の肉。この地方の特産だそうです。お肉の付け合わせにはジロール茸のソテー。美味しそうですねえ〜。食べたい!

 お食事の後はスポーツ観戦。ここはラグビーのスタジアムStade Georges Lapeyre(緑印)。ブリーヴにはCAブリーヴと言うプロのラグビーチームがあります。1997年には欧州チャンピオンにもなりました。熱心なサポーターもいます。

 「ラグビーのないブリーヴなんてブリーヴじゃないですよ」

 さて、次はこんなところにやってきました。玄関の前にはアランビックと呼ばれる蒸留器。つまりここはお酒の醸造所(赤印)。見学客が続々と中に入っていきます。

 ここでは180年も前から、ブランデーを使ってフルーツのリキュールを作っています。

 「昔と変わらない技術を使って醸造しています。我々の仕事は、料理人と調香師を一緒にしたような職業なんです」とポールさん。

 なんか楽しそうなお仕事ですね!もちろんここでは試飲もできます。

 次は、ちょっと変わったところに行ってみましょう。街の中心街からすぐのところに、なんと灯台があります(水色印)。大西洋からは250キロも離れているのに、どうしてこんなところに灯台があるのやら・・・。

 建てられたのは1834年のこと。当時は給水塔だったそうです。

 「建築家が灯台の形に作ったんです。近くに古代から流れる川があるんです」と案内人。

 ここは今は観光案内所になっています。とにかく案内人と一緒に展望台に上がってみましょう。

 これは町を一望するにはうってつけの建物ですねえ〜。

 次はレジスタンスを最初に呼びかけたエドモン・ミシュレの家に行ってみましょう(黄緑印)。今では博物館になっていて、レジスタンスにまつわる様々なものが展示されています。

 エドモン・ミシュレがレジスタンスのビラを各家庭の郵便受けに配って回ったのは1940年6月17日のことでした。ビラと言ってもこのとおり手紙のように文字が書き連ねてありました。

 その頃、ドゴール将軍はロンドンへと向かう飛行機の中にいたそうです。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。ここは、修道会のフランシスコ会が運営している宿泊所(こげ茶印)。巡礼者の他に観光客も受け入れています。

 飾り気のない部屋ですが、小綺麗で衛生的で広さも十分。これで一人35ユーロはお得です。

 客室のある建物の一階の洞窟には聖アントワヌが祀られています。西暦226年、ここに聖母マリアとイエスキリストが現れたとか。

 さて今回の旅の費用は、レストランでの食事代が29ユーロ、ラグビー観戦が21ユーロ、醸造所見学が32.5ユーロ、灯台見学は無料、博物館も無料、宿泊代が35ユーロで、締めて117.50ユーロ(約14,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、彼女がパリを通った時、その美しさに感動していた。そしてこう書いた。『パリに灯台があった?』はいはい、ありますよ、エッフェル塔という灯台がね[わーい(嬉しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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フランドル伝統のゲーム [フランドル地方]

 土曜日の今日は、日差しがなく一段と寒い1日になるようです。

 いよいよ秋が終わって冬に入ってしまったか・・・。

 こんな時は、薪のパチパチ燃える暖炉の前に陣取って、ホットコーヒーなど飲みながらダラダラ過ごしたいところです。

 フランス北部フランドル地方には、そんな寒い冬に室内で楽しめる伝統のゲームがたくさんあるそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 その中の一つがこれ。なんとなくルールが分かりますね。

