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布マスク無料配布 [トピックニュース]

 今年で間もなく12歳になってしまう私のiMac、こんなにこき使って大丈夫かと心配になります。

 実際、仕事中に突然、真っ暗になって眠り込んでしまいそうになります。恐ろしい。

 今、倒れられても困るので、休み休み使うことにします。

 さて、WHOの報告書によれば、4月8日までの日本の感染者数は4,257人、死亡者は81人。一方、フランスは感染者数が77,226人、死亡者は10,313人となっています。

 フランスで日本より厳しい外出禁止が実施されてから、かれこれ3週間ほどになるようですが、未だに1日で4,000人近くの新しい感染者が見つかり、1400人ほどの人が亡くなっています。

 なぜだ?と疑問になります。一度放出されたウィルスがどこかにへばりついて感染拡大を引き起こしてでもいるのか・・・。

 それともこれから外出禁止の効果が出るのか・・・謎です。

 さて、日本では数百億円もかけて無料で1世帯に2枚のマスクを配給してくれるらしいですが、フランスのカンヌでも全市民にマスクの無料配布が始まりました。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらのマスク、カンヌのとある縫製工房で作られました。数枚の布を重ね合わせて作られています。もちろん洗ってなんども使うことができます。

 マスクを作るにあたっては細かな指示が出ているようです。

 「これは医療用のマスクではなく、代用品です。ですが、市民を守るために必要なマスクです」と市役所の方。

 マスクは5カ所の縫製工房で作られました。カンヌの人口は約75,000人。ということは一人一枚で75,000枚のマスクが作られたことになります。

 「これでカンヌの市民が感染しないでいられるのであれば喜んで作ります」と工房の方。

 配布は4月8日の朝から始まりました。まずは商店街の皆さんへ。

 「小さな商店はお客さんと身近に話をするのでこれが欠かせないんです」

 パン屋さんにも配られました。

 「これでお客さんも私自身も守ることができます」

 この2週間で市民全員に配られる予定です。

 「あっちの薬局ににも、こっちの薬局にもマスクは全然ありません」と市民。

 「皆、つけたいと思ってますよ。もう少し早くやるべきでしたね」と別の市民。

 しかし、マスクは配っても強制的につけろというわけではないそうです。「マスクは、商店や役所など大勢の方を相手にする職業の方々につけてもらうのが目的なんです」と市長さん。

 カンヌ市は、すでに量販店などに体温計を配って、買い物客の体温を測ってから入場させるなどの感染予防対策を取っているそうです。

 飛沫で感染することがわかっているコロナウィルスですから、強制ではなくても、やっぱりマスクはしておいたほうがいいんじゃないですかねえ。

 感染したかしないかはっきりわからないようなウィルスですから。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、薬局に薬を買いに行ったら、保湿クリームとニキビ跡に効く軟膏を無料でつけてくれた。私って、そんなにお肌荒れてたかしらん[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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大聖堂の作業も休止 [パリ]

 新型コロナウィルスとの戦いは長くなりそうな・・・。

 つい1週間前にはコロナ疲れなんて言いながら、心のどこかにそろそろ収束かなんて気持ちがあった。とんでもなかったです。戦いはこれからでした。

 自宅だと会社と同じようには仕事は進まないですねえ。時々もどかしくなります。しかし、通勤電車には乗らないで済むから安心です。

 WHOの感染報告によれば、4月7日までの日本の感染者数は3,906人、死亡者数は80人。一方、フランスは感染者数が73,488人、死亡者数は8,896人。

 明らかに日本とフランスでは状況が異なります。日本は今がんばればフランスのようにはならないで済む可能性が高いですね。

 さて、火災で屋根が消失してしまったパリのノートルダム大聖堂。コロナウィルス騒動で、作業がストップしているようです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 外出禁止なので工事も当然ストップです。ただ、週に一回、作業員がチェックに来るようです。一緒に中に入ってみましょう。

