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パリのクリスマス市 [パリ]

 フランスではこの猛暑の影響で水の消費量が20〜30%増えたそうです。

 そして面白いことに、ベルギー人が国境を越えてフランスの水を買いに来るとか。その映像が→こちら

 すごい量の水を買っていきますね。それもそのはず、水の値段がベルギーよりフランスの方が2〜3倍安いらしい。

 というのも、ベルギーではペットボトル入りの水には “プラスティック税” なるものが課せられていますが、フランスにはそのような税はありません。その分安いわけです。

 消費する量が多くなれば節約もしたくなります。安い水を求めて5キロの道のりを車でやってくる人もいるそうです。

 さて、この暑い夏にはちょっと遠いお話かもしれませんが、本日はクリスマスのお話です。

 以前の記事で何度か登場したことのあるマルセル・カンピオンさん。移動遊園地業界の重鎮で、自らもコンコルド広場に大観覧車を設置して営業していました。

 そして、あのシャンゼリゼ通りのクリスマス市を仕切っていたのもこの方らしい。

 昨年はパリ市から立ち退きを宣告されてシャンゼリゼ通りからクリスマス市が姿を消してしまいました。

 しかし、これが面白い展開に・・・。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年8月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 パリのクリスマス市問題は、パリ市長のアンヌ・イダルゴ、マルセル・カンピオン、フランス大統領エマニュエル・マクロンの三つ巴の様相を呈してきました。

 シャンゼリゼ通りから追い出されたマルセルさん、今年はルーヴル美術館のすぐそばにあるチュイルリー公園でクリスマス市を開催することができるようになったそうです。

 「それはいい考えだと思いますよ」と女性。

 「ルーヴル美術館の近くでそういうイベントが開催されるのはいいですね」と男性。

 思えば1年半前、パリ市長は大観覧車の設置を禁止、クリスマス市は売っているものの品質が悪いとして立ち退きを宣告しました。

 「私は60年もこのビジネスをやってきましたが、こんな扱いを受けたのは初めてです」と怒りを込めて語る当時のマルセルさん。

 そのマルセルさん、その後、夏に移動遊園地を設置しているチュイルリー公園で、冬にクリスマス市を開催したいと申し出たらしい。

 ここはパリ市の許可は必要ありませんでした。国が貸してくれることになったのです。

 ということは、チュイルリー公園は国の管轄ってことなんですかね?

 ま、とにかくマルセルさんは今年のクリスマス市をパリで無事に開催することができるようになったわけです。

 このいざこざの責任はすべてパリ市長にあり、とするLREM党の市議会議員(LREM党はマクロンの党)。

 さてはこれは大統領のパリ市長に対する復讐か?と憶測が飛んでいます。

 昨年、大統領に当選した日のセレモニーを本当はシャンドマルスでやりたかったマクロン。しかし、パリ市長が場所を提供してくれなかったために、あのガラスのピラミッドのある、狭苦しい場所でやることになったと言います。

 そこはまさに今年、マルセルさんがクリスマス市を開催する場所でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、電車に乗っていると3歳ほどの子供が泣きながら私のそばに座った。腕には注射の跡。私は言った。『大丈夫よ。そんなのサンタさんと同じで、この世にないの』母親が呆然とした顔で私を見ていた。ああ、やらかした・・・

VDM(Vie de Merde)より



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火の見櫓 [トピックニュース]

 8月7日のパリの気温は38℃まで上がったそうです。その様子に興味のある方は→こちら

 シャイヨー宮のあるトロカデロ庭園の噴水、気持ち良さそうでしたね。でもあのシャワーはかなり強烈。大丈夫なんですかね?

