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週末はブラガで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回はポルトガル第三の都市ブラガ(Braga)を旅します。

 パリからは空路の直行便で2時間10分。

 ポルトガルのローマと言われているブラガ、どんなところなんでしょう?

 では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2019年1月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 確かに、この風景、古い町並みが残っていてローマのように見えます。数ある名所旧跡の中から最初に訪ねたのはボン・ジェズス教会(青印)。

 ん?どうなってるの、この建物?よくわからないけど美しいですね。案内してくれるのはマリアナさん。

 「ここは地元の人にはよく知られた場所で、散策やピクニックが楽しめる場所なんです」

 一番上にある教会まではDNAみたいな螺旋状の階段を上がっていきます。階段の総数は600段ほど。

 最上階まで上るとブラガの全景を見渡すことができます。

 「雲がない時はビーチが見えるんですよ。海までは約30キロあります」とマリアナさん。

 教会はバロック様式になっていました。貴重な美術品も展示されています。

 さて、帰りは階段ではなく、こちらのケーブルカーで降りることにしましょう。

 地上に戻ったら旧司教館を見学しましょう(赤印)。フランス式庭園の中にある豪華なお屋敷。18世紀からこの姿は変わっていないそうです。

 「ここには、当時の富裕層がどのような暮らしをしていたか分かるように様々なものを展示しています」と係りの方。

 中に入るとポルトガル風のタイルの壁が迎えてくれました。そして、玄関ホール、舞踏室、客間、そして食堂やキッチンまであります。

 「食堂では料理を食べるたびにここで手を洗っていました」

 奥にあるのがキッチンですが、現在では電化されてしまった道具が全部揃っています。

 「ここには石のかまどがあって全部の料理を温めることができたんです」

 キッチンを見ていたらお腹がすいてきました。時計を見たらもうお昼の時間。では地元の郷土料理をいただくことにしましょう。

 ここは、レストランDona Petisca(オレンジ印)。料理人のクリスティーナさんが郷土料理を作ってくれます。旅人さんもお手伝い。まずは大鍋に油を入れて、ニンニク、たまねぎ、ジャガイモ、チョリソーを炒めて煮込みます。そしてできたのがポルトガル北部でよく食べられているこのスープ。

 「代々親から子へと引き継がれてきたわが家の料理です」と料理人。

 さあ、できあがったスープをいただきましょう。これでたったの1.80ユーロ。

 お腹がいっぱいになったら、今晩の宿へと向かいましょう。ここは元修道院(こげ茶印)。

 ブラガには25の教会がありますが、現在では違う用途に使用されているものがいくつがあるそうです。その一つがここ。ホテルとして利用されています。

 「歴史的建造物をそのまま生かしながら有効利用したのがこのホテルです。静かですし、ベネディクト派の修道院の雰囲気が味わえます」とホテルの方。

 さすが元修道院、食堂が礼拝堂のようになっています。お部屋の方は近代的。清潔で機能的にできています。

 さて、ブラガはワインの産地でもあります。階段状にできたブドウ畑の眺めは壮観!アートに見えますね。このブドウを使ってできるのがポルト・ワイン。

 そんなわけで、ビール醸造所にやってきました(黄印)。あれ、ワイナリーじゃないの?

 なぜにビール醸造所にやってきたかと言えば、ここはポルト・ワインと縁があるからなのです。

 「ポルト・ワインの樽を使ってビールを作っています。深い味わいのビールになるんです」

 この樽に入れて一年間熟成させるそうですが、どんなお味なのか気になります!

 最後は、この雄鶏の置物を作っている工房にやってきました。

 雄鶏はポルトガルのシンボル。こちらの工房では型作りから絵付けまで全部手作業。旅人さんも挑戦しました。腕がいいと褒められたようです。

 さて今回の旅の費用は、飛行機代が120ユーロ、旧司教館見学が3.50ユーロ、食事代が6ユーロ、宿泊代が75ユーロ、お土産の雄鶏が15ユーロ、締めて219.50ユーロ(約27,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼が友達の一人に、私たちと一緒にポルトガルでバカンスを過ごさないかと誘った。その友達というのが私の元カレ。もちろん彼はそのことを知らない・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ウニ祭り2020 [フランスのグルメ]

 この時期、ミシュランの星付きレストランが発表になりますが、ボキューズのレストランが星一つを失い二つ星になったそうです。

 昨年、同じように星一つを失ってミシュラン相手に訴訟を起こそうとしてダメだったシェフのマルク・ヴェイラさんが「教皇の座を取り上げてしまったみたいなもんだ」とおっしゃったとか。

