30ユーロで晩ご飯46 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回のチャレンジャーは、ミシュランの星3つを獲得しているレストランのシェフ、クリストフ・バキエ(Christophe Bacquié)さん。
プロヴァンスの香りいっぱいの晩ご飯を作ってくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
早朝の港で待ち合わせたのがシェフのクリストフさん。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
やってきたのが魚屋さん。獲れたての魚が並んでいます。
シェフの目に留まったのが南仏でガリネットと呼ばれているホウボウ科の魚。鱗は魚屋さんにとってもらいます。
このガリネット2尾とカタクチイワシ8尾を購入。これが全部で13ユーロ、残りが17ユーロ。
次は八百屋さんに向かいます。シェフはどこへ行っても顔なじみのようですね。
ここではグレープフルーツ、オレンジ、レモンを購入。
「なんかちょっと心配だね。オーバーするんじゃないかな?」と弱気なシェフ。
柑橘類の合計は12ユーロで、残りは5ユーロ!確かにちょっとドキッとなりますね。
でも、必要なものがまだあります。オリーブ少々で0.70ユーロ。
さらにパセリとバジル少々、セロリ少々、エシャロット一個、ニンニク一かけで0.50ユーロ。
ここへきてお財布の紐を締めたら、3.80ユーロが手元に残り、余裕でセーフ。では厨房で調理の開始!
ものすごい勢いで料理が始まってしまいました。時間を戻してゆっくり見せてもらいましょう。
まずは前菜のイワシ料理から。
玉ねぎをスライスして鍋へ。30分ほどかけて火を通し、レモンの皮で香りをつけたら玉ねぎのコンポートの出来上がり。
パイ生地の上に広げオーブンで焼いたら、マリネしたイワシとオリーブをのせ、再度、2分ほどオーブンに入れ火を通したら出来上がり。
次はメインの魚料理。
ガリネットは三枚におろします。アラと香りの野菜を使って出汁をとります。ジャガイモをスライスして下味(塩・コショウ?)をつけたら、先ほどの出汁で茹でます。
一方、白身は数か所切れ目を入れてフライパンでさっと炒めます。これを茹で上がったジャガイモの上にのせたら出来上がり。
最後はデザート。
それぞれ皮をむいて身を取り出したらシードルと混ぜ合わせます。器に盛ったら、刻んだバジルをトッピング。
プロヴァンスならではの晩ご飯の出来上がりです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、財布を盗まれた。中には0.30ユーロしか入っていなかった。しかし、中に入れておいた書類をもう一度作成してもらうために、30ユーロの印紙を買わなくてはならなかった 」
VDM(Vie de Merde)より
週末はサン=ジャン=ドゥ=リュズで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランスのバスク地方のリゾート地サン=ジャン=ドゥ=リュズ(Saint-Jean-de-Luze)を旅します。
パリからは高速列車で4時間半足らず。では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月29日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが今日の旅人さん。電動アシスト自転車に乗って海岸沿いをサイクリング。
12月とは思えないこの眺め。海にはサーファーもいます。
そろそろ海に別れを告げて町中へと向かいましょう。この地方独特のエチェア(Etchéa)と呼ばれる家々が並んでいます。
まずは有名なお菓子屋さんPariès Gourmandへ。ルイ14世広場から少し路地を入ったところにあります(青印)。
チョコレートを作っているところを見せてもらったら、お店で甘いお菓子をいただきましょう。
これが名物のマカロン。
よく見るマカロンとはどことなく違っているようですが、ルイ14世とスペイン国王の娘マリー・テレーズ・ドートリッシュの結婚を記念して作られたマカロンだそうです。
そして、その結婚式が執り行われたのがすぐ隣のサン=ジャン=バティスト教会でした(赤印)。1660年6月9日のことです。
「教会には入り口がもう一つありました。何しろフランス国王が婚礼のためにここまでやってきたんですから、その大行列を通すために必要だったんです。今ではご覧の通り塞がれてしまいました」と関係者の方。
教会内部もバスク地方らしい作りになっていますが、何より祭壇の装飾が見事です。17世紀に作られたもので天国を表しているとか。
次はバスク地方の特産品エスパドリーユを買いに行きましょう。夏に素足で履くのがいいですが、室内履きとしても使えます。
「どれも手作りですよ」とお店の方。
一足17ユーロ。お土産に買って帰ることにしました。
さて、次は、ウェットスーツを着込んで、ビーチでエクササイズです。サーファーになった気分でワン、ツー、スリー!