 ま、とにかく皆さん涼を取るのに工夫してらっしゃいました。

 38℃と言えば、ぬるめのお風呂みたいなもんですもんね。とは言ってもあちらは日本のように湿度が高くないので暑さの具合も少し違っているかもしれません。

 しかし、パリは過去にもっとすごかった時があったようです。1947年7月28日には40.4℃を記録したとか。

 さて、本日は夏の間だけ火の見櫓で暮らす家族のお話です。

Paris_CavalaireSM.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 火の見櫓とは言っても、この通りの近代的な建物。

 朝の10時になる展望台から街を見渡し、出火しているところがないかどうか監視します。

 こちらの方々、消防士かと思いきや普通の一般人。ロドルフさんとアレクシアさん夫婦は、5年前から住み込みでこの仕事をしています。

 「一日中、ここから火事がないか二人で監視してるんです」とロドルフさん。

 この仕事、7月から9月までの期間限定です。そして住まいは下の階にあります。

 「ここには寝室、トイレ、お風呂があります。そしてこっちが子供たちの部屋です」とアレクシアさん。

 ご両親が1日仕事となると子供たちは退屈するのでは?と思っていたら、そんなことはないそうです。

 「ママが買い物に出かける時はパパの仕事を手伝います。それに友達が遊びに来るので山歩きをして楽しんでます」と息子。

 「夏の間だけの仕事ですがとても楽しくてやりがいのある仕事です。少し人里離れたところに来て下界を眺めるというのも悪くないですよ」とアレクシアさん。

 お仕事の途中には本物の消防士もやってきます。

 そして月1,500ユーロ(約194,000円)の給料ももらえます。

 しかし、この手の仕事は徐々に減少しているそうです。専門の消防士がこの任に就くことが多くなっているとか。

 ロドルフさんとアレクシアさん、去年は50件ほどの出火を発見したそうですが、今年はまだ3件のみ。

 しかし油断はできません。二人の仕事はまだまだ続きそうです。

 そして見晴らしのいい展望台は家族の食堂にもなっていました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、大家に強制的に火災報知器を取り付けさせられた。確かにいい装置のようだ。何しろ、トースターでパンを焼いたり、ストーブやロウソクを点けただけで反応する[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ジャスミン祭り [プロヴァンス地方]

 東京は昨日から涼しくなりました。これも一時的なもの。台風が去った後はまた猛暑に逆戻りのはず。

 昔の夏は良かったなあ〜。昼間は暑くても夜になるとす〜っと涼しい風が入ってきて癒されました。

 さて、香水の町として知られる南仏のグラース(Grasse)では、先週末、ジャスミン祭りが開催されました。

 グラースでは19世紀の中頃からジャスミンが育てられるようになったそうです。

 その花を愛でるのがこのお祭りです。

Paris_Grasse.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 おお、沿道の人たち、盛り上がってますねえ〜。どうやらパレードの人たちから花束が無料で配られるようです。

 きれいな花束。なんとしてもらいたくなる気持ち、わかります。皆さん、かなり大きめの花束を手にしています。

 お花と照明で装飾されたパレードの山車が見ている人たちを別世界へ連れて行ってくれます。

 山車の上からお花を投げているのはミス・グラースとその仲間たち。

 「全部の色が揃っててとっても素敵でしょう?」と女性。

 「いい香りがするの」と女の子。

 ジャスミン祭りはジャスミンの花の収穫時期に合わせて行われるそうです。

 最初のジャスミン祭りは1946年に行われました。終戦直後に香水製造業者が開催しました。

 ということは、70年以上も続いてきた歴史あるお祭りです。

 この日は、全部で55,000本の花が沿道の人たちに配られました。

 そして人気なのがこれ。ジャスミンのエッセンシャルオイル入りの水撒き。撒いているのは消防士さんたち。

 涼しくていい匂いがして一石二鳥ですね。

 全部で1200リットルのジャスミン水が振る舞われたそうです。

 「頭のてっぺんから足の先までジャスミンだよ」と男性。

 「消防士さんがジャスミンの香りの水をかけてくれるなんて素敵!」と女性。

 「今日はシャワーにかからないわよ。このまままで寝るわ」と別の女性。

 見ているだけでジャスミンの香りがしてきます。夜には花火も上がったようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、若くてハンサムな消防士が3人も家にやってきた![黒ハート] いやいや、喜んでる場合じゃなかった。わが家が浸水してしまったのだった

VDM(Vie de Merde)より



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心配な水位 [ローヌ=アルプ地方]

 台風のせいで予定を変更するかどうかで大いに迷い、一つは変更、一つは予定通りを決断。

 今回の台風もまたまた進行方向が定まらず、右往左往しているらしい。

 困りますね、こういうのは。

 それはさておき、猛暑の続くフランス。雨不足がこんなところに影響していました。

Paris_Annecy02.png

 

