プールの税徴収本格化 [トピックニュース]
気温が下がって過ごしやすい日が続いている。
同じ28℃でも人工的に作り出した気温と自然のままの気温では快適さがまるで違う。不思議だ。
ただ、このまま秋に突入というわけじゃなさそうだ。予報によるとまだ30℃超えの日がある。普通の生活ができるようになるまでにはまだ少し時間がかかるようだ。
さて本日は税金のお話。
フランスでは自宅にしろ別荘にしろ、敷地内にプールを設置するとその旨申告して税金を納付しなくてはならないらしい。
しかし、その多くが無申告で税金も納付されないままになっているとか。
そのため当局がこの取りこぼした税を徴収しようと本格的に調査を始めました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
宇宙から見た地球。美しい・・・。
普通の人ならこれで終わりですが、フランス政府が見た地球は、さらにその先に見えてくるものがあるらしい。
どんどんズームインしていくと・・・見えてきました。無申告のプールです。
「この航空写真を見ると、家のすぐそばにプールがあることがわかります。一方、土地台帳を調べてみるとどこにもプールについての記述がありません」
ははあ、そうなると申告してないってことがバレちゃったわけですね。
この手のプールはかなりの数に登るようです。
南仏のブッシュ=デュ=ローヌ県で7,244件、ヴァール県では3,809件、アルデッシュ県では2,575件等々、合計すると20,355件が無申告だということが分かってきました。
税額にすると約1000万ユーロ!
これでは財務省も手をこまねいているわけにはいきません。
さらに法律によると、家自体を拡張する場合もすべからく申告して、その分の税を支払う義務があります。
ということは、プールだけでなくベランダも税徴収の対象になるということ。
拡張したかしないかは、これまたさっきの航空写真を見れば判別できます。
しかし、今のところデータとの突き合わせなどの実施に時間がかかるため、もっぱらプールに的を絞って税の徴収を実施していくことになるそうです。
今年の夏は暑かったから、プールを設置した家が増えたかもしれないですねぇ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスから自宅に戻ると、お隣さんがうちのプールで泳いでいた」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯183 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。やっと放送が再開されました。今回で183回目になります。長く続いてますね。
それはともかく、改めてどんなシリーズかと言えば、予算30ユーロ以内で4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で様々な方に作ってもらおうというもの。
今回は、フランス中部の都市クレルモン=フェランで飲食店を開いているシェフがチャレンジしてくれます。
そしてお題は「ナス」。カロリー低め食物繊維多めのこの食材を使った料理を作っていただきましょう。
ではスタート。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年8月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのシェフのエリックさん。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
車でやってきたのはピーターさんの菜園。ここなら質の良いナスが手に入るらしい。
「艶があって、しっかりしたヘタがついているのが新鮮で美味しいんです」とピーターさん。
この方、イギリス出身の方のようです。ナスの他に、トマト、玉ねぎも購入。これが合計で4.80ユーロ、残りは25.20ユーロ。
次は市場にやってきました。まずはカンタルチーズを購入。これが7.15ユーロで残りは18.05ユーロ。
さらにこちらのお店では、モッツァレラチーズと生クリームを購入。これが6.20ユーロで残りは11.85ユーロ。
お肉屋さんでは豚肉を4切れ購入。これが6.30ユーロで残りは5.55ユーロ。
だいぶ予算が残り少なくなってきました。なんて言っていたら、お買い物はこれで終了。安上がりですねえ。
ではお店の厨房で調理の開始!