陸だけかと思っていたら、なんと海にも入っていきます。水温13℃。
最近、フランスではこんなエクササイズが流行ってるようで・・・。
風邪をひかないうちに美味しい料理でも食べて体を温めましょう。
スペインに近い土地柄だけあって、あちこちにスペイン料理のお店が並んでいます。
今回はこちらのお店Chez Pabloに入ってみましょう(オレンジ印)。リーズナブルな値段で美味しいタパスが食べられるそうです。クロケット、エビの鉄板焼き、ムール貝のフリット、リエット等々。
「フランスのバスク料理は肉を使いますが、スペインのバスク料理は魚を使います」とお店の方。
ではいただきましょう!お供のワインには何か入っているようですが不明。
さて、今晩の宿泊先MANTTU BAITAは、町から少し離れた山の中にあります。伝統の民家エチェアを改造して宿泊施設にしました(緑印)。
建てられたのは1718年。代々同じ家族が守ってきた家です。現在のオーナーは4代目。
お部屋はこんな感じです。そして、こちらはかつて厩舎があった場所。今はジャグジー風呂と温水プールがあり、SPAゾーンになっています。
オーナーのジャン=フィリップさんは牧場も経営しています。
「夏には人で溢れますが、その後は本当に静かになります」
牧場の向こうにはピレネーの山々が見えていました。
さて今回の旅の費用は、レンタサイクルが20ユーロ、マカロンが12ユーロ、エスパドリーユが17ユーロ、タパス料理が25ユーロ、海のエクササイズが20ユーロ、宿泊代が90ユーロで、締めて184ユーロ(約23,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私は受験準備クラスの学生だ。数学の教師がクラスを二つに分けると言いだした。一つは “Yes, we can”、もう一つは “No weekend” 」
VDM(Vie de Merde)より
おかたづけの時 [トピックニュース]
古代から近代まで様々な芸術作品を展示するルーヴル美術館。昨年度の年間入場者数が1000万人を突破したそうです。
世界のどの美術館もこれだけの入場者を記録したことはないとか。
連続テロ事件以来遠のいていた観光客が戻ってきたのがその一因。しかし、それだけではなかったようです。
入場券のネット販売、各種イベントの企画、展示スペースのリフォームなど美術館の努力の結果でもあったようです。
さらに、ヒップホップのスターたちのミュージックビデオにも一役買ったことも要因の一つです。
入場者の75%が外国人。一番多かったのがアメリカ人、次いで中国人となっています。また30歳以下がその半数を占めているとか。
去年の暮れはジレ・ジョーヌ事件で閉館を余儀なくされたにもかかわらずこの数字ですから、やっぱり多かったんですねえ。
今年は、あのガラスのピラミッドが30周年を迎えますし、ダヴィンチの回顧展が開催されるようですから、さらなる記録を更新するかもしれません。
さて、日本では25日過ぎるとさっさと片付けられるクリスマスツリーですが、フランスでは年明けまでそのまま飾られているようです。
しかし、さすがにこの時期になると片付けが始まるようです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはボルドーのとあるお宅。
家族の集まるリビングルームにはまだツリーが飾られています。それに暖炉の上にはサンタさんもいますし、靴下もかけられたままです。
ゲームはクリスマスプレゼントだったのかな?
しかし、さすがに新年の開けたこの時期になると、クリスマス気分ももうおしまいです。さあ、みんなでツリーを片付けてしまいましょう。
まずはてっぺんのお星様から。
去年の12月からずっとここにあったツリー。なんとなく別れがたし・・・。
飾りはまた来年も使いますから大切にとっておきましょう。
取り掛かってから10分足らずで電飾を残すのみとなりました。この電飾の取り外しが難関です。
「しばらくの間、楽しく過ごさせてもらいました。今年はこれでおしまいせす。次にまた楽しいことが待ってますからね」とお母さん。
最後に残ったモミの木は、お父さんがリサイクルボックスに運んでいきます。
使用済みモミの木は粉々になって燃料や肥料として再利用されます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、美術館の入り口で並んでいると、私たちの後ろにいた家族が言った。『先に入場券を買っててよかったわ』えっ、入場券があるのに2時間も並んでるの???なんだろねこの家族・・・」
VDM(Vie de Merde)より
キャヴィア・ライム [フランスのグルメ]
昔と違って、三が日があっという間に終ってしまいました。