 屋根裏には焼けて墨のようになった木組みが残されたままです。よく見るとコード番号のようなものが書かれた白いテープが一つ一つに取り付けられています。

 大変な作業でしたね。大切な遺産ですから保存するようです。今の時点では動かさずにそのままの状態で置かれています。

 屋根の下にはネットが張られています。もろくなった所からまだ燃えかすが落ちてくるようです。

 「ネットの上に落ちていないか先週も調べました。ご覧の通り今週は何も落ちていません」と作業員。

 大聖堂の室内にはレーザー光線の感知器が取り付けられ、どんな小さな動きも感知できるようになっているそうです。

 チェックに要する時間は4時間。建物全体をくまなく調べます。

 もろくなった建物を傷つけないように気をつけるのと同時に、コロナウィルス感染も防がなくてはなりません。

 あのぽっかり空いた屋根には、テントのようなこんな屋根が取り付けられていました。

 こちらの方は総指揮官のジャン=ルイさんです。

 焼け跡が今でも生々しく残る大聖堂。火事の際に一緒に燃えた足場がぐにゃぐにゃに絡まって残っています。これを取り除く作業は神経を使いそうです。

 ジャン=ルイさんによると、焼けて墨になった屋根裏の木組みを動かすのが一番難しい作業だとか。

 修復までに気が遠くなるような繊細な作業が続けられるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、世界的なウィルス感染が数カ月も続いた頃に、友人が言った。『コロナウィルスって、ガス???』」

VDM(Vie de Merde)より


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玉子の売上好調 [トピックニュース]

 自宅に自分の仕事場というのは前々から確保しているのですが、会社から持ち込んだ書類に侵食されてしまい、どうも具合が悪い。

 しかも、動いている仕事、寝ている仕事、新しい仕事を、自宅できちんと整理しておくというのもなかなか難しい。

 これらの書類はいずれ会社の、あるべき場所に戻さなくてはならないから、やたら進捗状況をメモに残しまくってます。

 これも全て新型コロナウィルスのせい。毎日、感染者の数だけ風船を膨らまして、それが徐々に加速し、いつ爆発するんだ!といった具合で、ストレスいっぱいの暮らしが続いてます。

 最近、クラスター対策班がツイッターを立ち上げたので、1日に数回チェックしています。科学的な裏付けを説明してくれるのでなんとなくホッとします。そしてもう少しがんばろうと思う。

 東京都の感染者数が急増して、小池さんが週末の外出を自粛するように呼びかけた日の翌日、仕事を終えて帰宅する途中スーパーに寄ったら、見事に玉子が売り場から姿を消していました。

 悪玉コレステロールの元凶みたいに扱われていたのに、こんな時は皆で買占めかあ〜と思ったものでした。

 今日はその玉子のお話です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 どうやらフランスでも玉子が品薄になっているようです。何しろ玉子があれば栄養たっぷりのいろんな料理が作れますし、冷蔵庫で長期保存が可能です。家に閉じこもるなら便利な食材。

 これだけ市民が買ってくれるとなると生産者は収入が増えて嬉しいはずです。しかし・・・。

 こちらは生産者のフロランスさんの農場。150羽の鶏が飼育されています。

 フランスでは、鶏をカゴに閉じ込めてポンポン玉子を産ませるのは動物虐待。近頃は農場で放し飼いが良しとされています。

 「確かに外出禁止で注文も増加しています。でも、一人当たり12個の購入に制限しています。そうしないと、皆さん全員に販売することができないですからね」とフロランスさん。