 マルクさんによれば、最近のミシュラン覆面調査員は、商業を学んだメンバーが多いから商業性重視になりすぎるとか。ひょっとしたらそういう側面もあるかもしれません。

 さて、年明けの1月になるとコート・ブルーと呼ばれる地域にある海岸沿いの町ではウニ祭りが開催されるそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 とても冬の景色とは思えないような映像。

 ここは地中海沿いの町ソセ=レ=パン(Sausset-les-Pins)。

 みなさん、海が見渡せる日向の特等席でウニを召し上がっています。

 「地元だけでなく遠くからこのためにやってきた人たちもいます。ウニ祭りを楽しむのには完璧ですよ」と男性。

 「空を見てくださいよ。雲ひとつない青空ですよ」と別の男性。

 「天気はいいし暖かいしウニを食べるのには最適ですよ」とボーダー柄のシャツを着た男性。

 さすが地中海、なんだか春みたいですね。

 ここでは毎年1月の毎週末に開催されるウニ祭りに数百人が訪れるそうです。

 楽隊による音楽もあり賑やかですね。太鼓はヤマハでした(笑)。

 テーブルのお皿の上には空になったウニの殻が山積み。皆さん、小さなスプーンやパンで中をほじくりながらウニを食べています。

 他に、エビ、ムール貝もあるようです。

 フランスではウニは “海のハリネズミ” とも呼ばれているとか。

 お値段は6個で15〜20ユーロ。少々小ぶりですが、ご馳走であることに違いはありません。

 このウニ祭り、フランスではよく知られているらしく、開催時間より早めに多くの人たちが集まってきたそうです。

 皆さん、コートなんか羽織ってないですねえ。地中海地方ならではのお天気とお祭りでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、病院に行ったら先生が私のタトゥーを見て言った。『衛生面には注意したんでしょうね?』私が、自分でウニの針とインクでやったと答えたら笑い話にもならなかった。大量の消毒液と化膿止めの薬の書かれた処方箋を渡された[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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アルプスの小さな村3 [ローヌ=アルプ地方]

 昨日は、今年初の貸切露天風呂に入ってきました。もちろん源泉掛け流し。つくづく日本に温泉がいっぱいあってよかったなあと感じたのでした。

 それはさておき、フランスアルプスにある小さな村を旅するシリーズも今回が最後。

 サヴォワ県北東部にある小さな村ラ・マジュール(La Masure)を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 家々の屋根には白い雪。静まり返った集落に、水の流れる音が聞こえてきます。

 冬になると日差しがあるのは数時間だけ。寒そうなところですね。

 でも人情には厚いとか。道で出会うとおしゃべりが始まります。ワンちゃんもこんな感じ。人懐っこいですね。

 標高1200メートルの村ラ・マジュールの人口は60人ほど。人の数は少なくても賑やかな感じがします。

 晴れた冬の日には、アルプスならではの雄大な眺めを堪能することができます。

 そして村にはこんなものが今も残されていました。

 「ここは家畜に水を飲ませたり身体を洗ったりした水場でした。もちろん住民が洗濯もしていました」

 小さな路地にやってきました。

 「上を見てください。家々の軒が交互に重なっています。おかげで道路に雪が積もらないようになっているんです。昔ながらの生活の知恵が今も残っているんです」とステファンさん。

 この男性、10年前からラ・マジュール住み始めたそうです。

 そのステファンさんが、村一番の長寿のイベットさんを訪ねました。お歳は86。お元気そうですが、さすがに冬はあまり外に出ないそうです。

 一方、こちらの男性は木を使って作品を制作しています。その作品は村のあちこちに展示されているとか。

 「これはカブですよ」

 各お宅に看板みたいに作品が設置されています。この郵便受けも男性が制作したもの。ちょっとした家のミニチュアです。

 作るの楽しそう。そしてそれを取り付けている村人たちもなんだか愉快ですね。

 さて、先ほど村を案内してくれたステファンさんが礼拝堂に連れて行ってくれました。

 中に入るとバロック様式の見事な礼拝堂になっていました。作られたのは18世紀。

 「数年前から鐘が鳴らされるようになったんです。村に活気が出てきました」

 ステファンさんは一年中この村で暮らすために、ご夫婦で民宿を始めたそうです。古い山小屋を改造して宿泊施設を増やすようです。

 ラ・マジュールは元気いっぱいの村でした。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの店に雪用チェーンを配達しようとしていたトラックが雪で動けなくなった[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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アルプスの小さな村2 [ローヌ=アルプ地方]