まずは前菜から。
ナスをスライスしてオリーブ油をかけ、コショウとトマトの香りのする塩をふりかけて100℃のオーブンに30分ほど入れて焼きます。焼き上がったらチーズのスライスと重ね合わせます。これでナスとチーズのミルフイユの出来上がり。
次はメインの豚肉料理。
ナスを半分に切り、先ほどと同じように味付けしてオーブンで焼きます。焼き上がったらみじん切りの玉ねぎと一緒に炒め付け合せの完成。これを”ナスのキャビア”と言うそうです。
次はお肉ですが、スペックというイタリア産生ハムをさっと焼いてから豚肉を焼きます。このスペック、余った予算でシェフが買っていたもの。費用は2.50ユーロということですから、予算オーバーにはなれないようです。肉が焼けたらこんな具合に盛り付けます。
最後はデザート。
もちろんここにもナスが登場します。コンポート風になったナスを、小麦粉、玉子、砂糖、チョコレートと一緒に混ぜ合わせて型に入れ焼き、上に生クリームを絞ればデザートの出来上がり。
因みにチョコは2.70ユーロ。なんだか後出しで買い物が出てきますね。これもまたチョコを買っても予算内におさまっているのでセーフ。
これだけボリュームのある料理が4人分で30ユーロ以内とは、やっぱり安上がりでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスを過ごすために島の宿に着いた。その時初めて食事が出ないことに気がついた 一週間のバカンスのために持ってきたものと言えば本40冊だけ」VDM(Vie de Merde)より
ぶどうの収穫と仕込み2022 [フランスのワイン]
日曜日恒例の週末旅はまだ放送再開とはならずお休みです。
さて本日は、フランスのワインのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年8月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランスのシャンパーニュ地方。
まだ8月だというのにぶどうの収穫と仕込みが始まっています。去年より2週間ほど早いそうです。
たわわに実ったぶどうが枝から切り離され一箇所に集められるのを見ると、なんとなく豊かな気持ちになります。
こちらのぶどうはシャルドネ種。去年はヒョウの被害で不作でしたが、今年は水不足の影響はなかったのでしょうか?
うまく実がつかなかった地域もあるようですが、シャンパーニュ地方はむしろその逆で質の良い実が育ってくれたようです。
新鮮さと糖度を保ったまま仕込むと美味しいワインになるそうです。
となると、今が最高のタイミング。この機を逃さないように収穫を進めなくてはなりません。
こちらは別のワイン農家のぶどう園。ぶどうは早くもワイン造りに最適の糖度に達しています。
収穫と仕込み作業が急ピッチで進められている一方で、シャンパンの売れ行きは記録的な数字になろうとしています。
今年は3億6000万本が出荷される見込みだとか。これまでで2番めの規模の数字だそうです。
去年も一昨年もコロナ感染による影響で、作ったはいいけどどこに売れば良いのか、そんなジレンマの中に立たされていました。
「コロナ禍の時とは大違いで、発注が急増しました。ほとんどが輸出で、アメリカ、オーストラリア、日本などに輸出されます。コロナ前の2019年に比べても25%増えました」
そうか、日本にも運ばれてくるんですね。
なんかちょっと、あのコルク栓をぱぁ〜んと空けて、抑圧されたこの2年あまりのうさを晴らしたい気分になってきた。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新調したドレスを来て結婚パーティーに出席したが、シャンパンや料理をこぼしてひどい目にあった。でも大丈夫。最後はプールに飛び込んで洗ったから」
VDM(Vie de Merde)より
ビールも値上がり [その他の国]
昨日は久しぶりに爽やかな夏の日だった。
気温は28℃ほど、湿度が50%に満たなかったから爽やかだったのだ。夏が毎日こんなだったらいいのに・・・。
さて本日は、ドイツのビールのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2022年8月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
おお、ビール、美味しそう!
ドイツ人は平均で年間106リットルのビールを飲むそうです。さすがに多いですね。
しかし、数週間前からビールが不足するのではないかと懸念されています。
こちらはドルトムント近郊にあるビール会社ヴェルティンスの巨大なビール醸造所。
今のところ通常と変わらず稼働し続けているようです。なんとここでは1時間に20万本のビールが瓶詰めされるそうです。
一方、製造にかかる経費はガス料金だけで100万ユーロの値上がりを記録しています。
「この業界ではこの数十年の間には経験したことのない経費の高騰に見舞われています」
ガスはタンクを100℃に保つために欠かせない燃料です。しかし、このままでは値上がりする一方。先手で対策を講じています。
「この蒸気システムをガラスの小瓶システムに替えることにしました」
こうするとガスの消費量を減らせるらしい。
値上がりは光熱費だけではありません。輸送費も同様で、ガラス瓶やパレットも値上がりです。
というのも、多くがウクライナで製造されてきたからです。こんなところにもロシアのウクライナ侵攻の影響が及んでいるとは・・・。
別途、自力で空の瓶と栓を確保するため3000万ユーロを投資しました。
こちらは消費者の皆さん。
「それぞれの商品が少しずつ値上がりしてますね」と女性。
「ビール会社がもっと早く値上げをしなかったことに驚いています。エネルギーコストが高騰してますから値上げは理解できますよ」と男性。
このビールの値上がりは手始めで、今後も値上げが見込まれるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日はなんでもかんでも落とす日だった。最初はコーヒーの入ったカップ、次はお昼のサンドイッチ、最後は夜の定食。そしてビールを開けようとして、やっぱり地面に落としてしまった」
VDM(Vie de Merde)より
四角いボールで世界大会 [コート・ダジュール地方]
昼間は真夏の暑さが続いているものの、朝晩は気温が下がって過ごしやすくなった。もう少しの辛抱か?