 「すいませんが、12個しかお売りできません。買いに見える方が多いので12個に限らせていただいてます」とフロランスさん。

 「48個を注文したのですが、入手できたのは12個でした。皆んなが平等でなくてはいけませんからこれで良しとします」とお客。

 また最近は生産者から直接手に入れたいという人たちが多くなりました。

 「質のいい玉子ですし、親しみが持てて買いやすいんですよ」と男性客。

 「こんな時も変わらず玉子を生産してくれるんですから有り難いですよ」と女性客。

 一方、こちらは大型スーパーの玉子売り場。ここでも玉子はよく売れているそうです。

 「料理に玉子を使いますか?」と取材班。

 「ええ、いろんなものに使いますよ。お菓子とかね」と女性。

 「今のところ、売り場の半分ほどしか埋まってません」とスーパーの方。

 玉子の生産は十分なので、どんどん補充すればいいのですが、それを入れる箱が足りないとか。

 そんなことってあるんですかねえ。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、背中に大きな翼のタトゥーを入れてもらった。それ以来、父が僕のことを “ニワトリ” と呼ぶ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街12 [ブルゴーニュ地方]

 非常事態宣言が出されるようなので、本日、ありったけの書類をかき集めて持ち帰り、しばらくは完全テレワークということにしました。

 外出の機会をさらに少なくしたので、感染が徐々に縮小していくことを期待しています。

 フランスはまだまだ拡大が続いています。4月5日の時点で新しい感染者数が4221人、この1日で亡くなった方の数は1053人。

 人工呼吸器、足りてないのかな・・・。たった1日でこれだけの方が命を落とすとは本当に傷ましい。

 COVID-19、何としても封じ込めましょう!

 さて、人の姿が消えた街を上空から見物するシリーズはまだまだ続きます。

 今回は街ではなく、ワインの産地ブルゴーニュ地方のグランクリュ街道。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ディジョンからムルソーをつなぐこのグランクリュ街道を走れば、こんな風景が広がっています。

 どれも繊細で美味しいワインを造るブドウを栽培する畑です。

 たくさんの小さな区画に分かれたこの土地は独特の風土を持ち、ユネスコの世界遺産に登録されています。

 街道沿いには38の村が並び、いずれもワインの名産地です。いつもは観光客で賑わっていますが、今は地元の人が時々行き来するだけ。

 「この地域はブドウ栽培のリズムで時間が過ぎていきます」と女性。

 「私はここに住んで40年になりますが、毎年、それぞれの季節を楽しんでいますよ」と男性。

 「見渡すだけで感動します」と別の女性。

 ここからしばらく歩くとブルゴーニュ地方のワインの中心地ボーヌがあります。

 オスピスの独特の屋根が見えてきました。静けさの中で教会の鐘が響いています。

 街の中は静かでも、ブドウ畑には活気があります。今はちょうどブドウの若木を植える時期に当たります。この畑では6人がその作業中。

 「ブドウを育てて40年になりますが、この仕事が大変好きです。きちんと世話をしてやれば美味しいワインになるブドウを収穫できますよ」と女性。

 こちらはそのワインの熟成室。熟成しているうちに蒸発してしまった分だけワインを足します。

 ブドウ畑にはコロナウィルスの影響はなさそうです。質のいいブドウが豊作になるといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、わが家から30キロほどのところに住む義理の母が、40歳になる息子の誕生日祝いにやってこないという。『明日は雨だから、あの道は通りたくないのよ』お母さん、ここはノルマンディーよ。雨なんて日常茶飯事」

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止で晩ご飯95 [お料理実践編]

 厳しい外出禁止が続くフランスですが、WHOの報告によると4月4日時点の新しい感染者数は5,209人。たった1日でこれだけ増えるとは・・・。

 外出禁止になってかれこれ2週間以上になりますが、一気に広がってしまった感染を止めるのは容易なことではなさそうです。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは、今回もスペシャル版。

 パリのシャンゼリゼ通りにお店を持つシェフであり二人の子供を持つパパでもあるジャン=エデルンさんがチャレンジしてくれます。

 もちろん、自宅のキッチンで子供たちと一緒に晩ご飯を作ってくれます。

 では、スタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはお店の直ぐ近くにあるご自宅です。お店の営業も不要な外出も禁止されているので、子供たちと一緒にモノポリーで遊んでます。

 「家で子供たちと一緒に過ごすいい機会になりました。一緒に遊んで、一緒に食事を作って、一緒に食べることができるって幸せなことです」とジャン=エデルンさん。

 では冷蔵庫から材料を出して、調理を始めてもらいましょう。

 まずは前菜は何かな?