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはフランス有数のリゾート地アヌシー。大きな湖は人で賑わっています。

 ところが、この浮き桟橋だけは誰もいません。それもそのはず、三日ほど前から立ち入り禁止になっているからです。

 いつもならここから勢い良く湖に飛び込む人たちが大勢いるはずでした。

 実はアヌシー湖、夏の初めに比べると30センチも水位が低くなっているそうです。

 桟橋から飛びこもうものなら怪我をする危険があります。

 「あのあたりはいつもなら水深が1.6メートルほどあるんですが、今年は水位が下がっています。その分桟橋も下がっているので、安全を期して立ち入り禁止としました」と市の安全課の責任者。

 アヌシーはかれこれ2ヶ月ほど前から雨が一滴も降っていません。

 ここも例外なく猛暑に見舞われ、この日の気温は36℃まで上がりました。

 それとは逆に、湖の水位は確実に1日1センチの割合で下がっているそうです。

 「今年はこのあたりの高さですが、去年はここまでありました。去年に比べると30センチ下がったことになります」と男性。

 今は夏のバカンスシーズン真っ只中。湖でボートを楽しむ人たちが大勢います。そのボートのレンタル業者にも影響が及んでいます。

 「このままでは底にぶつかってしまうのでモーターの位置をこんな風に上げておかなければなりません」とレンタル業者。

 プレジャーボートの所有者も安心してはいられません。

 「今の水位ですと、あの浮き桟橋に接触してしまう危険があるんです」と男性。

 実はアヌシー湖の水位が下がったのは今回だけではありません。

 2003年の猛暑時には45センチも水位が下がったそうです。

 そこで気になるのが東京の水がめ。調べてみたところ、荒川水系が98%、利根川水系が66%。今のところ飲み水不足の心配はなさそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

雨の日の今日、あるご婦人に “うすのろ” とか “テロリスト“ などと言われてしまった。地下鉄の中で雨に濡れた傘をバタバタさせただけなのに・・・

VDM(Vie de Merde)より



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マリーさんが1ユーロ [地方の小さなできごと]

 高気圧はもういらない!なんて言ってたら、強力な低気圧がやってきそうでがっくり(涙)。口は災いの元。

 天気図を見るとめちゃくちゃ複雑な配置になってます。予報が難しいというのもわかる気がします。今回もまた迷走するんでしょうか?

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズも放送がなかったのでお休みです。毎回楽しみにしていたので残念。来週に期待しましょう。

 本日はプロヴァンス地方の小さな村のお話です。

Paris_Marie.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年8月3日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはニースから山側の奥まったところにある村マリー(Marie)です。この辺りの他の村と同じように丘の上に階段状に家が並んでいます。

 女性の名前と同じ名前の村。こんな名前の村は世界中にここだけにしかないそうです。

 人口は100人余り。村人たちがお祈りに通う教会もあります。

 このサン=ポン教会、だいぶ高齢で修復が必要になってきました。

 しかし修復にはお金がかかります。費用の半分は県や地域圏が出してくれますが、残り半分は村が自力でなんとかしなくてはなりません。修復工事はすでに始まっています。

 そこで村長さんが秘策を思いつきます。それは、世界中のマリーさんに寄付を募ること。

 「両親にマリーという名前をつけてもらった女性たちが沢山いたとしたら、その一人が1ユーロずつを寄付してくれれば、残りの工事費をなんとか賄うことができるんじゃないかと思ったんです」と村長さん。