 フランドルのゲームはもちろんアナログ。そして家族や仲間が一つの部屋に集まっているからこそ楽しめるものばかり。

 ん?これはどんな遊び?丸い玉を順にのせて行って、最後に溢れてしまったらゲームオーバーなんでしょうね。

 なんだかパチンコ風のものもありますが、どれもみんな木製です。そして何世代も前から使われてきたそうです。年季が入ってますね。

 こちらのベルナールさんが全部のゲームのルールを把握しているそうです。

 「ビストロやエスタミネに置いてあって、仲間とよく楽しんだもんですよ」

 フランドルではこんなレトロなゲームが最近またちょっと人気になっているとか。

 賑やかですねえ〜。棒みたいなのを持ってきゃあきゃあやってますが、どんなゲーム???謎です。

 これらのゲーム機を作っているのがこちらの工場。どれも手作り。

 木材から部品を切り出し、形を整えたら組み立てます。長い年月に耐えられるように丈夫な木を使っているそうです。

 「釘も全部木製です。この方が強いんですよ」

 こちらはパーツに装飾を施す工程。フランドルのシンボル、大きなライオンを描いています。

 こちらのゲームボードにも描かれています。うまく落ちてくれたら高いポイントを獲得することができるようです。

 さて、作業の方はと言えば、ニスを塗って仕上げます。こうして懐かしのゲーム機がよみがえりました。

 これ、ペタンクやカーリングに似てます。

 お値段の方は、60ユーロから100ユーロだそうです。

 こんな変り種のゲームもあります。その名も発明者の名をとって「ニコラのビリヤード」というそうです。

 思うように空気が出てくれないみたいで笑っちゃいますね。

 「ビデオゲームばかりやってないで、こう言うアナログのゲームもやってみると楽しいですよ」と男性。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、5歳になる息子とゲームをした。『ママ、わざと負けたりしないでよ。僕はもう大きいんだから』正直、わざと負けてません[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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クリスマスの南仏の風習 [プロヴァンス地方]

 フランスでは昨日から、マクロン大統領の年金制度改革に抗議するため大規模なストライキやデモが始まったようです。

 政治家が何か改革しようとすると必ず反対派が声を上げるフランス。政治家も楽じゃないですね。一般市民の声を無視するわけにはいきません。

 それに比べたら日本の政治家は、ぬるぬるのぬるま湯に浸かりきってるような気がしてならないです。

 さて、一昨日の話になってしまいますが、12月4日は聖バルバラの日でした。この日、プロヴァンス地方では麦の種をまく風習があります。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 聖バルバラは炭鉱夫の守護神でもあるようで、フランス北部ではお祝いの行進が行われたようです。

 それはともかくとして、今回はプロヴァンスの風習のお話。

 ここはマルセイユのとあるパン屋さん。袋に入った麦の粒、つまり麦の種が売られています。

 クリスマスイヴまで残り20日となったこの日、各家庭で麦の種をまくのが習慣になっています。

 このパン屋さんでは一袋1ユーロで販売。売り上げはすべて病気の子どもたちへの支援に使われるそうです。

 「麦はパン、パンは命ですからね。大切なものですよ」と男性。

 「種をまいて芽がでると幸せになれるんだよ」と別の男性。

 「子どもたちにプロヴァンスのクリスマスの風習を見せてあげるのはとてもいいことだと思います」と女性。

 それではお子さんのいるご家庭にお邪魔してみましょう。

 器にコットンを詰めて水で湿らせます。その上に麦の種を並べます。

 子どもたち、玉子にもコットンを詰めてます。楽しそう。ここには麦ではなくレンズ豆をまいてます。どうなのかな?芽がでるのかな?

 麦の方はしばらくしてこんな具合に育ったら、豊かな一年が約束されます。

 この麦の芽は、クリスマスの13のデザートと一緒にテーブルに並べられることになります。

 たくさん芽がでるといいですね!


******* フランス人のつぶやき *******

今日、夕食を作っていると夫が仕事から帰ってきた。そして外に食べに行こうという。久しぶりの外食に幸せいっぱいだった。それも、彼がマクドナルドの前に車を止めるまでのこと [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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コキーユ・ドゥ・ノエル [フランスのお菓子]

 最近、どういうわけか脱出ゲームにはまってます。

 暗号解読のような遊びがちょっと楽しいのと、中にはラノベ風のいい作品だなあと思ってしまうものもあって、私にとっては新しい発見です。

 しばらくは、愛用の椅子に座り込み、iPad miniをじっと見つめては指であちこちタッチする日々が続きそうです。

 さて、ここへ来て改めて12月のカレンダーを見てみました。で、年内にできることはそう多くないという結論に至りました。

 クリスマスの週はもう何も動きそうにないので足掻いても無駄。残された時間は二週間あまり。人間、諦めが肝心ということでしょうなあ〜。

 それはさておき、明日、12月6日は聖ニコラ(=セント・ニコラス)の日です。

 聖ニコラは通説ではサンタクロースの起源になった人物と言われていますが、本当のところは不明。フランスでは子供の守護聖人になっています。

 この日前後からクリスマスまでにパン屋さんの店頭に並ぶのがコキーユ・ドゥ・ノエル(coquille de Noël)と呼ばれる菓子パン。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらのパン屋さんではコキーユ・ドゥ・ノエルの準備が始まりました。なんだか生地を放り投げてますけど大丈夫か???