 昨日の夕方、新しい銀座線の渋谷駅を初めて利用しました。

 だいぶ広くなってましたが、昔のホームがまだ残っていて、どことなくがらんとした感じでもあり、特に感動なし。

 確かなことは井の頭線からはかなり遠くなったということ。朝の通勤にはやっぱり使わない方が良さそうです。

 それはともかくとして、都会の喧騒からは想像もできないくらい静かで自然に囲まれた小さな村を訪ねるシリーズ。

 二回目は、サヴォワ県南部のヴァロワール村の中にある “オヤスミナサイ” という名の小さな集落を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 三脚とカメラを抱えて冬山を歩く男性。ガリビエ峠に向かう道沿いに暮らす最後の住人だそうです。

 写真が趣味???この辺りの自然の風景は誰よりも一番詳しいとか。

 多くのサイクリストで賑わうこの道も、雪崩の危険があるため今は通行止め。

 そんなところにあるのがこの集落です。名前はBonnenuit(ボンニュイ)。フランス語で「お休みなさい」という意味。なぜにこんな名前になったのやら・・・。

 住んでいるのは人間だけではありません。ネコちゃんもいます。どこのお家のネコ?

 この集落に住んでいるのは9家族だけ。こちらの一家は最近この集落に戻ってきました。

 「パリに住んでたんですが、人が多すぎて息苦しくなってしまいました。ここは静かでのんびりしてますよ」とお母さん。

 9家族だけの小さな集落ですが、その活性化に力を注いでいるのがこのお二人。

 ボンニュイの古い資料を集めて展示しているそうです。

 「ここは学校の教室だった部屋です。クラスは一つだけ。学年の違う生徒たちが一つの教室で学んでいたんです」と男性。

 ついには人数が足りなくなって1936年に閉校になってしまいました。

 男性が手にしているのは算数というか国語の練習帳のようです。数の数え方と書き方が書かれてあります。ゴミ集積所で見つけたそうです。

 次は礼拝堂に案内してもらいました。大きなカギで扉を開けます。

 「ここは豪雪地帯です。雪崩も起きます。しかし、この礼拝堂がボンニュイを守ってくれているんです」と男性。

 雪の中に建つ小さな礼拝堂。小さくても決して倒れることはなさそうです。

 礼拝が行われるのは年に一回だけ。中は少し傷んでいるものもある様ですが、まだまだ大丈夫そう。鐘の音も健在。

 こちらはクリストフさんのお宅です。クリストフさんはノルマンディの出身。10年前、水道も電気もないこの家に引っ越してきました。

 「冬は外気が−25℃まで下がる時があるんです。そんな時は自力では暖められないので、牛や羊と一緒に寝ました。そうしていれば暖かくして寝られました」

 クリストフさん、現在は家畜の乳でチーズを作っています。作り方は村人に教えてもらいました。

 この地域で作られていたこの伝統のチーズは、危うく消滅してしまうところだったそうです。

 雪山をバックに、ワインと一緒に食べるチーズが美味しそうでした。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「私の息子は、毎晩欠かさず庭にいるカタツムリにお休みなさいの挨拶をするくせに、私には一言もなく寝てしまう[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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アルプスの小さな村1 [ローヌ=アルプ地方]

 今日から3回のシリーズでフランス・アルプスの小さな村を紹介します。

 第一回目の今日は、人口470人ほどの村アルバンヌ。正式な名前はモンリシェ=アルバンヌ(Montricher-Albanne)。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 険しい山々が聳えています。