新規コロナ感染者数もやっと右下がりになりつつあるようで少しほっとする。
それにしても、一度収まったかと思えばまたわ〜っと拡大して、拡大したかと思えば収まる。不思議な現象に思える。感染症とはそういうものなのか?
さて本日は、四角いボールを使ったゲームのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年8月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
南仏と言えば丸いボールを使ったペタンクですが、こちらはご覧の通り四角のボール。投げてもまっすぐには進んではくれません。
この地域では40年も前から、この積木のような四角いボールでゲームを楽しんているそうです。
角が少々丸くなっているのもあります。
「ここのボールは四角ですよ。今となっては丸いボールじゃあ楽しめませんよ」と男性。
「どうして四角になったのかはわかりませんが、丸いとこんなゲームはできませんよね」と女性。
どうもこの町は坂に出来た町のようです。そうなると丸いボールではコロコロ転がるだけでゲームなんてやってられそうもないですね。それで四角になったのか?
狭い坂の路地で熱い戦いが続いています。毎年夏になると、100人ほどのプレイヤーが集まり世界大会が開催されるそうです。
「コツはあるかって?それは地面が知ってるよ。ころっと投げて左右に転がりながら進むんだから(笑)」
「狙いを定めて投げるだけですよ」
このゲームが生まれたのは1980年のこと。ボール遊びを楽しんでいた土地が突然駐車場に変わってしまったことがそもそものきっかけらしい。
「ボールゲームを楽しむためにわざわざ下まで行くのがイヤだったから、この路地でやろうとしたんです。でも、ここでは丸いボールではゲームは出来ません。それで四角いボールを思いついたんです」
つまり、平らだった土地が駐車場になってしまい遊ぶ場所がなくなったわけですね。それでこの坂の路地でやることになった。
ははあ〜、これなら下から投げても上から投げてもなんとかなりますね。
ゲームのルールはペタンクと全く同じ。四角いボールは木製です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ベッドでテレビを見ていると、うちのニャンが帰ってきた。手だけ伸ばしてなでようとしたら、なにか毛の生えた丸いボールのようなものがモゴモゴしている。見ると、ニャンの戦利品のネズミだった」
VDM(Vie de Merde)より
カマンベールに陰りが・・・ [トピックニュース]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズも放送がなかったのでお休みです。
本日はチーズのお話。
世界中に知れ渡るフランスのチーズと言えばカマンベールチーズ。
あっちこっちでその名前が使われていますが、本物のカマンベールは ”カマンベール・ドゥ・ノルマンディ” という少々長い名称になっています。
この大人気のチーズの売れ行きに陰りが指し始めたそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これが本物のカマンベールチーズ。牛の乳で作られた白カビのチーズです。
権勢を誇るこのチーズが、数年前からライバルのチーズに市場の一部を奪われつつあるとか。
「夏はモッツアレラチーズのサラダを食べてますね。カロリーも気になりますし」と男性。
「カマンベールよりモッツアレラの方が好きです」と女の子。
「私は、皆さんが食事をする時には少なくとも一切れはカマンベールを食べてると思いますよ」と女性。
カマンベールの売れ行きは確かにじりじり落ちているようです。
こちらは2021年の調査結果。エメンタールが1位、カマンベールは2位、3位はラクレット。
昨年度のカマンベールの売上量は44,000トン。1年で10%少なくなってしまいました。
その代わりに、モッツアレラのようなフレッシュチーズが、この5年で55%売上を伸ばしています。
こちらはパリのチーズ専門店。この変化を感じ取っていました。
「夏は基本的にモッツアレラのようなフレッシュチーズが売れています。何しろ暑いですから、夏にフォンデュを食べないですよね」
確かに、35℃とか40℃ではフォンデュは食べたくはならないですねえ〜。
専門家によると、年配者は伝統的で個性のあるチーズを好みますが、若い人たちは蛋白な味を求める傾向が強いとか。
さらにこんなこともおっしゃってます。
「フランス人はチーズの作られ方には興味があるものの、消費され方についてはあまり興味がないのかもしれません」と専門家。
ああ、そういうことですか・・・。市場の傾向には無関心。
ということは味が落ちたというようなことではないですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家の中がひどく臭うので浴室に行ってみると、弟がパンの上にチーズをのせて溶かしていた。ドライヤーを使って・・・」
VDM(Vie de Merde)より
鋭鋒の天文台 [ミディ=ピレネー地方]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。
今回は、フランスのピレネー山脈の中にある天文台に行ってみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは鋭鋒ピク・デュ・ミディの山頂にある天文台の早朝。
100人ほどの観光客が目的を終えてケーブルカーで帰宅の途に着きました。
一方、逆に登りの便で山頂に向かう人達もいます。
それにしてもこのピレネーの山々の素晴らしいこと!