 「アボカドのトーストです」とお姉ちゃんのルアヌちゃん、13歳。

 3人でワンチームの調理が始まりました。アボカドは包丁を入れて二つに切ったら、包丁でこんな風にすれば簡単に種を取り除くことができます。そうか、この手があったか・・・。今度試してみよう。

 9歳になる弟のアントン君は白いソースを作ってますが、なんだろう???

 パンとアボカドをスライスし、シブレットとエシャロットを刻み、桃とトマトは適当なサイズに切ります。

 パンに白いソースを塗り、順にのせていきます。最後はポーチドエッグをトッピングして出来上がり。

 「玉子がとろりとかかるようにするのがポイントなんだ」とパパ。

 次はメイン料理ですが、何を作ってくれるんでしょう?

 「アッシ・パルマンティエです」とアントン君。

 パルマンティエはフランスにジャガイモを広めた方の名前。この人のおかげでジャガイモがフランスで広く食べられるようになりました。アッシはひき肉のこと。ということは、ジャガイモとひき肉の料理のようです。

 ジャガイモ担当はアントン君。パパはちょっと離れたところでお肉の準備。牛の肩の上部にあるパルロン(paleron)と呼ばれる肉を使います。お鍋でお肉の周りを焼いてから香りの野菜を入れ、最後にワインを加えて4時間煮込みます。

 その間にジャガイモを茹でたらバターを少しずつ加えながら潰します。

 「味見するんだよ。味見は大切だからね」とパパ。

 4時間煮込んだお肉はスプーンとフォークでほぐします。さすがに柔らかいですねえ。ほぐしたお肉を鍋に入れ、ジャガイモのピュレをたっぷりのせたら、最後にパン粉とヘーゼルナッツの粉をかけてオーブンでカリッと焼いたら出来上がり。わあ、美味しそう。

 最後はデザートですが、何ができるのかなと思っていたら、チュロスでした。子供たちも大喜び。

 こういう時は、美味しいものを食べることも大事ですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、外出禁止でずっと彼と二人っきりでいられると思ったのに、彼の家族が毎日のように夕方になるとネットのビデオ電話をかけてきて宴会を始めるのだ [ちっ(怒った顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街11 [プロヴァンス地方]

 不要不急の外出は避けるように努力しているのに、東京の感染者が急増してしまい心が折れそうになる。もうがっかりなのです。

 そして、WHOのサイトで毎日更新される世界の感染者数をチェックしては、日本はまだマシと自分に言い聞かせています。

 フランスは4月3日までに、58,327人が感染して、4,490人がすでに亡くなっています。傷ましい。

 単純に日本と比べるわけにはいきませんが、明らかに規模が違う。かなりの数です。

 日本でこんな規模には絶対に拡大してはいけないとつくづく思う。もう少しの辛抱かな。がんばらなくては!

 さて、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。本日は外出禁止の街シリーズを続けます。

 フランスで正当な理由のない外出が禁止されてから始まったこのシリーズ、人のいなくなった街は、その造形や装飾を際立たせ、不思議に美しく見えます。

 今回はプロヴァンス地方の都市アヴィニョンを訪ねてみましょう。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ローヌ川にかかるこの橋がアヴィニョンの橋です。

 大昔に半分壊れてそのままになっています。橋としての役割を終え、今は観光の名所。しかし、この時期、人影はありません。

 街中に行っても、やっぱり誰もいません。

 「こんなアヴィニョンは初めてです。まるで時間が止まったようです」と女性。

 おっ、こちらの男性は防じんマスクをしてますね。

 城壁の中に入っても、やはり人はいません。そして車の音も聞こえてきません。

 「車が走ってませんから空気がきれいですよ。すごくいいことよ」と女性。

 この方のマスク、柄ものですね。手作りかしら?