 工事費は全部で150,000ユーロほど。建物の修復だけでなく、この見事なマリア像も修復の対象になっています。

 「これは非常に珍しい彫刻です。一つのオリーブの木の塊から彫り出され色付けされたもので、重さは450キロあります」

 すごい彫刻ですね。仕上げるのに何年もかかったことでしょう。

 1ユーロ寄付作戦が始まったのは1ヶ月ほど前のこと。すでに世界中のマリーさんから寄付が寄せられています。

 「英国やドイツなどの隣国の他に、遠くはオーストラリアからもいただいています」と村長さん。

 これまでに集まった寄付の総額は17,000ユーロ。村人たちも喜んでいます。

 「教会には愛着がありますからね」

 「嵐で壊れた箇所もありますから、これで直すことができますね」

 「村長さんがとてもいいことを思いついてくれました。すごくいい考えだったと思います。寄付が集まるだけでなく村を世界に知ってもらうことができますからね」

 寄付の受付は今年末まで行われているそうです。寄付したい!という方は→こちら

 サイトを見ると今の時点で24,239ユーロが集まっています。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ちょっと前から失業中。まだ小さい甥っ子が真面目な顔をして言った。『僕の部屋を掃除してくれたら毎月150ユーロ払うよ』二つ返事で引き受けた!

VDM(Vie de Merde)より



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ゴッホのアルル [プロヴァンス地方]

 日本もフランスも暑い暑いというお話ばかりで二倍疲れます。

 エアコンの効いた室内にいる時間の方がはるかに長いのにおかしな話ですが、もうぐったりです。

 ひたすらこの暑い夏が終わるのを待つという感じになってます。

 それはさておき、恒例の週末旅は放送がお休みだったり以前の再放送だったりするので夏の間はお休みです。

 その代わり今日は、アルル時代のゴッホの足跡を辿るツアーに参加してみましょう。

Paris_Arles.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年8月3日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ゴッホの足跡を探してアルルに来たら、まっ先に訪ねたいのがこのカフェLe Café La Nuit(オレンジ印)。

 世界中に知られるゴッホの名作「夜のカフェテラス」に描かれているお店です。壁にはヴァン・ゴッホのカフェという文字。

 ゴッホの描いたお店と同じ場所に、絵と同じように再現されたカフェです。

 本日、ツアーに連れて行ってくれるガイドのアンヌさんとは円形闘技場で待ち合わせです(青印)。

 ゴッホが色と光に溢れるプロヴァンス地方の町アルルにやってきたのは1888年2月のことでした。

 「ゴッホが列車でアルルに到着した時、30センチほどの雪が積もっていました。つまり、雪のため列車はアルルで停車したまま動けなくなったのです。ゴッホはアルルについてはあまり良く知りませんでした。ですからここに来たのは偶然だったんです」とアンヌさん。

 ええっ、偶然だったのかあ〜。アルルを目指してきたのかと思ってました。

 ゴッホは始め小さな宿に宿泊していましたが、その後、この家に部屋を借りて住むようになります。これが「黄色い家」です(黄印)。

 1944年の空襲で破壊されてしまったため当時の家は残っていません。

 「ゴッホにとっては理想的な住まいでした。ちょっと歩けばすぐに田舎の風景が広がっていたからです」

 この風景に魅了されたゴッホは何時間もアルルを歩き回ったそうです。そして夏の間、麦畑の刈り取りの様子を好んで描きました。

 「外に出て、実際に畑で働いている人を近くで見ながら絵を描きたかったんです」

 秋になるとあのゴーガンがやってきました。二人は2ヶ月ほど一緒に制作に励みますが、その後、関係は悪化します。

 1888年12月、ゴッホはゴーガンと口論になり、耳切り取り事件を起こします。そして精神を病み入院することになります」とマルチメディア図書館の館長さん。

 このゴッホの耳切り取り事件、実際はゴーガンがゴッホの耳を切り取ったのではないかと推測する研究者もいます。

 ゴーガンには暴力の匂いがプンプン漂うので、何んとなくそれを信じたいような・・・。

 自分で自分の耳を切り落とした自画像を描いたのではなく、ゴーガンに耳を切り落とされた自分の姿を描いたのではなかろうか?