結婚して30年になるこちらのカップル。いつもとはひと味違う夏休みをすごそうとここにやってきました。
標高約3000メートルの鋭鋒に上がればさらに星空に近くなります。
「1年間待たされましたからね。やっと来られて嬉しいですよ」
この日、頂上にある天文台では30人ほどが一晩をすごすことになっています。
いよいよ太陽が沈み始めました。それと入れ違いに星空が現れます。ここには人間の手から守られた星空が広がっています。
そして肉眼だけでなく望遠鏡でも星を見ることができます。
天文台の中には巨大な望遠鏡があります。光の害を避けるために中は赤外線の照明になっているらしい。
早速、望遠鏡を覗く男性。見えていたのは土星のようです。
こうして星空を堪能した夜が終わってしばらくすると、朝6時、朝日が上りはじめました。
ピレネーの御来光です。皆さん、このスペクタクルを見逃さないようにと早起きされたようです。
少しずつ登ってくる太陽をじっと見つめます。
「日が沈み星空が現れ、そしてまた日が昇る。神秘的ですよね」
あらためて宇宙の営みを目にする、そんな感じなんでしょうか・・・。
山の頂にある天文台は観光客のためだけにあるのではありません。100年近くに渡って、研究者もまたここで時間を過ごしています。
こちらの方たちはクロノグラフを使って太陽を観測しているようです。この標高になると低湿度で雲が出にくいため観測には適しているとか。
さらにこちらの二人はボランティアげ参加している学生さん。ここで観測された太陽の情報は世界中に配信されています。
空から見た天文台。これはちょっとすごいですね。足元が寒くなりなりそう。
施設の維持にはそれなりの費用がかかるため、運営は簡単なことではないらしい。そのため、30年前から年間14万人あまりの観光客を受け入れているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、仮病で休んだら、星無しレストランでばったり上司に出くわした」
VDM(Vie de Merde)より
夏のサラダ:メシュイア [その他の国]
本日は夏のサラダの続きです。
前回のギリシャから地中海をさらに西へと移動し、アフリカ大陸の北端にあるチュニジアにやってきました。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここにあるのが500年もの歴史があるというサラダ、メシュイアです。
どんなサラダかと言うと、野菜を炭で焼いて潰し、塩と香辛料で味付けしたもの。
こちらのお店では皆さんパンのようなものと一緒に召し上がっています。なんだか野菜のコンポートみたいな感じです。
「香辛料が効いててとっても美味しいからついつい食べ過ぎちゃうんです」
「これはチュニジアでしか食べられない料理ですよ」
「チュニジア人が普通にいつも食べているサラダです」
食べ方は簡単。こうやって手でちぎったパンにつけていただきます。
こちらの市場で美味しいメシュイアが食べられるというのでやってきました。
野菜を炭火で焼いているこの方がそのスペシャリスト。美味しく作るポイントは、まずは焼き方。次に香辛料だそうです。
なんと網もなく直接熱い炭のうえに置いて焼いています。緑の野菜は唐辛子と言っていますが、ピーマンの仲間のようです。
これが真っ黒になるまで焼いたら黒く焦げた皮と種を取り除きます。これを器にいれてニンニクを加えたら潰します。
ひょっとしてストッパーはダンボールじゃないかい?