 冬山の厳しさをうかがわせるような空模様。人の気配を感じさせない冬の朝。

 その中に教会の鐘楼が見えてきました。こんなところに村があるようです。これがアルバンヌ村。

 ワンちゃんの鳴き声も聞こえてきました。なんとなくホッとしますね。

 しかし、この村、1960年代には消滅の危機を迎えていたそうです。

 「今朝は霧が出てますが、お天気はまあまあのようです」とオデットさん。

 オデットさんは88年前にこの村で生まれました。

 山間部に特有の風が吹く中、毎朝、村の家々を訪ねて回るそうです。88歳とは思えない足取り。

 「村人は皆、冬がどんな季節かをよく知ってますからね。誰かが困っていたら助けてあげるのが当たり前。村全体が家族のようなものなんです」と男性。

 「よそから初めてこの村に来た人たちは、ちょっと厳しいと感じるかもしれませんねえ。親切におもてなししなくてはとは思いますが、なかなか難しいもんですよ」と別の男性。

 教会の鐘が鳴り始めました。雪道をこちらに向かって降りてくるのは元村長のジャンさん。

 鍵を開けて教会の中に入れてくれました。

 小さな村の小さな教会とは思えないほどの見事なバロック様式の室内。1680年から、歴史の荒波を逃れて生き続けてきた教会です。

 「こんなに立派な建物があってとても誇りに思っています」と元村長。

 建物の外側の壁にはこの地方独特の装飾が施されています。葬儀の時の花輪だそうです。よく見るとビーズでできています。

 教会からは小さな集落アルバネットを見渡すことができます。

 イヴさんは、ここの最後の住人だそうです。いくつか家が建っているように見えましたが、空き家なのかな?

 一方、アルバンヌ村では住人たちがパン作りを始めました。村にはパン屋さんがないので自給自足。こちらの共同かまどを使って焼きます。

 美味しそうですねえ〜。雪山を眺めながら焼きたてのパンをいただきます。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、鄙びた田舎の小さな村で買い物をしたら、お釣りがフランだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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暖炉とストーブ 4 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]

 月曜日恒例の節約晩ご飯はお休みにして、シリーズを続けます。

 寒い冬を暖かくしてくれる暖炉とストーブ。シリーズの最後は、フランス北部の田園地帯にあるお宅を訪ねます。

 ここにも陶器のストーブがあります。但し、この地域では、古いストーブの修復ではなく新しいストーブが作られています。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 これがそのストーブ。前回とはまた趣が異なり、繊細な絵が施されています。

 窓から外を眺めているのは2歳半になるオーバンくん。外に薪を取りに行ったお母さんの姿をじっと見つめています。

 外の気温は4℃ほど。あのカゴは薪専用なんでしょうかね?

 ここのお宅では馬を飼育しているようです。空からの風景はこんな感じ。カミーユさん、馬のお世話をしてから室内に戻りました。

 早速、ストーブに薪を足します。

 「壁に設置された家具みたいな感じです。部屋の一部になるわけですから、この雰囲気に合うような模様を選びました」とカミーユさん。

 扉が大きいので中の炎がよく見えて冬の寒さを忘れさせてくれます。

 お部屋が暖まった頃、ワンちゃんたちとお父さんが帰ってきました。

 ストーブにはこんなものも付いています。そう、オーブン。今日はこれを使ってピッツァを焼くことになりました。

 生地の上にのせるチーズは地元産のマロワル。少々臭いのきついウォッシュ系のチーズです。

 「あのオーブンは、冷めた料理をもう一度温めたり、冷めないように中に入れておくこともできるんです」

 なかなか便利ですね。しかも、パンを焼けばパン屋さんになったような気分も味わえます。

 ピッツァの用意ができたので中に入れて焼きましょう。

 この陶器製ストーブ、こちらの工房で作られました。全部が手作りだそうです。

 一枚一枚焼かれて、一枚一枚職人さんの手で組み立てられます。そして、絵付けももちろん人間の手で行います。

 「完成したストーブを見ると、作品がまた一つ出来上がったなあと思います」と絵付け師。

 ストーブの絵柄は、お客様が決めるそうです。近くの海辺の町ブローニュ=シュル=メールの風景や、この地域伝統のボートの絵が人気だそうです。

 この方がこの工房の社長さんです。32歳の青年実業家。

 「そもそもこの地域は陶磁器の産地でしたから下地があります。それをストーブ作りに活かしました」

 一方、こちらはカミーユさんのお宅。ピッツァが焼けたようです。家族でいただきます。

 食後はストーブの前で家族団欒。ワンちゃんたちも一緒です。このストーブなら一晩中暖かいそうです。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、教会の前にいたホームレスにバゲットをあげた。でもその人は、教会から子供達が出てくるのを待っていたパパだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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暖炉とストーブ 3 [アルザス地方]

 日曜日恒例の週末旅は、今回も再放送だったのでお休みです。

 そんなわけで、木曜日から始まった暖炉とストーブ・シリーズを続けます。

 第三回目の今日は、アルザス地方を訪ねます。ここでは豪華なストーブを見ることができます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 薪が勢いよく燃えています。