昨日は近くのスーパーに買い物に行ったついでに公園を通ってきたのですが、梅の木に花芽がたくさん付いていました。
すでに膨らんで割れ目から花びらのようなものが見えていてるのもありました。
そして、あれ、あの木はどうかなと思ったら、やっぱりなあ、満開だあ〜。
中国産の梅の木、毎年、真っ先に満開になります。正直、あまりに簡単に咲いてしまうので少々ありがたみが薄い・・・。
それはさておき、フランスで最近、にわかに料理人の注目を集めている食材がキャビア・ライム。一体、どんな食材なんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月2日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはランジス国際市場(marché d’intérêt national de Rungis)。日本で言えば豊洲市場みたいなところ。
こちらのお店に行ってみると、その食材がありました。これがキャビア・ライム。
なんだか遠目にはミョウガに見えますが、よく見ると、皮がやっぱりライム。
「数年前から入荷するようになりました。これはカリフォルニア産です」
元々の生息地はオーストラリアで、フィンガー・ライムとも呼ばれています。喉の渇きを癒すために先住民族のアボリジニが食べていたとか。
切って絞ってみると・・・粒々が出てきました。なるほど、それでキャヴィア・ライムかあ〜。
時期が時期なだけに、また需要に追いついていないだけあって、これが高値を呼んでいるらしい。
小売価格は、ひとパック100gで、70〜90ユーロにもなるそうです。
一方、こちらはコート・ダジュールのマントン。レモンの栽培で有名です。
こちらの農園で去年の4月にキャヴィア・ライムを植えたところ、小さな実をつけました。
「オーストラリア東部の湿り気のある森で育つ植物なんですが、数年前から一流の料理人たちが好んで使うようになったんです」
こちらの若きシェフもこのライムを気に入って様々な料理に使っています。
「適度な酸味が加わって料理のアクセントになります。それに珍しいものを食べると言う楽しみもあります」とシェフ。
魚、牡蠣、ホタテなど海に幸の料理にとてもよく合うそうです。
「キャヴィア・ライムなんて全然知りませんでした」と女性客。
ちなみにフランス語ではシトロン・キャヴィアと言います。
「この料理にとてもよく合っていると思います。美味しいですね」と別の女性客。
さらに、なんとデザートにも使われているそうです。これはアイスクリームヌガーとメレンゲ。キャヴィア・ライムがトッピングされています。
和食にも使えそうですが、どうでしょう?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の家まで5時間もかけて通うのが嫌になったと去っていった彼女に、新しい恋人ができたらしい。彼はオーストラリアに住んでるとか・・・」
VDM(Vie de Merde)より
フェーヴ [フランスのお菓子]
日本でもお馴染みになったフランスの焼き菓子ガレット・デ・ロワ(galette des rois)。
生まれたばかりのイエス・キリストに会いにやってきた東方の三博士を記念する日、つまりクリスマスから数えて2回目の日曜日=1月6日に食べるお菓子ですが、このお菓子の中にはフェーヴと呼ばれる小さな宝物が隠れています。
このフェーヴを引き当てると、王様もしくは女王になれるという嬉しい特典が付いてきます。
このフェーヴ、もともとはソラマメだったようですが、時代とともに様々なものが登場します。
宗教がらみのものからお守りのようなもの、アニメのキャラクターまであるそうです。
素材も陶器、プラスティック、金属など様々。コレクターズアイテムとして高値で取引されるものもあります。
今年、フランス西部ノルマンディー地方の海辺の保養地グランヴィル(Granville)では、この町出身の有名人にまつわるフェーヴの入ったガレット・デ・ロワが販売されているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年1月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
次々にガレット・デ・ロワが焼きあがっています。丸いパイ生地にフランジパーヌと呼ばれるクリームを絞って、また丸いパイ生地で蓋をして焼くと出来上がりです。
フランジパーヌとは、アーモンドクリームとカスタードクリームを2対1の割合で混ぜたもの。
「うちでは、焙煎したスペイン産のアーモンドとノルマンディー産のバターを使っています。美味しいガレットを作るためには材料も良いものを使う必要があります」とパティシエのセドリックさん。
そして、中に入れるフェーヴは・・・なんとクリスチャン・ディオール公認!