 シーズン中に18トンものコキーユ・ドゥ・ノエルが販売されるそうです。これは大仕事ですね。

 ブリオッシュの生地をこんな風に成形していきます。この形、産着に包まれたイエスを表しているとか。

 ブリオッシュの生地といえば、たっぷりのバターに栄養たっぷりの牛乳を使って作られます。

 「しっかりした生地になるように、だいたい15分くらいかけてこねます」とパン屋さん。

 成形してツヤ出しの玉子を塗ったら、ハサミで割れ目を作り、オーブンで焼きます。焼きあがると、周りはカリッとして中はふわふわなコキーユ・ドゥ・ノエルが出来上がります。

 「クリスマスですからね、このパンが食べられるのを楽しみにしてました」と女性客。

 「柔らかくて甘くておいしいパンですね」と子連れのお母さん。

 「こういう質のいいパンを食べられるなんて、近くに住んでるものの特権みたいなもんですね」と男性客。

 このパン屋さん、創業は1902年!もう100年以上も続いている老舗です。しかも海外からの注文もあるようです。

 「トゥルコワン出身で海外に住んでいる人たちからの注文が中心です」とパン屋さん。

 オーブンの中で焼けるパン。美味しそうですねえ。日本のパン屋さんでも作って売ってるんじゃないですかね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、6ヶ月間ダイエットに励んだので、ちょっとおやつでも食べようとパン屋に寄ってブリオッシュを買った。パン屋がそのブリオッシュを私に渡しながら言った。『丸くてふっくらだよ、お客さんみたいにね!』」

VDM(Vie de Merde)より



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天然か?人工か? [トピックニュース]

 あっという間に12月になり、すでに4日目になりました。

 ほぼ毎日通っているジムのロビーにもクリスマスツリーが飾られました。

 しかし、どうもワクワク気分とはならず、仕事に追われる師走をひしひしと感じる毎日です。

 さて、海の向こうのフランスでは、この時期、クリスマスにはツリーを飾るというのが伝統ですが、天然の樅木を使う家庭もあれば、人工の樅木を使う家庭もあります。

 環境問題から考えた場合、一体、どちらがより環境に優しいのでしょうか?

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月2日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらは樅木の販売所。天然もあれば人工のもあります。

 「天然の樅木しか使いませんよ」と女性。

 「私は断然人工の樅木よ」と別の女性。

 う〜む、どちらも甲乙つけがたし。それなら、どちらが環境に優しいか、お客さんに聞いてみましょう。

 「人工のは遊び心があって面白いですが、必ずしも環境に優しいわけじゃないですね」と子連れの女性。

 「人工の方がエコですよ」と男性。

 「森の木を切って使うというのはどうなんですかね?」と別の女性。

 最後の女性が発した疑問を解くべく取材班は、フランスの4分の1の樅木を出荷しているというモルバン地方にやってきました。

 ここは樅木栽培所。つまり森ではありません。いわば樅木の畑。3〜10年ほどしてちょうどいいサイズになったところで切って出荷します。

 フレデリックさんは樅木を栽培して35年になります。

 「樅木は専用の畑で栽培しているんです。ですから、森林破壊だ!などというのは的外れ。ほぼ10年ごとに再生しているんですよ」

 ということは、天然のほうがエコ?

 そこで、天然と人工をCO2の排出量から比べてみましょう。

 天然はCO2を吸収してくれます。さらに、70%が自国生産ゆえに輸送の際の排出量は限られています。また燃料としてリサイクルされます。

 それらを総合的に判断すると、年間のCO2排出量は3.1キロ。

 一方、人工はといえば、プラスチックのため再生は不可能。生産拠点はほとんどがアジアの工場とあって、輸送距離がかさみます。

 その結果、CO2排出量は年間で8.1キロにもなってしまいます。

 ということは天然の勝利?

 そういうわけでもなさそうです。人工樅木は、なんと少なくとも20年は保つそうです。天然は一回限り・・・。

 しかし、どうも延々と使える人工樅木にはあまり魅力を感じないらしい。一回限りの樅木が本物なんでしょうかねえ〜。

 そこでオススメなのが鉢植えの樅木。クリスマスが終わったら庭に植えれば育ちます。しかし、毎年、買っては植えるを繰り返すわけにはいかず、なかなか難しい・・・。

 で、最後はプラスティックではなく木材を使った人工樅木を作ることに。木材はいらなくなったパレットの再利用。

 で、出来上がりました、ツリーが。どうですかね?現代アート?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、3年間もプラスティックの鉢植えに水をやり続けていたことに気がついた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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こんな家具はいかが? [イギリス]

 冬の冷たい雨は、体にも心にも堪えます(涙)。

 幸い、今日から週末までは雨は降らないようです。予報が当たればの話ですが・・・。

 さて、最近、クリスマスも間近になってフランスのクリスマスケーキは “ブッシュ・ド・ノエル” などとテレビで紹介されてますが、あれは “ブッシュ” ではござらん! “ビュッシュ" でござる!と、テレビを見ながら唸っています。