 今回、この赤々と燃える薪の居場所は暖炉ではなくストーブ。しかも陶器製。

 こちらは古くからある陶器製ストーブを修復する工房です。

 この道35年のダミアンさん、3世紀も前に作られたストーブを修繕することもあるそうです。

 「これは1870年代に作られたものです」

 バラバラになったストーブを修復しながら組み立てます。専門の学校はありませんから、経験に基づいた技術を駆使して復元することになります。

 作業中のストーブが4つ並んでいます。どれも見事ですね。

 「こちらはストラスブールで作られたものです。ナポレオン3世時代の様式がよく表れています」

 上品な色合いと図案が美しいですねえ〜。1850年製。

 そしてこちらのストーブは、薪の入れ口が二重になっています。開け閉めするときに取っ手が熱くならないようにしてあります。

 昔のままの姿に修復するのが原則ですが、時々、少し新しくしてしまうこともあるとか。

 それがこちらのガラスのついた扉。これなら全体に馴染んでいて違和感ないですね。

 組み立てるときは、セラミックを作るときに使われるシャモットと呼ばれる物質に水を混ぜて塗り込んでいきます。隙間にはレンガを砕いたものを詰めます。

 ダミアンさん、懐中電灯を持って屋根裏倉庫にやってきました。新しいストーブの修繕を依頼されたようですが、部品が足りなかったとか。

 そんな時はここにやってくる見つかるそうです。ダミアンさん、見つけた部品を持ってお客様のお宅を訪ねました。

 あれは薪の下に引くもの?それとも鍋かなんかをのせるのでしょうか?

 このストーブ、暖炉とは違って、優しい温かさを長時間保ってくれるそうです。

 ダミアンさんの大型倉庫にやってきました。先ほど見たストーブより大きくてゴージャスなものが並んでいます。昔はこんなストーブがあちこちで作られては、寒いお部屋を暖めてくれていたようです。

 しかし、その中には金庫に生まれ変わったのもあります。なんだかぴったりですね。

 そして、ミニチュア版もありました。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、薪ストーブのガラスの扉を磨いた。3時間後、てっきり扉が開いているものだと思って薪を放り込んだ[あせあせ(飛び散る汗)][ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より



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暖炉とストーブ 2 [ブルターニュ地方]

 暖炉とストーブ・シリーズの第二回目は、ブルターニュ地方を訪ねます。

 ブルターニュ地方の暖炉ではクレープを焼くこともできます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 曇り空、海風、岩、ブルターニュ地方の冬は寒そうですね。

 今日は、古い屋根と風見鶏のある石造りの家にやってきました。煙突からは煙が立ち上っています。

 18世紀に建てられたという家の暖炉に火をつけているのがクリストフさんです。

 そして、暖炉に取り付けられた鉄板でクレープを焼き始めました。普通のクレープより一回り大きいような気が・・・。

 「1950年代くらいまで、女性たちが暖炉でクレープを焼いていたんです」とクリストフさん。

 バターを塗って折り畳んだら出来上がりです。なんとなくいつものクレープとはちょっと違う仕上がりです。

 「こんな風に焼くのにはコツが要るんです」と女性。

 ちょっと固めでパリパリした感じに見えます。

 「暖炉でクレープを焼いて家族で食べるというのは何世紀も続いてきたブルターニュ地方の伝統なんです」と別の女性。

 家の真ん中に作られた暖炉は三段作り。

 「一番下は灰がたまるようになっています。なぜなら、灰を集めて洗剤を作り洗濯をしていたからです。二段目と三段目には物を置いて乾いた状態で保てるようにするためです。一般的にブルターニュ地方の暖炉はこんな作りになってるんです」と男性。

 部屋を暖めるだけではなく、様々な役割を同時に果たしているんですね。

 そして、昔は暖炉の周りに男女が集まり、男たちはかご作りに、女たちは裁縫や編み物に励んでいました。

 今日は子供たちが暖炉の周りに集まって、笛が奏でるブルターニュ地方の音楽に耳を傾けていました。楽しそうですね。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼女にいいところを見せようとクレープを作った。しかし、どれもこれもことごとく失敗。唯一うまくできたのが最初の一枚で、自分で味見をしたクレープだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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暖炉とストーブ 1 [ラングドック=ルシヨン地方]

 今日から4回のシリーズでフランス各地にある暖炉やストーブを紹介します。

 第一回目の今日は、フランス南部のセヴェンヌ地方にある大きな暖炉を訪ねます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはガール県ジェネラック(青印)。今日はこの家にある暖炉を見せてもらいます。