それはともかく、次は焼いたトマトも潰して入れます。
「酸味が効いてとっても美味しくなるのよ」とスペシャリスト。
おお、次から次へとお客さんがパックを購入していきます。このメシュイアはパンと一緒に食べる習慣があるそうで、ちゃんと焼きたてのパンも売ってくれるようです。
この街では毎週火曜日に市が立ちます。ここで売られている野菜が美味しいらしい。
さてメシュイアの歴史は数世紀も前にさかのぼります。専門家によればアラブ・アンダルシア時代の食文化がグラナダの陥落とともにチュニジアに渡来しメシュイアが生まれたといいます。
チュニジアは野菜や果物が充実しているとのこと。唐辛子のようなピーマンはこちらの畑で栽培されています。確かに艶があって質が良いのがよくわかります。
サラダの味はやはり材料の質が決め手のようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の彼女がサラダを作ってくれた。しかし、一口食べて歯が欠けそうになった。なにしろポップコーン用のコーンが入っていたからねえ」
VDM(Vie de Merde)より
ドミノ・ピザ撤退! [イタリア]
8月も半分を過ぎた。
もう秋も冬もこないように思えるほどのこの暑さ、いつまで続くのやら・・・。
さて本日はイタリアでのお話。あのドミノ・ピザがついにイタリアから撤退するそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのネットTV局France infoで2022年8月16日に配信)
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鳴り物入りでイタリアにやってきたアメリカのピザ。
7年後の今はどうなっているかと言えば、ご覧の通り。シャッターが降りています。
営業を続けていた29店舗が閉店となりました。
2030年には880店舗まで増やすはずが、逆に閉店という予想もしなかった結末になってしまいました。
しかし、イタリア人にとってこの結末は特に驚くに値しないと言います。
こちらはイタリア伝統のピッツェリア。
「最初からこうなると思ってましたよ。あのタイプのピッツァをイタリア人に分からせようなんて無理なんですよ。ピッツァを発明したのは我々イタリア人なんですから」とお店の方。
イタリア人の食に対する誇りをひしひしと感じます。
そう言えば、ナポリ風ピッツァは5年前にユネスコの世界遺産に登録されてましたっけ。
それならなおのこと、発祥の地に殴り込みをかけても結果は火を見るより明らか。
「イタリア人は食に関しては伝統を重んじる国民なんです。だからドミノ・ピザがうまくやれるはずないんです」
しかし、ドミノによれば、メニューによっては若者に受け入れてもらえたはずで、コロナさえなければ営業を続けられたと言います。
ドミノ・ピザと言えば宅配ですが、コロナ禍で店舗での飲食が許されなくなり、伝統のピッツェリアの多くがテイクアウトを始めました。
その煽りを受けた格好です。かわいそうに・・・。
同様にスターバックスもまたイタリア進出から4年後に撤退を余儀なくされました。
こちらもあのイタリア伝統のエスプレッソには勝てなかったということでしょうか?
******* フランス人のつぶやき *******
「うちは人里離れた場所にある。夜の12時にピッツァを届けに来た配達人が言った。『ここは殺人事件が起きるのにピッタリの場所ですね』」
VDM(Vie de Merde)より
ガス・電気料金不払運動 [イギリス]
何でも値上がりの世の中ですが、英国では電気やガスの大幅な値上がりで、こんなもの高すぎるから払わない!と市民が声を上げ始めたそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックしてご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年8月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはマンチェスター北部にある町トッドモーデン。
訪ねたのは年金生活のこちらの女性のお宅。電気とガスの自動引落を止めてしまったそうです。
「このケトルはかなりの電気を使うので週に1回しか使わないようにしてます。何しろ電気代が高くつきますからね」
2DKの家に一人で暮らしていますが、生活は厳しくなってきました。年金は月1,000ポンド。
「現在の光熱費は月々176.00ポンドです。以前は110ポンドでした」
かなりの値上がりですね。なんとかしようと業者と交渉を始めたそうですが思うようには進んでいないようです。
英国では6月頃から、ガス・電気料金の不払い運動が始まったそうです。
ネット上での署名活動で、すでに10万人を超える署名が集まりました。
しかし、払わなかったら止められてしまうのでは?
英国では止められるということはめったいにないとか。むしろ支払いの遅れで訴訟になったり罰金を課せられる可能性があります。故に覚悟の上の不払い運動らしい。
何しろ値上げによる料金の高騰は桁違い。
「皆が払わなかったらどうなるんでしょうねえ。僕も参加しようと思ってます」
「良いと悪いの両方がありますね。業者だってそれなりの収入を得るため値上げする必要があるでしょう」
光熱費の値上がりはフランスよりも痛手になっているらしい。何しろ自由化で供給元がどこも民間企業。
政府は支援のため150億ポンドの予算を計上していますが、フランスのように値上げの上限を設定するつもりはないそうです。
何らかの制限を設けたほうが良いとする専門家もいますが、新しい首相が誕生する9月初旬までは動かないようです。
因みにフランスは、一度民営化した電力会社を再度国有化するつもりのようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、職場が停電になった。書類の山を手書きでかたづけなくてはならなくなり、上司と事務所に1本しかないボールペンの取り合いになった」
VDM(Vie de Merde)より