 それで思い出したのですが、ミルフィーユも気になる言葉の一つ。

 あれはミルフィーユではござらん!ミルフイユというべし!フランスに行って「ミルフィーユ」と言ったら通じませんぞ。

 愚痴はこのくらいして、今日は家具のお話。家具といってもそこいらによくある家具とはちょっと違うのでして・・・。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 それがこの椅子。普通の椅子のように見えますが・・・よく見るとちょっと変。

 「この手の椅子は見たことがないですね」と男性。

 これ、育てて作る家具なのです。

 ここはイギリス中部の森の中。ちょうど良さそうな木を根元から切って植え直し、枝が出てくるのを待ちます。

 ただ待っているのではなく、型に合わせながら成長させます。

 「切り株から枝が伸びてきますが、椅子やテーブルなど鉄で作った型に沿わせて伸ばすんです。足の部分は強度を持たせるために寄木します」とエドさん。

 ことの始まりは今から10年前のこと。

 4人の仲間が集まって、やってみようということになったのだそうです。

 木が型の通りに成長するまでに6年〜10年かかるそうです。

 2015年、最初のテーブルが完成し、いよいよ収穫となりました。おお、確かにテーブルです。

 現在、400個ほどの家具ができつつあるそうです。

 こちらは収穫したばかりの新鮮な椅子。もちろん、このままでは使えません。6ヶ月から1年ほどかけて乾燥させ、職人さんの手で人間が座れるような椅子に仕立て上げられます。

 最後はニスをかけて椅子の完成です。それがこちらの椅子。

 「皆、怖がって座るのを躊躇しますが、この通り強度は十分ですよ」と女性。

 なんかまるで定規とのこぎりで作ったようなテーブルもあります。

 注文はすでにいっぱいで順番待ちの状態。お値段はと言えば、1,000〜30,000ユーロ(約12万円〜360万円)。

 高いですねえ〜。でも、これだけの時間をかけて作られた、全くの自然の力でできたものなら、これくらいはするのが当たり前のような気もします。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、学校の授業で、グループで勉強することになった。好きな女の子が僕のところにやってきて一人か?と聞いたので、嬉しくなってそうだと答えた。すると女の子は目の前の椅子を持って、どこかに行ってしまった [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロでブランチ81 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯、なのですが、今回はスペシャル編。

 朝食と昼食が一緒になったブランチを30ユーロで4人分作ってもらいます。

 チャレンジしてくれるのは、お料理ブロガーのナディーヌさんです。ではスタート!

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 高い鐘楼のある教会の広場で開かれている青空市場にやってきました。

 こちらの方がナディーヌさんです。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは八百屋さんにやってきました。洋ナシと地元産のリンゴ、マッシュルームを購入。

 「マッシュルームは白いのより茶色の方が味があって美味しいです」とナディーヌさん。

 さらに、ザクロ、クルミも追加して、全部で11.79ユーロ、残りは18.21ユーロ。

 次は屋根付きの市場にやってきました。チーズ屋さんでロクフォールチーズを買います。

 羊の乳で作られたブルーチーズで、癖がありますが、熱でとろっとさせてから食べると美味しいチーズです。ソースによく使われます。

 それはさておき、チーズのほかにもヨーグルト2個も一緒に購入。合計で6.90ユーロ、残りは11.31ユーロ。

 次はお肉屋さんへ。ここで豚の脂身を購入。豚と言っても地元産の黒豚からつくられた脂身。

 旨味が集約されているような脂身です。どうやって食べるのかな?

 これが0.50ユーロで残りが10.81ユーロ。

 最後は玉子が2.20ユーロ、パンが3.10ユーロで、5.51ユーロが手元に残りました。余裕でセーフ。

 では厨房で調理開始!

 まずは洋ナシとヨーグルトとザクロをミキサーに入れてスムージーにします。

 次に、りんごをスライスして、少なめの生地と混ぜ合わせます。これを型に入れてオーブンで焼き上げます。

 焼きあがったものがこちら。リンゴのミルフイユみたいで美味しそうですねえ〜。これは自分でも一度作ってみたい!

 次は、塩味のお料理。

 みじん切りのマッシュルームとエシャロットとパセリをフライパンで炒めたらトーストしたパンにのせます。最後に、薄くスライスした黒豚の脂身をのせて出来上がり。脂身がとろけていきます・・・。

 最後の一品は、生クリームと溶かしたロクフォールチーズを混ぜて器に取り分け、玉子を落としてオーブンで火を通します。

 玉子が硬くならないうちに出して、半熟状態にしておきます。

 こうして出来上がったのが、ちょっと贅沢なブランチ。飲み物は紅茶でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、つまり結婚式の翌日のブランチで、夫の叔父が私に言った。『それで君は誰なんだい?』あの〜、新婦なんですけど・・・

VDM(Vie de Merde)より


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週末はヴェルサイユで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はパリ郊外のヴェルサイユを旅します。パリからは電車で30分〜50分。

 土曜日の朝、ふと思いついて出かける、なんてことも可能です。

 では出発!

