ガラスの天井 [パリ]
1840年開業のパリ13区にあるオステルリッツ駅。2018年から駅舎の大規模な修復工事が行われています。
そして現在、155年前に作られたというガラスの天井の入れ替え作業がおこなわれているそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年7月14日に放送)
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バカンスに出かける人たちでしょうか?駅舎へと向かっていきます。
そこは金属パイプのジャングル。修復工事のために作られた足場です。
ではその足場の中に入ってみましょう。どんどん上に上がっていってもなかなかてっぺんが見えてきません。
しばらく足場を上がってやっと天井裏に到着。そこには1.5ヘクタールにも及ぶガラスの天井が広がっていました。
その屋根の上では作業員の方がガラスを張り替えていました。
地上24メートルの屋根の上で2年前から作業が続けられてきました。張り替えるガラスは全部で1万枚!
一枚ずつこうして張り替えるとなると気が遠くなりそう。しかも高所ですし・・・。
「命綱があるんで怖くはないですよ。平常心です」と作業員。
足元がガラスとなると命綱が付いていてもちょっと怖いですねえ。
「歴史的建造物の修復にたずさわれるなんて光栄に思います」
この駅舎のガラスの天井は1867年に完成しました。幅52メートル、長さは287メートルにも及びます。
当時としては例外的な規模でした。使われた技術も革新的なものでした。
以来、修復されることなく155年間使われ続けてきました。
「こちらはまだ修復ができていない部分です」
あれえ〜、ガラスが割れちゃってます。危ないですね。修復は必要不可欠だったようです。
「駅の利用者の方々の目にもわかるように強化する必要がありました。しかも、建設当時の姿を留める形での修復です」と責任者の方。
修復にかかる費用は数千万ユーロほど。工事が完了するのにもう一年ほどかかるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、駅に着くと構内アナウンス聞こえてきた。『国鉄をご利用いただきありがとうございます。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください』今は猛暑の7月ですぞ!」
VDM(Vie de Merde)より