 それはさておき、ここがその病院のあったところです(赤印)。

 ゴッホはここの庭を描いています。しかし、1960年には庭はなくなっていました。

 「ここは駐車場に作り変えられていました。車が何台も停められてたんです。病院は別の場所に引っ越していました」

 現在の庭はゴッホの絵をもとに復元されたもの。毎年、多くの観光客がこの美しい庭を見学にやってくるそうです。

 「ここでゴッホが苦しみに耐えていたかと思うと心が動かされます」と女性。

 ゴッホの個性的な絵と激動の一生に惹きつけられてアルルを訪ねる人がたくさんいるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、カフェテラスで友人と待ち合わせをした。カフェに着いた時、バッグの中に入れてきたのは携帯ではなくテレビのリモコンだったことに気がついた [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より



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一番暑い村 [ラングドック=ルシヨン地方]

 昨日の暑さはまた格別でしたぁ〜。

 とは言っても、1日の大半をエアコンの効いた室内で過ごしているのですが・・・。

 お昼にちょっとだけ外出したら、外は蒸し風呂状態。身の危険を感じる暑さとはこのことか!不快指数は200%!長くは止まってはいられませんでした。

 正直、もう高気圧はいらない!

 暑いのはフランスも同様のようです。

 フランス南部ガール県にある、フランスで一番暑い村を訪ねてみましょう。

Paris_Monclus.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月1日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 8月1日、モンクリュ村の昼下がり。

 教会前の広場は人影もなくゴーストタウンのよう。カフェのテラスにもお客さんはいません。

 石造りの住宅の窓には雨戸が閉められ、し〜んと静まり返っています。

 やっと歩いている人発見。でもたった一人だけ。

 そしてこちらはロジェさん宅のお庭。

 「普通ならいい天気ですねというところですが、そんな気分にはなれないですね。家の中でパソコンに向かって仕事をしてたんですが、もう今日は終わりです。時間が過ぎるのを待つことにしました」とロジェさん。

 画面からはその暑さのほどはわかりませんが、木陰で43℃と言いますから相当暑いです。

 日本に比べたら湿気が少ないからまだもう少しマシかもしれません。でも、40℃を超えてますから楽じゃないですね。

 こちらは村役場。太陽の日差しが入ってくるのを抑えるために雨戸を閉め、ガラス窓も閉めます。

 役場にはエアコンは付いていません。室内の温度は29℃。

 「ちょっと厳しい環境です。いつもより静かにしています。普段はパソコンを使って仕事をしていますが、このパソコンが室内の温度を上げる原因になってますからねえ」とまだ若い村長さん。

 猛暑に苦しんでいるのは人間だけではありません。農家の家畜たちも同様です。

 いつもより多く水を与え、扇風機を回しています。

 「出してくれるミルクの量が少なくなりました。暑さで疲れているんだと思います。それに外に出るのも嫌がります」と農家の女性。

 村にある川で水浴びを楽しむ家族もいます。40℃超えたら川の冷たい水はさぞかし気持ちがいいでしょう。

 リポーターさん、この暑さは8月の末まで続くとかなんとおっしゃってます。

 と言うことは、東京も暑い日が今月末まで続くことになるのでしょうか?

 やれやれ・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、足に傷があることに気がついた。すると父が、家のプールでは絶対に泳ぐなという。猛暑なのに泳げない[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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 [ローヌ=アルプ地方]

 昨晩も夜空を眺めてみたのですが、4つ並んでいるはずの惑星が3つしか見えませんでした。

 気がついた時は予定より1時間ほど遅くなってしまったので、金星がいなくなっていたのかもしれません。

 本当ならこんな風に見えているはずでした。→こちら

 明日また見てみようと思います。

 相変わらず昨日も暑い暑い一日でした。ただ、やや湿度が低めだったので幾分か不快感が違っていたような気がします。

 さて、夏のバカンスは、フランス人の3分の2が海へ向かうそうですが、今日も残りの3分の1にあたる人たちと一緒に、涼を求めて山へと向かいましょう。

 フランス東部のシャルトルーズ自然公園の中には滝があるそうです。

Paris_CirqueDSM.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月23日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この湾曲の絶壁が滝の流れるサン=メーム圏谷(Cirque de Saint-Même)です。