 屋根の上にはこんな煙突があります。その下にあるのが、この暖炉。壁全体が暖炉になっているようです。すごいですね。

 「薪の炎や、静けさの中に時々パチパチと跳ねる音が聞こえてくるのが好きなんです。ずっと見ていると面白いですよ」とこの家の主。

 暖炉の火を起こすのに頭を下げて縮こまる必要はありません。お隣には石焼釜もあります。

 「熱せられた石で火を通すんです。大昔、一月に一回ここでパンを焼いていたそうです」

 これだけ炎が上がっていたら部屋の中は暖かいでしょうねえ〜。

 日本だったら、コタツに入ってみかんを食べるですが、こちらは暖炉の前で焼き栗を食べるようです。もちろん栗は暖炉の火で焼きます。

 これだけの暖炉を冬の間中使うとなると、かなりの薪が必要になります。庭にはたくさんの薪が用意してあります。

 次は海から少し奥まったところにあるル・ポン=ドゥ=モンヴェールにやってきました(赤印)。

 夜になって、こちらのお宅を訪ねました。大きなテーブルのあるリビングに、屋台のような大きな暖炉が設えてありました。

 “暖炉の前で温まる”と言いますが、この感じだと、“暖炉の中で温まる”って感じですねえ。

 人間だけではありません。ワンちゃんもいます。

 しかし、あまり火に近づくと大変な目に合いそうです。

 「ここは猫が寝そべるのに理想的な場所なんですが、ある時、毛が燃えだして猛烈な勢いで逃げ出したそうです」

 暖炉の炎は遠い感じがしますが、油断していると近くにまで届いてくるようです。

 暖炉の上には肉???どうもそうらしい。スモークしているのかな?

 こちらの暖炉は15世紀頃に作られたものだそうです。そして様々な歴史の局面で隠れ家として使われていたこともあります。

 昔からこんな風に暖炉の前で家族が一緒に食事をしていたのでしょうね。

 屋根の上に作られた煙突からは煙が上がっていました。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、夫が暖炉に火をつけた。それも私が大事に取っておいた息子の誕生日の古新聞で[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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お正月のゴーフル [フランスのお菓子]

 先日、新年を迎えてすぐフランスの家庭で食べられているガレット・デ・ロワを紹介しましたが、フランス北部のノール県には、また別のお正月に食べるお菓子があるそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 そのお菓子がこれ、ゴーフルです。

 一瞬ワッフルか?と思ったのですが、ずっと薄くてお煎餅みたいな感じです。

 生地が焼けたら、真ん中にブラウンシュガーを挟みます。

 ゴーフルの一種ですが、この地域ではストリンジュ(strinj)と呼ばれているそうです。

 ジャン=フランソワさんはゴーフル・マイスター。

 「このゴーフルの作り方を教わったのは23年前のことでした。私の祖母は『初めてこの味を知ったのは、おばあちゃんがゴーフルを作ってくれたからなのよ』と言ってました」

 ジャン=フランソワさんのゴーフルはご覧の通りの手作りです。

 昔から使われてきた材料を使って作ります。焼きたてをお客さんに振る舞います。

 「1月1日の午後、母がこのゴーフルを作ってくれました。家族にとっては特別の日なんです」と女性。

 「フランスのあちこちに知り合いが住んでいますが、このゴーフルを持っていくと大喜びされます。わが町の名品ですよ」と別の女性。

 お正月にゴーフルを食べると言う習慣は遥か昔にまで遡るそうです。

 ジャン=フランソワさんは、そんなゴーフルに関する様々なコレクションを、工房の中に作られた博物館で展示しているそうです。

 ストーブの上には様々なゴーフル焼き器が並んでいます。どれも一般家庭の屋根裏や地下倉庫に眠っていたもの。

 「お宅にゴーフル焼き器はありますか?と聞くと、ああ、そう言えばうちにあったわね』なんておっしゃる方が結構いますよ」とジャン=フランソワさん。

 いろんな模様の焼き器が製造されていたんですね。見ているうちに一つ欲しくなりました。

 そして、昔、このゴーフルにそっくりのお菓子をオランダ土産で食べたことがあるのを思い出しました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、うちの人は、浮気をした時は必ず私のためにゴーフルを焼いてくれる。お詫びのつもりか・・・。で、私はそのゴーフルを全部食べちゃうの[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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