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ヴェルサイユといえば、金ぴかの宮殿。

 でも、他にも見所はたくさんあります。

 サイクリング道路が整備されているヴェルサイユの街は自転車で回るのが最適。観光客向けに様々なガイド付きツアーが用意されています。

 広大な宮殿の庭も自転車で散策することができます。

 「ヴェルサイユを観光するには一番いい方法ですよ。コースを順に辿っていけば、1日で街全体を観光したことになります」とガイドの男性。

 宮殿の中でも自転車を貸し出しているそうです。料金は1日で20ユーロ。

 さて、宮殿の玄関前にやってきました。これから向かうのは宮殿の中ではなく、その向かいにある元厩舎だった建物(青印)。

 ここにはかつて使用されていた豪華な馬車が展示されています。入場無料、しかも長い列に並ぶ必要もありません。

 中には12台の馬車が展示されています。

 これはボルドー公(のちのアンリ5世)の洗礼式で使われた馬車。

 そしてこちらがルイ18世の葬儀の時に使われた馬車。

 「シャッター音もないですし話し声もなく静かに見学できます」と男性。

 最後はこの豪華な馬車。ルイ18世の戴冠式で使われました。またシャルル10世やナポレオンもこの馬車を使ったそうです。

 「この馬車はその大きさからも、5トンという重さからも異例なものです」と博物館の方。

 展示室を出たら、こちらの会場で馬術ショーを楽しみましょう。美しいですねえ〜。よく訓練されています。

 ショーが終わったら厩舎も見学することができます。この厩舎にはかつてルイ14世の馬もこうして休んでいたそうです。

 次はちょっと変わったツアーに参加してみましょう。それはストリートアートを求めて散策するツアー。

 道路のポールや建物の壁にアートがあります。ぼっ〜と歩いていたのでは見逃してしまいそうなアート。

 こちらはスペースインベーダーを描いて世界的に知られるようになったフランク・スラマ、通称インベーダーの作品です。

 さらに、横断歩道の白いラインにもアートが隠れています。

 「ヴェルサイユは17〜18世紀の街だと思われていますが、実際は21世紀の街なのよ」と女性。

 確かに、こんなにストリートアートがあるなんて想像もしていませんでした。

 次は、その18世紀のヴェルサイユを体験してみることにしましょう。こちらのお店Costumes et châteauxでは当時の衣装を身にまとい、貴族気分を堪能することができます(赤印)。

 200種類もある衣装の中から気に入ったものを選びます。因みに、当時は通常より小さいサイズを着るのが普通で、自力では着ることができなかったそうです。

 着付けが済んだら記念写真を撮りましょう。貴重な一枚が出来上がりました。いい思い出になりそう。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。街には民宿があちこちにあるそうです。ここも同様です。お部屋は3階にあります。外の眺めも良さそう。それに広々としてお部屋はヴェルサイユならではの内装。

 しかし、一泊150ユーロと高額。もうちょっと安いのにしましょう。

 それがこちらのキャンプ場Camping Huttopia(緑印)。山小屋風の離れには5人まで泊まれるそうです。お値段は81ユーロから。

 こちらの男性は中国からの観光客。お部屋を気に入ったようです。

 ヴェルサイユでは安く泊まれることがわかりましたが、お食事はどうでしょう?

 さすがに観光地だけあって飲食店はあちこちにあるそうです。しかし、今回は、リーズナブルな値段でそこそこ美味しく食べられるフードトラックを選択。

 「近くの農場から仕入れた新鮮な食材を使ったハンバーガーですよ」とお店の方。

 これで一人10ユーロ。ハンバーガーでもそれなりのお値段ですね。

 さて今回の旅の費用は、レンタサイクルが20ユーロ、馬術ショーと厩舎見学が16ユーロ、ストリートアートツアーが10ユーロ、貴族の衣装で記念撮影が50ユーロ(高い!)、宿泊代が71ユーロ、食事代が10ユーロで、締めて177ユーロ(約21,500円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、乗馬なんてスポーツじゃないと言う人もいるだろう。しかし、一度振り落とされた馬を追いかけて走り回ってみたら、絶対スポーツだと言うだろう

VDM(Vie de Merde)より



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