 現在、カトリック教の頂点に立つ教皇はローマ(正しくはバチカン)にいますが、かつてこのアヴィニョンにいたことがあります。それがこの宮殿です。

 その前を歩いてみると、辺り一帯に足音が響き渡ります。昨年は70万人が訪れたという宮殿も今は静まり返っています。

 宮殿前の広場には人っ子一人いません。周辺のカフェやレストランも休業中で誰もいません。今回ばかりはどこに行っても誰もいません。

 「誰もいないから出て来てしまいました。静かでいいですよね。あちこち見て回ってますよ」と、やっと見つけた男性。

 「いつもなら大勢の人が通るんで、背伸びをしないと宮殿が見えないんですが、今日はそんな必要ありませんね」と別の男性。

 ローヌ川沿いの車道はいつも車で混雑していますが、今はこんなにガラガラです。

 そして、川沿いの遊歩道も同じ。やっと見つけたのはジョギングに励む女性。

 「鳥の鳴く声がよく聞こえます。そして鳩が川沿いに巣を作っているので邪魔しないように走ってます」

 こちらは大勢のお客で混雑する大型スーパーの駐車場。しかし、今はこの通り、一台の車も停まっていません。

 アヴィニョンの皆さんは外出禁止をしっかり励行しているようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、外出禁止になってから20日目。オンライン授業で、初めはきちんとした服装をしていた生徒たちが、そんな必要はないということに気がつき始めたようだ・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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世界マスク争奪戦 [トピックニュース]

 最近、わが家では香辛料や香水の匂いを嗅いでは、わかるわかるといいながら安心してます。

 熱も咳も出ないまま感染に気がつかないこともあるらしいので、唯一、自分でできることはこれくらいしかないですね。それでも真実はPCR検査をやってみないとわからない。

 政府が一世帯にマスク2枚を配給してくれるらしいですが、あんなちゃちなマスクいらない!などと最初は思ってたのですが、今では「くれるならもらっとくか」になっています。

 不職布のマスクは在庫が乏しくなってきたので、推奨されてないですが消毒石鹸で洗って同じものを数回使用していました。でも、結局、毛羽立ってきて使えないですねえ。

 今はもっぱらキッチンペーパーで手作り。2枚重ねのキッチンペーパーを更に二つ折りにしてひだをつけたら両端にゴムを取り付けて出来上がり。

 結局、4枚重ねになるので丈夫です。見た目も不織布のマスクと大差ない。これで4月末くらいまでなんとかなりそうです。

 そんなわけで、今回はマスクのお話です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 重装備の警官や憲兵に見守られながら中国からフランスの空港に大量の箱が到着しました。

 中身は金塊ではありません。マスクです。今や世界中の国々が一刻も早く手に入れたいと願うマスク。

 すでに搬送先が決まったマスクを高値で買い取り持ち去っていく国もあるとか。

 「アメリカはすでに納品先が決まった在庫を何としても手に入れようと高値で買い取ります。それに転売目的の輩もいます」とフランス北東部グラン・テスト地域圏議会の議長さん。

 どうやらマスクの値段がつりあがっていらしい。たとえばこの医療用マスク、数週間前は一枚0.25ユーロだったのが今では0.40ユーローに、防じんマスクは1.00ユーロが1.70ユーロに上がったそうです。

 さらに、輸送料に至っては3倍まで跳ね上がりました。こりゃちょっときつい話ですね。そのほとんどがドル払い。

 「高価なダイヤモンド、つまりすべてのマスクがまずはアメリカに持っていかれます。それからまた中国に戻っていくという経路をたどります。その分ロスタイムが発生します。それに支払いが遅いと注文しても手に入りません。そうなると銀行に急いで対応してもらわなくてはならなくなります。業者によっては契約前や製品が出来る前からお金を払っているところもあります」と輸入業を営む男性。

 こんな大変なことになっているとは・・・。しかもフランスでは大量のマスクが盗まれるという事件まで起きているそうです。

 様々な製造を彼の国に頼りっぱなしにしていたのがそもそも問題かもしれません。

 あっと思い、キッチンペーパーを調べたら日本製になっておりました[ぴかぴか(新しい)]

 これなら日本で手に入りますよね。でも、最近、このキッチンペーパーも品薄になっているとか・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロナウィルスのせいで外出禁止だ。朝から晩までウィルスの話ばかりする夫と一緒に家にこもりっきりに [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街10 [コート・ダジュール地方]

 コロナ騒動とテレワークへの切り替えでドタバタしているうちに月が変わり、欧州はそれより前に夏時間に変わっているのでした。

 もうそろそろ時間の変更は終わりになるはずですが、これが最後か?