クリスチャン・ディオールのファッションに身を固めたモデルさんがフランジパーヌにうつぶせにのめり込んで・・・とは言っても、モデルさんとは陶器のお人形。
なぜにこうなったかと言えば、ディオールはここグランヴィルで生まれたからなのだそうです。
「うちのガレットには全てこのフェーヴが入っています」とセドリックさん。
クリスチャン・ディオールのフェーヴの入ったガレット・デ・ロワはこのお店だけの独占販売。
「地元にとってとてもいいことだと思いますよ。ディオールはここの出身ですからね」と男性客。
う〜む、一つ買いたいところですがお値段がいくらくらいになるのやら・・・。
フェーヴは6個セットで買うこともできるようです。これが30ユーロくらい。近くにあるディオール博物館などで買えるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母が、ガレット・デ・ロワをほとんど一人で食べてしまった。ただし、私用に一切れ残してくれた。で、結局、今年も母はフェーヴを手に入れることはできなかった。しかも、5年連続で」
VDM(Vie de Merde)より
滞在料 [イタリア]
日本に遅れること8時間、フランスも新しい年を迎えました。
シャンゼリゼ通りのお祝いの様子は→こちら。
花火も上がって華々しく一年が始まりました。
東京もまた渋谷が騒ぎになっていたようですが、いつから大晦日に大騒ぎをするようになったのか・・・。
日本の大晦日は、ほとんどの場合、家族でコタツに入って除夜の鐘を聞きながら静かに新しい年を迎える、というのでした。
小さい頃はそんな時間まで起きていられず、翌朝、目をさますと新しい年に変わっていて、朝日が昇り、ああ、初日の出ぇ〜、なんて言ってましたっけ。なんだか古き良き時代・・・。
それはさておき、世界有数の観光地ヴェネツィア。年間3,000万人の観光客が訪れるそうですが、一番多い時で住民の数百倍にもなるそうです。
あまりの急激な人口集中のため、昨年から入場制限を始めました。
そして今年、さらなる対策が実施されるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年12月31日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ヴェネタ潟をゆっくり進む大型客船。年間600隻ほどの客船が入港するそうです。
一隻だけでも何百人もの観光客を一度に運んでくるわけですから大変な数字です。
「私たちは毎日、観光客の置いていくゴミを集めてるんですよ。結局、何の得にもならないってわけです」と商店の方。
「歴史的なこの街をきれいで安全な街に保つための費用は、これまでずっと市民が負担してきました。しかしこの費用は年々増えていくばかりです」と市長さん。
去年の春、市は入場者を制限する措置を取りましたが、今年の夏からは、観光客全員に、滞在料として2.50ユーロから10ユーロを支払う義務を課すことにしました。
その額はシーズンに合わせて変わるようです。
「10ユーロなら支払えるでしょう」と男性。
「私にとって10ユーロ払ってもらうということより、そうすることによってどんな結果になるかが重要なんです」と女性。
概算によれば、この滞在料で年間3,000万ユーロの収入になるとか。
あの美しいヴェネツィアが、これで保てるのなら文句は言えないですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、目の病気で片方の目だけ開けられなくなった。で、新年の記念写真の僕は、どれもウィンクしたまま笑っていた」
VDM(Vie de Merde)より
ラ・マンダレル [フランスのお菓子]
明けましておめでとうございます。2019年がやってきました。
今年の三ヶ日はお天気も良さそうで快適に過ごせそうです。幸先いいですね。今年一年、幸せな年にしたい!
さて、2019年最初の記事は美味しいお菓子のお話です。
前回、50ユーロで大晦日のご馳走を作ってくれたシェフが、エスパリオンの市場で買い物をしていましたが、そこから約25キロほど南西に下ったところにロデーズ(Rodez)という町があります。
この町で生まれたのがラ・マンダレル(La Mandarelle)というお菓子。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年12月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ベースになる材料は、玉子、生クリーム、砂糖、小麦粉。
「それほど作るのが難しいお菓子ではありません。いくつか重要な部分の技術さえマスターすれば作れるようになります。ただ型を使って表面に模様を作るのに時間がかかります」
この模様、ロデーズにあるノートルダム教会の鐘楼の模様です→こちら。随分と立派な教会ですね。
それはさておき、生地を型に流し込んだら、カラメリゼしたリンゴを埋め込むようにのせていきます。この上を生地で覆ったらヘーゼルナッツをトッピングし焼くようです。
なんだか美味しそうな感じのお菓子ですねえ〜。食べてみたい!
ラ・マンダレルは、アヴェロン青年商工会議所の発案で生まれたお菓子です。
去年の9月に売り出されたばかり。期待以上に売れ行きが良かったため、さらなる市場拡大に挑戦です。
1月の公現祭に食べるお菓子といえばガレット・デ・ロワ。日本でもだいぶお馴染みになってきました。
それならこのラ・マンダレルも同じように公現祭に食べてもらおうというわけです。
となるとフェーヴが必要。というわけで、独自のフェーヴを作って埋め込むことになりました。
これならフェーヴの収集家もこのお菓子を買ってくれるに違いありません。
成功を祈ります!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、新しい年になった。みんなにお祝いのメールを送ることにした。手っ取り早く済ませるために、去年出したメールをコピーしてさっと送った。年号を変えるのを忘れたまま・・・」
VDM(Vie de Merde)より