 圏谷とは、山地の斜面をスプーンでえぐったような地形のことを言うそうです。

 こちらの山は鬱蒼とした木々に覆われています。滝まではこんな山道を登っていかなければなりません。

 「準備はしてきたんですが、正直、この山道はちょっと大変です」と女性。

 「私は仕事の心配やらなんやら車のトランクに全部置いてきましたよ。今は爽快です」と男性。

 木漏れ日が気持ちよさそうですねえ〜。

 「自然の光や音に囲まれて、自然を実感します」と女性。

 こうして40分ほど歩くと滝のある場所に到着です。サン=メーム圏谷は4つの滝があり、その中の一つがこれ。

 標高1200メートルにある滝です。美しいですね。それに大きなエネルギーを感じます。

 「ちょっと水が冷たいですが、清々しくていい気分です」と男性。

 「滝の音はしてますが、都会の喧騒に比べたら静かで穏やかな気分になれます」と女性。

 ひたすら上から下へと流れる水。その音だけが圏谷に響いています。

 「水が流れて岩を少しずつ侵食して行ったために、このような地形ができたんです」と、この地域の自然保護を担当しているレジスさん。

 こちらはハイカーを受け入れている山小屋。隣村の姉妹がここで民宿を営んでいます。

 厨房で作っていたのはリキュールのシャルトルーズを使ったソース。

 レストランのテラスからは、あの滝を眺めることができます。

 「朝、ここで目が覚めた時の気持ちよさは他では味わえないです」と山小屋の方。

 「遠くに行かなくても世界の果てに来たような気分になれますよ」と男性。

 人がうじゃうじゃいる夏のビーチより、山の方がのんびりできそうな気がしてきました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、私はバカンス中。キャンプ場で、しかもヌーディスト専用のキャンプ場で、ばったり上司に出くわした[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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白い湖 [ローヌ=アルプ地方]

 昨晩、予告どおり夜空に火星が輝いてました。他にも2つほど大きな星が見えていました。一つは金星?

 ネットで調べたらところ、8月上旬には火星、土星、木星、金星が勢ぞろいするそうです。

 となると、私が見たのはひょっとしたら土星と木星だったかもしれません。

 東京は本日の夜8時くらいから4つ並ぶようです。そして8月14日から23日まで、月が順にそれぞれの惑星に接近するとか。

 少々しぶ目の天体ショーですが、お天気もしばらく良さそうなので見られそうです。

 さて、お天気が良くなるのはありがたいことですが、またまた猛暑が戻ってきました。

 今日は、しばしその猛暑を忘れるために、フランス・アルプスの涼しげなところに行ってみましょう。

 モンブランの麓に “白い湖(Lac Blanc)” と呼ばれる湖があるそうです。

Paris_Chamonix.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月26日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 その湖は標高2,352メートルのところにあります。

 まずは近くまでロープーウェイで上がっていきます。眼下に見えるのはシャモニーの町。

 ゴンドラを降りたら山道を歩いて登ります。雪解け水が勢い良く川を流れていきます。そして遠くにはモンブランやミディ針峰が見えます。

 さらに山を登っていくと、マーモットが姿を現しました。人間がいるのに驚いたのかあっという間にいなくなってしまいました。

 山には様々な高山植物も生息しています。持って帰りたくなりますが、摘むのは禁止です。

 だいぶ上の方までやってきました。小さな湖が2つ見えますが、目的地はここではありません。さらに上を目指します。

 途中には雪も残っています。夏に雪合戦?涼しそうで羨ましい。

 登山道はまだまだ続きます。鎖場やはしごを登ったらお腹がすいてきました。この辺りで休憩も兼ねてお昼にしましょう。

 リュックの中から出てきたのはサンドイッチ。「星付きレストランの食事より美味しい」とかなんとかおっしゃってます。

 エネルギーを補給したところでまた出発です。階段を上がったところでようやく白い湖が見えてきました。確かに白い・・・。

 ちょうど上には氷河があるらしく、それが溶けてここまで流されてきたとか。涼しいというより寒そう。皆さんの服装も半袖から長袖に変わっていました。

 望遠鏡で観察していると、岩の上を歩き回る動物が目に入ってきました。アイベックスです。断崖絶壁もものともしません。

 子供達の方はと言えば、やはり少しおつかれ気味のよう。下山する前に記念写真を撮っておきましょう。

 “チーズ” ではなく “シャモニー” でパチリ。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、授業の最中に雪が降り始めたので思わず「雪だ!」と言ってしまった。すると生徒たちが興奮して騒ぎ始めた。授業を再開できたのはそれから10分後のことだった。私は教師。口は災いの元[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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