 さて、今日も外出禁止の街を訪ねます。今回は、昨日訪ねたエズのすぐお隣にある都市ニース(Nice)です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月31日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 “プロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)” と呼ばれるこの通り、見事に人の姿がありません。

 暖かくなったこの季節には、海水浴を楽しむ人たちが少なくとも5〜6人くらいはいるはずなのですが、ビーチにも人の姿はありません。

 レンタサイクルも駐輪場に止まったまま。

 「いつもなら大勢の人で賑わってるはずなんですがね」と男性。

 「この状況をどう思われますか?」と取材班。

 「のんびりできますよ。私は静かなのが好きなんで、ほっとします」と男性。

 海岸沿いのこの道路、いつも渋滞していますが、今日はこの通り。気持ちがいいですねえ〜。

 「いつも、世界中からやってくる人で溢れかえっていますよ。今のこの状態は奇妙です」と女性。

 こちらはニースの中心地マセナ広場。今年2月にはここでカーニバルが開催されました。遠い昔のことのようです。

 マセナ広場からすぐのところの公園は、大勢の子どたちが遊んでいるはずですが、今はその姿もなく静かです。

 「静かで美しいですが、同時に寂しい感じもします」と女性。

 「私はこれくらいが好きだわ。それほど寂しいとは感じません」と別の女性。

 「車の音も叫び声もなくて、驚きました」と自転車の女性。

 一方、こちらはクール・サレヤ通り。バーやレストランがお店を構えていますが、ご覧の通りどこも閉まっています。

 広場には青空市が立ち、店先にはカラフルな野菜やお花が並んで、地元の人や観光客で賑やかになります。

 しかし、今は想像もできないくらいがらんとしています。

 「ここは人々がカフェやレストランのテラスでコーヒーを飲んだり食事をしたりする場所なんです。いわばニースの中心地です」とマスクの男性。

 「太陽と海があって熱いのが本当のニースなんです」と女性。

 コロナの嵐が過ぎるまで、もう少しの辛抱です。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼と二人で歩いていると、お花でいっぱいのショーウィンドウの前を通りかかった。お花大好きの彼が、お店に入ろうと言う。お店の看板が目に入らぬか?”葬儀屋”と書かれてある!」

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街9 [コート・ダジュール地方]

 「接待を伴う飲食店」ってなんだろう?と思っていたけど、そういう意味か・・・。

 症状が出ないのに感染してたというのは本当にどうにもならないですね。しかも、感染者によって人に感染させる人とさせない人がいるという。謎の多いウィルスです。

 今日も感染者の数が増えましたが、回復した人の数もだいぶ多くなってきました。一刻も早い治療薬の開発を願うばかりです。

 さて、今回の外出禁止の街は、地中海沿いにあるエズ(Èze)。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 崖の上にできた集落は「鷲の巣」とも呼ばれています。標高は429メートル。

 麓に見えているのは地中海。上から見るといつもとちょっと違った感じに見えます。

 よくこんなところに集落ができたもんです。でも、高いところだからこそ外からの侵入を防ぐことができたのでしょう。

 しかし今は、毎年、外から150万人の人たちが訪れるという一大観光地。とは言っても、フランス全土で外出が禁止されていることもあり、観光客の姿はありません。

 春を迎え、花が咲き小鳥のさえずりが聞こえてきます。

 「小さな村ですから端から端まで知ってますよ。でも今回は誰もいないので、ゆっくりあちこち見物して改めて村のよさを知ることができます。蝶々が飛んで小鳥のさえずりが聞こえてきて幸せです」

 あれえ〜、ここはコロナウィルス騒動とは無関係???羨ましい。日本にも似たような場所がきっとあるはずですね。感染者が拡大しているのは大都市だけですもんね。

 「こんなに人がいないのは例外ですよ。いつも人で溢れてますからね」と男性。

 村にある植物園ではサボテンの花が咲き始めました。コロナウィルスは植物には関係なさそうです。

 しかし、ほおっておいては枯れてしまいます。ステファヌさんは毎日、植物の手入れをしています。外出禁止中のため、最低限できることをやっているそうです。

 「この時期、普通なら毎日600から800人の観光客がやってきます。誰もこないなんていうのは初めてですよ。来るのは猫くらいですね(笑)」

 静けさというのは人の心を癒してくれる時もあれば、逆に重くのしかかってくる時もあります。

 19世紀末、ニースに滞在していたドイツの哲学者ニーチェがよく歩いた道がエズにあります。今では “ニーチェの小径” と呼ばれているそうです。

 その道を元気よく走っていく人がいます。外出禁止では運動不足になりますから、こうしてジョギングすれば体も心もリフレッシュできそうです。

 いいところですねえ〜。今の東京からすると天国みたいなところです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、会議の真っ最中に、小さなクモが一匹、そしてまた一匹と私の首筋を上がってきた。驚いたことにベストのポケットにクモの巣が!崖以来、私は事務局員に “スパイダーマン” と呼ばれている[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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外出禁止の街8 [パリ]

 「今年のゴールデンウィークはどうなるのかな?」と言っていたら、皆に「今年はそんなものはないと思え!」と言われてしまいました(涙)。

 確かに、この騒ぎがあと一ヶ月で終わるとも思えませんもんね。山中教授も、これはマラソンだとおっしゃってました。

 でも、休みが消えてしまうわけではないので、感染者を出さない程度に、それぞれ楽しく過ごす方法をじっくり考えたほうがよさそうです。

 さて、今回の外出禁止の街は、フランスの首都パリです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 数日前からカモの親子が楽しそうに泳いでいるのが・・・噴水。コメディフランセーズの前にある噴水のようです。

 「私にとってあの噴水は身軽さのシンボルみたいなものです。気兼ねなく自由にどこへでも行ける身軽さです。今はそれがないですね」と女性。

 それでは鳥たちと一緒に空へと飛び立ってみましょう。

 こちらはコンコルド広場。ちょうどあのオベリスクの立っているあたりです。上から見ると不思議な図形に見えます。

 このオペリスクがパリに到着したのは、1836年のことでした。エジプトを出発してから7年後のことでした。

 ここから南西に伸びているのがシャンゼリゼ通り。凱旋門のその向こうにはデファンスのグランダルシュが見えています。

 それにしても車の通りが少ないですね。こんなパリ、見たことない。

 いつもものすごいスピードで凱旋門の周りをぐるぐる回ってる車の群れが、今日はたったこれだけ?

 それだけ厳しい外出禁止措置がとられているということなんでしょう。

 車が少ないせいか、円形交差点もくっきり見えています。

 こちらはグランパレからアンヴァリッドに続く大通りです。これだけ車が少ないと、いっぱいにアクセルを踏んでまっしぐらに走ってみたい気分になります。

 しかし、今、現実と向き合っている人がいます。車から降りてきたのは、看護助手の女性。

 「夜に4人の感染者が運び込まれてき他ので、朝の6時まで働いていました」

 大変ですね。荷物を持って向かった先は客船。医療従事者の無料宿泊施設として利用されているそうです。

 パリの街は排気ガスが極端に少なくなって、きれいな空気と入れ替わったようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕はパリ・サンジェルマンの大ファンだ。40歳の誕生日に妻が年間チケットをプレゼントしてくれた。よく見ると、それはパリFCのだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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